15：地山謙(ちざんけん)の意味と解釈【易占い】

この記事の著者・監修者 zired（ジレット） 占いの専門集団が編集する占いメディア。プロフィール・編集指針

易占いの地山謙(ちざんけん)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「地山謙」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「地山謙」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

地山謙とは？基本の意味と解釈

弱い犬ほどよく吠えるといいます。強い犬は、本当に身の危険を察知した時だけ動くので、普段は泰然としていて、人にも優しいもの。

この卦が出る時には強い犬のような態度に加え、他者に尽くす行動が幸運を招きます。

それでは、恋愛や気になる相手の気持ちを占った時に、この卦が出たらどう解釈するのでしょう？解説します。

恋愛の読み方

シングルの方は「難あり」の出会いに惹かれそう。他に問題はないけれど、遊びの関係に没頭する相手と出会う可能性が高い時期です。

カップルの方は、安定期といえるでしょう。そろそろ、ゴールインも見えてくるかもしれません。

その分、マンネリ感を覚えている可能性はあるでしょう。安心か冒険か？考えてみたいところです。

相手の気持ちの読み方

相手に片思いしている場合は、ハードルの高い相手かもしれません。今、あなたのことが目に入っていない可能性が高いのです。

もう少し積極的に動いて、視界に入りましょう。

カップルの場合は、態度はそっけないかもしれないけれど、好かれていると思っていいはず。相手の方は不器用で、自己表現が苦手なケースが多いのです。

地山謙の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が、外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

他者を尊敬し、学ぶ気持ちを失っていなければ、ほとんどのことは成功するでしょう。自分の気持ちひとつで、結果が左右される時でもあります。

この爻に達するまでの間に、いくつもの結果を出し、周りの人から一定の評価も得ているはずです。

その結果や評価に恥じない自分を貫いていられれば、大きな成果を手にできるでしょう。

五爻

積極的に手を出さなくても、事がうまく運んでいく。そんな時期が到来しています。

それでも「驕る平家は久しからず」。威張れば、名声はなくなってしまうはず。泰然と、また礼儀正しく慎み深くしていましょう。

なお、こちらが公明正大かつ、礼儀正しく振舞っても、馬鹿にしたり無視するような人とは距離を置きたい時期です。

四爻

礼を尽くしましょう。また、権力をかざしたり、威張るのもNGです。

「上には上がいる」「一人で成し遂げられることは少ない」。こう感じられることを書き出し、自分に突き付けてでも、控えめにしていたい時期です。

下手にアピールばかりする人よりも、静かだけれどいざという時に力を発揮する人こそ、信頼できるはずです。

地山謙の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

賞賛の言葉に浮かれていてはいけません。自分の紆余曲折を自慢げに語るのもやめておきましょう。

そういったことをしなくても、後に成果はきちんとついてきます。

目の前のことを精一杯やり、周りを立てる。どんな時でも大切なことですが、今はそこに全力をそぐべき時期なのです。

くれぐれも、自分の力を誇示してはいけません。

二爻

自分を大きく見せたり、賢く見せたくなるかもしれません。人間として、当然ある気持ちですよね。

でも今は、落ち着いて身近な人をぐるっと見渡してみましょう。権力を振りかざす人より、優しくて威張らない実力者が好かれていませんか？

後者のような人を探し、その人に学ぶ態度を貫くことで、幸運を引き寄せられるでしょう。

初爻

「能ある鷹は爪を隠す」といいますが、今は隠す爪を自覚していないかもしれません。

でも、それでいいのです。「自分よりデキる人は大勢いるはずだけれど、やってみたい」。こんな素直な気持ちで進んでいければOKなのです。

さらに、周りにも礼儀正しく振舞い、力を借りる態度を貫いていれば、自然と道も開けていくでしょう。