六曜の中で、いかにも縁起がよさそうな「勝」の字を充てられている先勝。
今回はそんな先勝の意味や、この日に向く行事、向かない行事を解説します。
目次
先勝とは?六曜先勝の意味と時間帯
現在では、暦やカレンダーにかかれ、その日の吉凶を占うために活用されている六曜。
ですが、賭け事に向く日を占うものとして使われていた時代もあります。特に先勝はその傾向が強い項目。「先んずれば勝つ」とされる日です。
かつて「即吉」と書かれた時代もあった通り「すぐに素早く行う」ことにツキがあるともされます。
つまり、人よりも早く勝負をかけ、何事も急ピッチで進めるのが良いということ。
そのため大きな契約、早く終わらせたい争い事に取り組むのにぴったりの日。それも、朝から着手して、できれば午前中に終わらせましょう。
ここまでの大事がないにしても、やりたいこと、やるべきことは朝1から取り組むと、ツキがあるとされます。
14時以降は凶なので注意
「朝から着手し、できれば午前中に終わらせる」。先の項目で、この部分が気になった方もみえるでしょう。
そう、先勝の日は午前中にこそツキのある日。午後は凶の時間があるので要注意です。
具体的には、先勝の凶の時間は「14時から18時」になります。そのため、大切な事柄ほど午前中の早い時間に始め、可能な限り午前中に終わらせておくのが無難でしょう。
ただ、午前中に始めることはできても、午後までかかる会議や行事もあるもの。「それは大丈夫なの?」時になる方もみえるでしょう。
実は「始めること」が午前中にできれば、さして気にすることはない、というのが一般的な見方。とりあえず「始まりが午前中ならOK!」と割り切りましょう。
2024年 先勝の日一覧カレンダー
先勝の日付 | 曜日 | 特記 | 重なる吉日(縁起の良い日) | 重なる凶日(縁起の悪い日) |
---|---|---|---|---|
1月2日 | 火 | 天恩日 | 不成就日 | |
1月8日 | 月 | 成人の日 | 大明日 | |
1月12日 | 金 | |||
1月18日 | 木 | 冬の土用入り | 巳の日 母倉日 天恩日 | |
1月24日 | 水 | 大明日 | 不成就日 | |
1月30日 | 火 | 巳の日 母倉日 | ||
2月5日 | 月 | 母倉日 | ||
2月10日 | 土 | 大明日 | ||
2月16日 | 金 | 大明日 天恩日 | 受死日 | |
2月22日 | 木 | 大明日 月徳日 | ||
2月28日 | 水 | 不成就日 受死日 | ||
3月5日 | 火 | 啓蟄 | 天恩日 | 受死日 |
3月15日 | 金 | 一粒万倍日 天赦日 寅の日 | ||
3月21日 | 木 | 大明日 月徳日 | ||
3月27日 | 水 | 一粒万倍日 寅の日 | 不成就日 | |
4月2日 | 火 | |||
4月8日 | 月 | 寅の日 大明日 月徳日 | ||
4月13日 | 土 | 大明日 | ||
4月19日 | 金 | 穀雨 | 天恩日 | |
4月25日 | 木 | 大明日 | 不成就日 | |
5月1日 | 水 | 八十八夜 | 天恩日 | |
5月7日 | 火 | 大明日 | ||
5月11日 | 土 | 不成就日 | ||
5月17日 | 金 | 巳の日 天恩日 | 受死日 | |
5月23日 | 木 | 大明日 | ||
5月29日 | 水 | 巳の日 | 受死日 | |
6月4日 | 火 | 不成就日 | ||
6月8日 | 土 | 母倉日 | ||
6月14日 | 金 | 大明日 天恩日 | ||
6月20日 | 木 | 母倉日 | ||
6月26日 | 水 | 大明日 | 不成就日 | |
7月2日 | 火 | 母倉日 天恩日 | ||
7月7日 | 日 | 大明日 | ||
7月13日 | 土 | 寅の日 | ||
7月19日 | 金 | 夏の土用 | 鬼宿日 大明日 月徳日 | 不成就日 |
7月25日 | 木 | 寅の日 | ||
7月31日 | 水 | |||
8月4日 | 日 | |||
8月10日 | 土 | 大明日 | ||
8月16日 | 金 | 一粒万倍日 鬼宿日 月徳日 天恩日 | ||
8月22日 | 木 | 処暑 | 大明日 | 不成就日 |
8月28日 | 水 | 一粒万倍日 天恩日 | ||
9月8日 | 日 | |||
9月14日 | 土 | 巳の日 天恩日 | ||
9月20日 | 金 | 大明日 | 不成就日 | |
9月26日 | 木 | 巳の日 | ||
