12：天地否(てんちひ)の意味と解釈【易占い】

この記事の著者・監修者 zired（ジレット） 占い師および占いの専門集団からなる占いメディア。著書は「一番わかりやすい占い師になるための本」 プロフィール・編集指針

易占いの天地否(てんちひ)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「天地否」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「天地否」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

天地否とは？基本の意味と解釈

物事がうまく進まない時期。目上の誰かにお願いごとをしてもうまくいかず、悶々としていたり、物事が進まない時に出やすい卦です。

積極的に動くよりも、チャンスを待っておとなしくしていた方がいい時期です。

では、恋愛のことを占ったり、気になる人の気持ちを占った時、この卦が出たらどう解釈するのか？解説しましょう。

恋愛の読み方

どんなに、異なる性質を持っていても恋人とは、通じ合う何かがあるはず。

でも、この卦が出る時には、お相手と通じ合えるところがまったくなさそう。次の恋を考えるか、まったく違うアプローチ方法を検討する時期です。

なお、シングルさんにこの卦が出た場合は、身近な人との互いに言い出せない両想い、の可能性もあります。

相手の気持ちの読み方

あなたに対して「もっとこうしてほしい、ああしてほしい」という想いを抱いていそう。あなたへの要求が、口にしている以上に多いのです。

そんな相手についていきたいと思えるか？「無理」とすっぱり切るかはあなた次第。

もし、関係をもう少し維持したいと思うのであれば、顔を合わせて、２人で将来を考えるのがおすすめです。

天地否の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

氷が解ければ、通れるようになる道があります。同じように、時期が来れば「今までの苦労は何だったんだ！」と思うほど、順調に事が運ぶもの。

もう、そんな時期が到来しつつある、と伝えるのがこの上爻です。

長く耐え忍んできた時も、そろそろ終わり。今までの苦労をねぎらいつつも、感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょう。

五爻

ようやく事が順調に進むようになり、ほっとできる時期でしょう。ここまでたどり着いたと、一息入れたくなるような状態です。

でも、現状はまだ何が起きても不思議ではない時期。また大きな問題が降りかかってもおかしくありません。

起きうるトラブルを想定しておくこと、周りの状況に気を配ることを忘れないようにしましょう。

四爻

チャンス到来の時期。一気に華々しい活躍ができるわけではありませんが、交渉のテーブルにつける等、前進のきっかけは得られそうです。

特に、これまでひたすら耐えてきた方にとっては、久々の好機といえるでしょう。

ただし、周りの人をほったらかしにしないように注意して。助けてくれた人には、きちんとお礼をしましょう。

天地否の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

思い通りにいかないことが多く、よろしくない考えが頭をよぎりやすい時です。

素直にこちらを向いてくれない恋人に対し、仮病の1つでも使ってやろうか、なんて思いついてしまうことがあるかも。仕事でも、ライバルを蹴落としたくなるかもしれません。

つらい時ではありますが、黒い考えは振り払って吉。気分転換しましょう。

二爻

ぱっと目先に現れた利益と、最初に思い描いた利益、どちらが心から手に入れたいものでしょうか？

目先に現れた利益を優先するなら、今動いても悪くはありません。でも、最初に思い描いたものを手に入れたいなら、ぐっとこらえて。

今、見えている道は、最終目標に向かう道に見えても「似て非なる道」であることが多いのです。

初爻

今のまま小さな問題を放っておくと、良い流れや通常の生活に、滞りが出そう。

ただ、自分だけが得をしたい、損をしたくないという気持ちで動き出すと、余計に動きが滞りやすい時期でもあります。単独行動や、派手な行動は避けて吉。

信頼できる友人、先輩等を頼り、チームワークで問題を解決すれば、大事を回避できるでしょう。