このページでは易占いの全六十四卦のなかの「天水訟」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。
また、「天水訟」のそれぞれの外卦(上爻 五爻 四爻)や内卦(三爻 二爻 初爻)についても説明します。
1.乾為天 2.坤為地 3.水雷屯 4.山水蒙 5.水天需 6.天水訟 7.地水師 8.水地比 9.風天小蓄 10.天沢履 11.地天泰 12.天地否 13.天火同人 14.火天大有 15.地山謙 16.雷地予 17.沢雷随 18.山風蠱 19.地沢臨 20.風地観 21.火雷噬嗑 22.山火賁 23.山地剥 24.地雷復 25.天雷无妄 26.山天大畜 27.山雷頤 28.沢風大過 29.坎為水 30.離為火 31.沢山咸 32.雷風恒 33.天山遯 34.雷天大壮 35.火地晋 36.地火明夷 37.風火家人 38.火沢暌 39.水山蹇 40.雷水解 41.山沢損 42.風雷益 43.沢天夬 44.天風姤 45.沢地萃 46.地風升 47.沢水困 48.水風井 49.沢火革 50.火風鼎 51.震為雷 52.艮為山 53.風山漸 54.雷沢帰妹 55.雷火豊 56.火山旅 57.巽為風 58.兌為沢 59.風水渙 60.水沢節 61.風沢中孚 62.雷山小過 63.水火既済 64.火水未済
天水訟とは?基本の意味と解釈
無駄な闘いは避けましょう。これが天水訟の意味です。
今喧嘩をしていても、意見の合わない人がいても、自分が勝とうと躍起になってはいけません。
華麗にスルーし、相手に合わせて「負けるが勝ち」を貫くのがおすすめの時期です。
では、恋愛や相手の気持ちを占った際に、この卦が出たらどんな意味になるかを解説しましょう。
恋愛の読み方
かなり、険悪なムードになっていそう。付き合っている相手と、史上まれにみる大喧嘩の最中かもしれません。
自分の方が、道理が通っていると感じているでしょう。でも、相手を責めたり、状況を変えようとするのはやめて正解。
喧嘩に勝利しても、後に禍根を残すことになりかねません。相手を見守る。その程度にとどめましょう。
相手の気持ちの読み方
あなたに対する気持ちが、強いからこそ「ぎくしゃくしている今がもどかしい」と感じている可能性が高いでしょう。
やることなすことすべて、あなたの怒りや失望を買う状況ともいえます。
一旦、あなたが自分と相手の価値観は、同一ではないと自覚すること。そのうえで、相手のすることを静観し、受け入れる姿勢を見せましょう。
天水訟の外卦
1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。1つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。
そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。
上爻
力任せに、相手を打ち負かしてしまいそうな気配。一応、その場ではすべて自分に有利な状態を作ることができるのですが、将来的には敵を増やすことになりそうです。
自分だけに利益がある状態を望むことは慎みましょう。相手にも自分にも利益のある状態を目指して吉。
相手を悪者に仕立てたり、屈服させることは慎みましょう。
五爻
自己中心的な考えでなければ、周りに認められやすい時期。自分の主張に賛同してくれる人も多い時期といえます。
我慢を重ね、周りを優先してきた方にとっては、ようやく訪れる好機になるはず。
周りを壊すために動くのではなく、誰にとっても素晴らしい状態を作るために自分は動いている。このことを忘れないようにしましょう。
四爻
誰がどう見ても、自分が正しい。実際、そうであることが多い状況です。
にもかかわらず、ことがうまく運びづらいのが今の時期。何をしても反発を食らったり、相手をキレさせてしまったりと、散々な目にあってぼろぼろになりやすい時期です。
自分で自分を傷つけてもいいことはありません。周囲に従うことを大切にしましょう。
天水訟の内卦
1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。
もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。
三爻
言わざる、聞かざる、見ざるを貫きましょう。「後々、ヤバいことになるんじゃないか?」と思えることでも、口出しも手出しも無用です。
というのも今何かを言ったり、行動を起こしたりすると、周りに生意気と思われる可能性が高いから。「黙っておけ」と言われて、つぶされそうなのです。
できる限り、静かにしておきましょう。
二爻
根拠となるデータがなければ、相手を納得させることは難しいもの。今は、どんなに熱い気持ちがあっても、相手を説得できるだけの決め手に欠ける時です。
また、荒ぶる気持ちのままに、ずっと一緒にいたい相手に致命的なダメージを与えてしまいやすい時。
もやもやする部分があっても、おとなしく引き下がりたい時期といえます。
初爻
誰かと意見が対立したり、相容れない部分を見せつけられて、何とか納得いく答えを出したいと思う時。
でも、すべての問題がクリアにされた状態を望むのは早計です。とりあえず、目の前の相手に気分良くなってもらって、先に作れる状態を作る。これで十分です。
それ以上を望むと、かえって周りの人と揉めることになるでしょう。