10月2日 | 水 | |||
10月7日 | 月 | 大明日 母倉日 | ||
10月13日 | 日 | 大明日 天恩日 | ||
10月19日 | 土 | 大明日 月徳日 | 不成就日 | |
10月25日 | 金 | |||
10月31日 | 木 | 天恩日 | ||
11月4日 | 月 | 大明日 | 不成就日 | |
11月10日 | 日 | 寅の日 | ||
11月16日 | 土 | 大明日 月徳日 母倉日 | 受死日 | |
11月22日 | 金 | 寅の日 | ||
11月28日 | 木 | 母倉日 | 不成就日 受死日 | |
12月3日 | 火 | |||
12月9日 | 月 | 大明日 | ||
12月15日 | 日 | 天恩日 | ||
12月21日 | 土 | 冬至 | 大明日 | 不成就日 |
12月27日 | 金 | 天恩日 |
2025年 先勝の日一覧カレンダー
先勝の日付 | 曜日 | 特記 | 重なる吉日(縁起の良い日) | 重なる凶日(縁起の悪い日) |
---|---|---|---|---|
1月1日 | 水 | 大明日 | ||
1月7日 | 火 | 一粒万倍日 | ||
1月13日 | 月 | 大明日 母倉日 天恩日 | 不成就日 | |
1月19日 | 日 | 一粒万倍日 | ||
1月25日 | 土 | 母倉日 | ||
1月29日 | 水 | |||
2月4日 | 火 | 大明日 | ||
2月10日 | 月 | 大明日 天恩日 | 受死日 | |
2月16日 | 日 | 大明日 月徳日 | 不成就日 | |
2月22日 | 土 | 受死日 | ||
3月5日 | 水 | 啓蟄 | 一粒万倍日 大明日 | |
3月11日 | 火 | 大明日 天恩日 | ||
3月17日 | 月 | 彼岸の入り | 一粒万倍日 | 不成就日 |
3月23日 | 日 | |||
4月2日 | 水 | |||
4月8日 | 火 | 大明日 | ||
4月14日 | 月 | 天恩日 | 不成就日 | |
4月20日 | 日 | 穀雨 | 大明日 | |
4月26日 | 土 | 天恩日 | ||
5月1日 | 木 | 八十八夜 | 大明日 母倉日 | 不成就日 |
5月7日 | 水 | |||
5月13日 | 火 | 大明日 天恩日 | ||
5月19日 | 月 | |||
5月25日 | 日 | 天赦日 | 不成就日 | |
5月29日 | 木 | |||
6月4日 | 水 | 一粒万倍日 大明日 | ||
6月10日 | 火 | 大明日 天恩日 | ||
6月16日 | 月 | 大明日 月徳日 | 不成就日 | |
6月22日 | 日 | |||
6月26日 | 木 | 寅の日 月徳日 母倉日 天恩日 | ||
7月2日 | 水 | 大明日 | ||
7月8日 | 火 | 寅の日 | 不成就日 | |
7月14日 | 月 | 大明日 月徳日 | ||
7月20日 | 日 | 寅の日 | ||
7月26日 | 土 | |||
8月1日 | 金 | 寅の日 大明日 | ||
8月7日 | 木 | 立秋 | 天赦日 | 不成就日 |
8月13日 | 水 | 寅の日 | ||
8月19日 | 火 | 大明日 | ||
8月23日 | 土 | 処暑 | 一粒万倍日 天恩日 | |
8月29日 | 金 | 大明日 | ||
9月4日 | 木 | 一粒万倍日 | ||
9月10日 | 水 | 大明日 天恩日 | 不成就日 | |
9月16日 | 火 | |||
9月27日 | 土 | |||
10月3日 | 金 | 巳の日 大明日 | ||
10月9日 | 木 | 大明日 天恩日 | 不成就日 | |
10月15日 | 水 | 巳の日 母倉日 | ||
10月25日 | 土 | 天恩日 | ||
10月31日 | 金 | 一粒万倍日 大明日 | ||
11月6日 | 木 | 大明日 天恩日 | 不成就日 | |
11月12日 | 水 | 一粒万倍日 母倉日 | ||
11月18日 | 火 | |||
11月23日 | 日 | 母倉日 | 不成就日 受死日 | |
11月29日 | 土 | 寅の日 大明日 | ||
12月5日 | 金 | 鬼宿日 母倉日 | 受死日 | |
12月11日 | 木 | 寅の日 | ||
12月17日 | 水 | 大明日 母倉日 | 不成就日 | |
12月22日 | 月 | 冬至 | 天恩日 | |
12月28日 | 日 | 大明日 |
先勝の日に行って良いこととは?
