カレンダーや占いに出てくる、天赦日。縁起のいい日だとは思うけれど、詳しくは分からないという方が多いのではないでしょうか?
今回は天赦日について詳細解説。2024年・2025年の天赦日や過ごし方、疑問を解き明かします。
目次
天赦日とは?
「天」が「赦」す。その文字通り、どんな罪をも天が赦す日とされています。
とはいえ、ストレートに罪が許されるというより「立ちはだかるものを取り除く」という意味が強い日。この日に着手したことは、成功しやすいともいわれます。
当日行うことが進みやすいとされる、大安よりもツイているとの呼び声高い、最強の吉日です。
読み方について
天赦日の読み方は「てんしゃび」または「てんしゃにち」と読みます。
いずれにせよ「日」の手前の読みは「てんしゃ」。「天がすべてゆるす(赦す)」という意味になります。
報道等に出る「恩赦(おんしゃ)」と「赦」の読み方は同じです。
2024年の天赦日カレンダー
日付 | 天赦日と重なる注目日 |
---|---|
1月1日 | 一粒万倍日 天恩日 |
3月15日 | 一粒万倍日 寅の日 |
5月30日 | 天赦日のみ |
7月29日 | 一粒万倍日 月徳日 母倉日 受死日 大安 |
8月12日 | 天赦日のみ |
10月11日 | 鬼宿日 不成就日 大安 |
12月26日 | 一粒万倍日 天恩日 |
2024年は、他の吉日が重なる天赦日の多い1年。ただ、7月と10月は何事にもおすすめできない凶日が重なるので、利用を避けましょう。
逆に1月、3月、12月はぜひ活用したい天赦日。重なる吉日の意味も活かして、幸運を手にしましょう。
2024年天赦日が一粒万倍日と重なる日
日付 | 天赦日と重なる注目日 |
---|---|
1月1日 | 一粒万倍日 天恩日 |
3月15日 | 一粒万倍日 寅の日 |
7月29日 | 一粒万倍日 月徳日 母倉日 受死日 大安 |
12月26日 | 一粒万倍日 天恩日 |
1月1日と12月26日は、慶事全般に向く日。3月15日は、元手が手元に返りやすい寅の日が重なる、お金のラッキーデー。いずれも高額な物品、宝くじの購入に向く日です。
7月29日は受死日が重なるので利用を避けましょう。
その他注目の天赦日
5月30日 | 天赦日のみ |
---|---|
8月12日 | 天赦日のみ |
純粋に天赦日のみの恩恵を受けられる2日間です。何かを始めたり、おめでたいことをするのにぴったりの日です。
プロジェクトの始動、財布を使い始める日等に充てると良いでしょう。
2025年の天赦日カレンダー
日付 | 天赦日と重なる注目日 |
---|---|
3月10日 | 一粒万倍日 寅の日 |
5月25日 | 不成就日 |
7月24日 | 一粒万倍日、月徳日、母倉日、不成就日、受死日、大安 |
8月7日 | 不成就日 |
10月6日 | 一粒万倍日、仏滅 |
12月21日 | 一粒万倍日、天恩日 |
天赦日は、凶日の影響を打ち消すとされる日。そういった意味からも、最強の吉日といえるでしょう。
凶日と重なることで「使って大丈夫なのかな?」と気にする日があるかもしれませんが、どの日も気にせず活用してOK。何かを始めること、祝うこと、何かを買うこと等、幅広く活用できます。今年は6日しかない天赦日ですから、活かすに限るでしょう。
2025年天赦日が一粒万倍日と重なる日
日付 | 天赦日と重なる注目日 |
---|---|
3月10日 | 一粒万倍日 寅の日 |
7月24日 | 一粒万倍日、月徳日、母倉日、不成就日、受死日、大安 |
10月6日 | 一粒万倍日、仏滅 |
12月21日 | 一粒万倍日、天恩日 |
今年の天赦日のうち、3分の2は一粒万倍日と重なります。お金との縁を強くしたい方は、意識して活用しましょう。
特に3月は「出たお金がすぐ戻る」とされる寅の日が重なるため、お金の特大ラッキーデイとして活用可能。宝くじ購入や、貯金を始める日にするのがおすすめです。
その他注目の天赦日
5月25日 | 不成就日 |
---|---|
8月7日 | 不成就日 |
不成就日は何事も実らないとされる凶日。ですが、天赦日は全ての凶日の影響に打ち勝つ日です。大安を上回るパワーの日ですから、結婚式等に用いるのも手。買い物にも適した日になります。
天赦日のおすすめの過ごし方
こんな方思いを抱えている方も、少なくはないでしょう。ここでは、天赦日のおすすめの過ごし方を3つの項目に分けて解説します。
宝くじを買ったり財布を買う
1番身近な、天赦日におすすめの過ごし方といえます。天赦日は何かを始めるだけでなく、チャレンジすることにも向く日なので、宝くじの購入もおすすめ。
特に元手が増えやすいといわれる、一粒万倍日と重なる日は、宝くじを買うのにぴったりの日です。
