

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「山水蒙」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。
また、「山水蒙」のそれぞれの外卦(上爻 五爻 四爻)や内卦(三爻 二爻 初爻)についても説明します。
山水蒙とは?基本の意味と解釈
出かけようとしたら一面の濃い霧で何も見えない。そんな状態を表します。状況を確かめながら、次の1歩を踏み出す慎重さを必要とする時期です。
慎重さに加え、他者の助言を受け入れる姿勢を大切にし、学びを深めましょう。
では、恋愛や気になる相手の気持ちを占った際に、この卦が出たらどう解釈するのか?解説しましょう。
恋愛の読み方
デートの予定が立たない、会っても話が弾まない等、2人の関係に見通しがつかない状態でしょう。
また、相手の気持ちが読めず、安心する言葉をかけられても、一夜明ければ不安のどん底なんてこともありそうです。
こんな時には、相手を観察する姿勢を忘れないこと。また、周りの人から相手に関する情報を集めるのも有益です。
相手の気持ちの読み方
相手は、この恋を前進させるか?現状維持か?退くべきか?迷っている気配。
あなた自身も不確定要素の多さや、相手の気持ちを読めないことに不安を感じていそうですが、相手も同様のようです。
基本的には、受け身でいて吉。「しんどい時には、1番の味方になるからね」ということだけ、折に触れて伝えるくらいで良いでしょう。
山水蒙の外卦
1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。1つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。
そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。
上爻
自分自身や、他人を責めることはやめましょう。ただ、何でもやってOK!ではないのです。人の道に外れること、怠け心からの行動は戒めて吉。
特に、他人については戒めすぎには注意ですが、善悪の区別はつけましょう。
自分自身に対しては「明日からダイエット」といった態度はやめ、良いことはすぐにする態度を貫いて吉です。
五爻
小さかった頃の「なんで?どうして?」と素直に聞けた頃を思い出しましょう。
そして、その素直さで周りの人から、たくさんの知識と知恵を吸収する時期です。
自分が成就したいことが見えていても、たどり着き方が分からなければ、夢は夢のまま。
思い切って、恥や見栄は捨てて助けを求めることで、道筋が見えてくるでしょう。
四爻
力を尽くしているはずなのに、霧は一向に晴れない。もがいても、叫んでも、援軍を呼ぶことすらできない。そんな状態を表します。
ひとまず落ち着きましょう。もしかしたら、ポケットにライターが入っていて、周りを照らせるかもしれません。
一息ついて状況を把握したら、行きたい方向に向かうべく、情報収集を始めましょう。
山水蒙の内卦
1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。
もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。
三爻
楽しいお誘いのウラに大きな落とし穴がくっついていることの多い時期です。
例えば、近づいてきたイケメンが実は所帯持ちだった。急に親しくなった同僚が、仕事のアイデアをかすめとろうとしていた。こんなことがありがち。慎重に行動しましょう。
短期的な目先の利益ではなく、長期的な利益に目を向けるべき時期でもあります。
二爻
他人や自分に厳しくしすぎていませんか?ぎくしゃくとしてまで、自分の我を通す時期ではありません。
学があり、人間的に成熟している人ほど、人の振る舞いや自分の振る舞いに対し、許せる部分が多いはずです。
分からない部分は、素直に誰かに聞いて吉。他人が分からないことにつまずく時は、親切に手を引いてあげましょう。
初爻
自律を身に着ける時期。とはいえ、最初から自分の考え1つで、自分の身の振り方を見つけようとするのはNG。かえって道に迷いそうです。
はじめは、「こういう時にはこうする。絶対にここを外してはならない」というツボを目上の人から学ぶこと。
そこから、少しずつ自分で自分を律するトライ&エラーを繰り返してみましょう。