人生の一大行事に直面したり、宝くじ等を買おうとすると、
このように思うこともあるはず。縁起を担ぎたい行事には、特に気になりますよね。
ここでは、先勝の日に行って良いこと、避けたいことをご紹介します。
先勝の結婚や結納や入籍は午前中ならOK!
先勝は吉日か凶日かと問われれば、吉日と答える方が多いはず。おめでたい行事である結婚式、結納、入籍はどれも問題なくできます。
ただし「午前が吉・午後が凶」の日なので、午前中から始めるのが吉。
結婚式や披露宴、結納に関しては、終了が午後になっても、開始が午前ならば問題はありません。
婚姻届けの提出は、朝1から窓口に行くのがおすすめ。午後になると凶の時間が長いので、午前の早いうちに済ませられると安心です。
また先勝であれば、暦を気にする方が関係者にいても、それほど問題はないでしょう。
ただ「やはり大安や友引が良い」とこだわる方がいる場合は、配慮が必要になるかもしれません。
先勝のお葬式やお通夜等の法事はお通夜だけNG!
お葬式や三回忌等の法事は、先勝でも問題なく行えます。葬儀会社にも菩提寺等にも難色を示されることはないでしょう。
ただ、お通夜だけは注意して。ズレることもあるのですが、基本的に先勝の翌日は友引です。
友引は「故人が友人を、あの世に連れて行ってしまう」とされ、お葬式には適さない日とされます。
火葬場も友引の日は、ほぼ稼働していないもの。そのため、翌日の先負はお葬式のできる日ながら、火葬場が使えずにお葬式の日程がさらに先送りになる場合もあります。
とはいえ、お別れは突然に訪れるもの。身近な方と、ご遺体の保存にかかる費用の相談などもしながら、納得いく方法を考えましょう。
先勝のお宮参りや七五三等の祝い事は午前中ならOK!
基本的に、神社と六曜には関係がありません、「気にしない」と割り切ってしまえば、たとえ最凶とされる仏滅に、お宮参りや七五三を行っても良いのです。
ただ、人生にそう何回もあるわけではない行事。しかも、おめでたい行事なので、縁起を担ぎたい方は多いでしょう。
また、自分は気にしなくても、自分やパートナーの両親や親族が縁起や六曜を気にするかもしれません。
先勝の日に祝い事をしたいと思うならば、午前中に行いましょう。終了は午前中でなくても、午前中に始められればOKです。
なお、大安や友引ほどの人気はないにしても、先勝は吉日。神社がある程度混雑することは、覚悟しておきましょう。
先勝の引っ越しは午前中ならOK!
慶事として捉えられることも多い先勝。縁起の良い日にすると良い、と周りから言われることも多いでしょう。
先勝は吉日とされることも多い六曜なので、この日の引っ越しであれば周りからのウケも良いはず。
とはいえ、運が良いのは午前中なので、なるべく午前中の早いうちに作業開始できると良いでしょう。
開始さえ午前中ならば、縁起としては問題ないとされます。そのため、終了時間はあまり気にしなくてOK。
それでも気になる場合は、なるべく早く作業を開始し、14時前には終わることを目指すのがおすすめです。
これなら、引っ越し先のご近所に暦を気にする方がいても、不興を買わずに済むでしょう。
先勝の宝くじ購入は午前中ならOK!