ちなみに一粒万倍日も、何かを始めることに向く日なので、宝くじを買う以外に、勉強を始める日にしても良いでしょう。
また、お金の居場所であるお財布も、この日に買ったり使い始めたりすれば、順調にお金に恵まれやすいといわれます。
結婚・入籍・結納
人生の一大イベント、結婚にまつわる結納や入籍、結婚式にも、天赦日は適した日です。
すべての立ちはだかるものが取り除かれるといわれる天赦日。加えて、この日始めたことは成功しやすいともいわれます。
末永く幸せな結婚生活が続くことを祈り、新たなスタートを切る日として利用すると良いでしょう。
ただ、鬼宿日や寅の日が重なる日は避けましょう。前者は鬼と新婦が遭遇する、後者は出戻りしやすくなるといわれます。
また、受死日や不成就日は、何事も凶に出やすいので避けましょう。
開業や開店
社会通念上おめでたいとされること、喜ばしいとされることは、基本何でもしていいとされるのが、天赦日。開業や開店にも、当然向く日です。
そのうえ、この日始めることが成功しやすい日でもあるので、開業や開店にはこの上なく適した日といえるでしょう。
なお、始める仕事を登記したいのであれば、法的な設立日がいつか?に注意が必要です。
法的な設立日は、設立登記の書類を法務局が受け付けた日になります。法的な日付を天赦日にしたい場合は、この辺りも踏まえて申請を行いましょう。
天赦日にしてはいけないこと
していいこと、したいことがあれば当然、その逆もあり得ます。天赦日にもしてはいけないことがあるというわけです。
ここからは、天赦日にしてはいけないことを大きく3つに分けて解説しましょう。
ギャンブル賭け事
天赦日に、宝くじ以外のギャンブルや賭け事に手を出すのは、やめておくのが吉。非合法のものや中毒性が高いもの、社会通念上あまり良くないものは避けましょう。
あくまで、社会通念上良いことをする日、と天赦日を捉えるのがおすすめです。
また、皆にツキが回りやすい日だから、さして儲からないという説もあります。例えば競馬であれば、皆が同じ馬にかけるから、配当が少なくなる可能性があるのです。
宝くじを買うにしても、あくまで生活に無理のない範囲で買うことをおすすめします。
閉業や退職
天赦日は、始めれば成功しやすく、すべての邪魔や障害が取り除かれやすい日。その分、終わらせることは忌み嫌われる日とされています。
定年退職は、自分だけの都合ではなかなか、日付を決められるものではないでしょう。ですが、可能であれば年に数日しかない日なので、天赦日を避けるのがおすすめです。
自己都合による退職の場合は、有休消化等の都合もあるでしょうが、退職日や最後の出勤日に天赦日を充てるのは避けて吉。
気持ちよく、次の日々へのスタートを切れるようにしましょう。
喧嘩・揉め事
どんな日にも避けた方がいいことではありますが、天赦日には特に避けて。
「すべて赦される日」とはいえ、悪いことをしても許される日という意味ではないことに注意しましょう。
むしろ、良いことの後押しをし、成功に導いてくれる日と考えて吉。
他者と傷つけあうことは、天の計らいに背くことですから、慎むべき日とされるのです。当然、暴力も回避すべきことになります。
理不尽なことをされて、自分を守るのが正当と判断される時は、あくまで冷静に、正しい振る舞いを心がけましょう。
天赦日の気になる疑問
吉日も、他の似たような吉日と比べると、どちらがいいのか気になることはあるもの。また、凶日と重なって、活用していいか戸惑う日もあるでしょう。
ここでは、天赦日を活用するにあたり、気になる疑問にお答えします。
一粒万倍日と天赦日、どちらが良い日?
一般的には、天赦日と言われます。大安をも凌駕する、何事にもツイている日とされるからです。一方の一粒万倍日は金運がアップする日として有名でしょう。
ただし、両日ともに「何かをスタートする」日としては適した日といわれます。
違いは、一粒万倍日は「かけた元手が大きくなって戻りやすい日」、天赦日は「何事も順調に成功しやすい日」ということ。
どちらも、何かを始めるにはとても大切な要素ですね。
そのため、できれば両方が重なる日を選んで何かをするのが、最もおすすめ。結婚や開業等、人生の一大行事も安心して行えるでしょう。
天赦日と不成就日や仏滅が重なる時はどう捉える?
天赦日は最強の開運日なので、多少の凶日が重なっても、天赦日の恩恵を受けられる、という考え方があります。
仏滅はこの考え方が適応され、天赦日と重なってもそれほど気にしなくて良いとされる日です。
ただ、どうしても凶日が重なると気になる、ということもあるでしょう。割り切れない想いは不安になりやすいので、活用を避けるのも手です。
また、不成就日は何をしても凶とされる日。この日だけは天赦日でも太刀打ちできない凶日とされます。
「別に、凶日と重なっても気にしない」という方もこの日だけは、活用を避けた方が無難でしょう。