36：地火明夷(ちかみんい)の意味と解釈【易占い】

この記事の著者・監修者 zired（ジレット） 占いの専門集団が編集する占いメディア。プロフィール・編集指針

易占いの地火明夷(ちかみんい)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「地火明夷」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「地火明夷」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

地火明夷とは？基本の意味と解釈

先の見通しどころか、足元を見ることも難しい闇に包まれている時期。むやみに動けば、傷を負うことになりかねません。息をひそめていたい時期です。

無理に道を開こうとしても、嫉妬に足を引っ張られる可能性が高いでしょう。

では、恋愛や気になる人の気持ちを占った時に、この卦が出たらどう解釈するのか？解説しましょう。

恋愛の読み方

カップルさんは、些細なことで喧嘩になったり、思わぬアクシデントにうんざりしそうな時期。

ただ、今下手に動くと事態を悪化させそうです。一思いに、自分の気持ちをぶつけないよう注意しましょう。

シングルさんも、出会いは期待しづらい時期。特に、ひそかに想いを寄せる人に近づくのは難しそうです。好機を待ちましょう。

相手の気持ちの読み方

相手の方はあなたのことをあまり快く思っていないでしょう。

それも、あなたについて嘘を含む悪い評判を聞いた等、思わぬことが理由で、あなたを悪く思っている可能性があります。

思わぬ事態を、自力で何とかしたいと思うのは当然のことです。でも、今はぐっと我慢しましょう。何か行動を起こすと、すべて裏目に出そうです。

地火明夷の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

自分だけが、今いる場所で正しいことをしている。こんな気持ちに捉われやすい時です。

たしかに今は、意のままになることが多いでしょう。でも今のままでは、将来的に周りの人の恨みを買う可能性が高いのです。

信頼できる人の意見を聞き、周りの状況を他人目線で見つめてみましょう。軌道修正すべきところが見つかるはずです。

五爻

自分より優れた人を見ると、脅威とみなして叩き潰しにかかる。生きていれば、そんな人に囲まれることもあるものです。

今は、能ある鷹になりましょう。爪を隠すのです。簡単にできる仕事でも、やり方を聞きに行くくらいがちょうどいいでしょう。

好機は必ずやってきます。今は、自分の能力や考えを見せないことに徹しましょう。

四爻

どう見てもその人がやっていることは、人の道に反しているし、自分にも実害がある。そんな人が身近にいる気配。

ただ、今その人と直接対決をしたり、異論を唱えたりする時期ではなさそう。むしろ、その人の考えや行動を観察するとよいでしょう。

近い将来、その人のもとを離れることにはなるでしょうが、それでOK,なのです。

地火明夷の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

今、起きている問題は即座に片づけられるものではありません。

スピーディに片付けようとすれば「出過ぎた真似をしている」と周りにいわれるのがオチ。下手をすれば自分が左遷される等、傷を負うことになりかねません。

必要なのは、好機と周りに分かりやすい正当性です。情報を集め、好機を待ちながら、攻略法を練りましょう。

二爻

力を入れて作ったプランをお蔵入りにしなければならない。ひそかに想いを寄せていた人に、恋人ができてしまったらしい。

「気にするな」ではどうにもならないことが起きやすい時期です。

気持ちのダメージや、実利的なダメージが大きいほど、1人で何とかしようと思わないこと。急いで、助けになってくれる人を探しましょう。

初爻

どれだけ理にかなった主張をしていても、人の道に基づいた振る舞いをしていても、報われない時。

どうでもいいことを揶揄されたり、親しい人に陰口をたたかれたりして、ヤケになりたくなる時もありそうです。

ですが、極力人の目に触れる行動を避けて、耐え忍んでいれば道が開けてくるはず。我慢のしどころといえる時期です。