もともと、賭け事をいつするかを決めるために使われていた六曜。その中でも先勝は「先んずれば勝つ」と勝利に言及した、ある意味珍しい存在です。
運気や意味を考えれば、このチャンスを逃す手はないほど宝くじ購入に向いた日。
ただ、運が味方するのは午前中です。また「先んずる」という意味から、ライバルよりも早く購入することが、高額当選を呼び寄せるカギということになります。
そのため、午前中の早い時間に購入するのがおすすめ。実店舗であれば開店直後、ネット購入でも朝早いうちに購入手続きを終えましょう。
もしお昼休みを過ぎてしまったら買わずにおき、他の吉日に購入するのがおすすめです。
先勝の納車は午前中ならOK!
車は消耗品とはいえ、大きな金額の動く買い物。また、どうしても動かす際に危険を伴うものなので、納品の際には縁起を担ぎたい方も多いでしょう。
先勝は、午前中こそ運の良い日なので、納車も午前中に済ませるのが吉。できる限り、早い時間に済ませてしまうのがおすすめです。
なお先勝の夜、18時過ぎは運気が回復するともされます。しかし、車の状態を目視するには、明るい時間帯の方が良いでしょう。
最近の車には微妙な色違いもありますし、万が一キズやオプションのつけ間違いがあった際、夜は見つけづらくなります。
明るくて見やすい、午前中に納車を終えることは、後々の安心にもつながるはずです。
先勝に関する疑問
運気の良い時間とそうでない時間が混在する日、先勝。それだけに、
など気に出したら止まらなくなる部分も出てくるでしょう。ここからは、先勝に関する疑問についてお答えします。
先勝14時までと大安ではどっちが吉が強い?
吉日の代表格・大安。先勝の14時までと比べたら、どちらが運が良いのか?
実は、考えようによっては「大安よりも運が良い時間」というのが先勝の14時までです。
というのも大安は「何をしても邪魔が入らない日」。無難ではあっても、ラッキーを手にできる日ではない、という考え方もあります。
対して先勝は勝負運のある日。それも、先制攻撃に向いた日とされます。
勝負に臨む、大きな仕事があるという方には、大安よりも先勝の方がツイている可能性があるのです。
そのため平穏無事や、一般的な吉運を重んじたい時は、大安の吉運を活用する。勝負をかけたい時は先勝の吉運を活用する。
このように、目的に応じて運を使い分けるのがおすすめです。
先勝の日の14時〜18時はどれほど悪いの?
先勝は六曜の中で何番目に運が悪いかというと、4番目。何をしてもダメとされる仏滅、昼前後しかツキのない赤口、午前中にツキのない先勝の後に来ます。
とはいえ、14時から18時に運が悪いと聞くと、どれほど悪いのかは気になるでしょう。
答えは「あくまで4番目でしかない」となります。というのも先勝の午後は、ある意味救いようのない部分の多い仏滅・赤口ほどには悪くないから。
また、先負の日の午前は「先んずると負け」なので、自分から状況を変えづらい時間。急ぎの用事を片づけることにも向きません。
対して、勝負事や大きな行事だけ避けておけば、割と平穏なのが、先勝の午後。あくまで4番目の運の悪さでしかないといえるでしょう。
先勝の日の18時以降はどう?
先勝の日は、18時を過ぎれば運気が吉運に戻るとされます。
これは、翌日が友引であることも大きく関係しているでしょう。運気は、吉日になったからといって突然、ツキのピークを迎えるわけではありません。
徐々に上昇するか、急激に上昇するかは別として、放物線を描くように上昇するもの。下降する時も同様です。
そのため、先勝の午前にツキのピークを迎えた運が、午後には下がり、18時過ぎには友引に向かって上昇し始めると考えられます。
つまり都合がつき、周囲の同意が得られるならば、18時以降の結婚式というのもアリということ。
婚姻届けも、どうしても先勝の日の仕事終わりにしか都合がつかないならば、18時以降に提出しましょう。