30：離為火(りいか)の意味と解釈【易占い】

この記事の著者・監修者 zired（ジレット） 占い師および占いの専門集団からなる占いメディア。著書は「一番わかりやすい占い師になるための本」 プロフィール・編集指針

易占いの離為火(りいか)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「離為火」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「離為火」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

離為火とは？基本の意味と解釈

何をしてもうまくいきやすい状況。得意分野で引き立てられて活躍の場を得たり、提案が通りやすかったりする時期です。

ただ、思った以上に状況や気持ちが変わる時でもあります。そのため、落ち着きとはほど遠い状況でしょう。

ではこの卦が、恋愛や気になる相手の気持ちを占った時に出たら、どう解釈するのか？解説しましょう。

恋愛の読み方

カップルの方は、楽しくて仕方ない時期を過ごしているでしょう。ただその分、舞い上がっているかも。

将来性や相手との相違点等、現実的なところも見極める目を持つのがおすすめです。

シングルの方はチャンス到来。声をかけられることも増えそうです。ただ、相手の人となりを見極めることだけは、忘れないようにしましょう。

相手の気持ちの読み方

あなたに夢中といったところでしょう。もっと、あなたに近づきたいと考えていそうです。

ただ、一気に勢い良く燃え上がる花火は、華やかな様子を見せる時間が短いもの。

つまり、短期間のうちにあなたに思いきり近づいたら、そのあと飽きられる可能性が否めないのです。

相手にとって、飽きない自分でいる方法を考えましょう。

離為火の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

今、場所を同じくしている人の中で、やるべきことが1番明確に見えている人。それがあなたです。

「やらなきゃ」と思っていることは、迷わず実行に移して大丈夫でしょう。成果を生むはずです。

ただし、やりすぎは禁物。今はとても強いパワーを放っていますから、やりすぎてしまうと、周りにあるものすべてを滅ぼしかねません。

五爻

何かと邪魔が入りやすい時期です。スムーズに転がりだしたなと思うと、トラブルに見舞われて、本来やりたいことが手につかない、なんてこともあるでしょう。

ただ、この状況がずっと続くわけではありません。現況から得られる教訓もあるはずです。

やるべきことをこなし、教訓を得ることに専念して、動くべき時を待ちましょう。

四爻

時期尚早といった言葉が、ぴったりの時です。気になる人に積極的にアタックしすぎて、逆に嫌われてしまう。こんなことが起きやすい時期といえるでしょう。

仕事の面でも、肝いりの提案が採用されない、といったことが起きそう。

いずれにせよ、まだ機が熟していないから起きること。積極性を発揮するのは、今ではないのです。

離為火の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

人間関係にせよ仕事にせよ、よほど嫌なものではない限り、何かが終わる時には虚しさや未練を感じるもの。

ですが、今は未練に囚われて「これを維持したい！」と躍起になることは、トラブルを招くことになりかねません。

今、終わりを告げているものとは、きれいに別れましょう。そこから得たものは、次に持っていけるはずです。

二爻

強運に守られている時です。出すぎることも、引っ込みすぎることもなく、ちょうどいい具合に自分の力を発揮して、活躍できるでしょう。

また、現在属している環境が、自分にとって最適な場所となっていることも表す爻です。

様々な存在に支えられながら、活躍していることを自覚できれば、さらに周りからも信頼されるでしょう。

初爻

「動かなきゃ何も始まらない！」という気持ちが高まる時。ですが、今はまだ「何をするために、どこを目指す」かが決まっていないでしょう。

それが決まっていないうちに行動を起こすのは、体力や思考力を消耗するだけの無謀な行為といえます。

すぐに動き出したい気持ちをぐっとこらえ、情報収集に精を出すのがおすすめです。