ホロスコープは、中心から放射状に伸びた線によって12の部屋に区切られています。
その部屋の1つ1つを“ハウス”と呼ぶのですが、ハウスには、それぞれ意味や役割が存在するのです。
そもそも、ホロスコープの中心点は鑑定を受けている本人という位置づけですから、半分ほどのハウスは視界に入りません。
つまり、実際には見えないところにあるのですが、だからといって意味や影響がないわけではないのです。むしろ、見えないハウスにある星が大きな影響をあたえることもあるでしょう。
ハウスは、1つ1つがとても重要なもの。それを忘れないでください。
では、そのうち4のハウスが示すものとはいったいなんなのでしょうか。
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ホロスコープの4ハウスが表すもの
4ハウスがあらわしているものは、主に家庭環境です。
とくに生まれ育った家庭環境はその人の人格形成に影響を及ぼす重要な部分だといえるでしょう。家庭環境ですから、もちろん資産関係や、親兄弟との縁も含まれます。
4ハウスでは、そういった、本人の基盤を作る重要な部分がわかるのです。
4ハウスに惑星があったときの意味
4ハウスは、主に家庭環境をあらわしています。
では、4ハウスに惑星が入っていたとき、それぞれどのように読み取ることができるのでしょうか。
太陽
4ハウスに太陽があった場合、その人は家族との縁や絆がとても強いことを示しています。幼いころから愛情たっぷりに育てられ、自分自身も豊かな愛情にあふれた人となるでしょう。
また、経済的にも恵まれた家庭に育つことが多いです。そのため、大人になってから遺産や不動産を継ぐことも。
ただ、場合によっては家族との絆を守るために、なんらかの困難に見舞われることもあるようです。
月
4ハウスに月があった場合、その人の居所が不安定で、なかなか定まらないことを示しています。
そのため幼いころから何度も転居を繰り返したり、親元から離れてすごしたりすることになるでしょう。それでも、愛情はたっぷり受けて育つので、親や生まれ故郷に対する思いはとても強くなります。
そのためか、4ハウスに月がある人は、晩年を故郷に戻って過ごす人が少なくありません。
水星
4ハウスに水星があった場合、その人が教育熱心な親の元で育てられることを示しています。
そのため、幼いころから塾や習い事をいろいろとし、特技がたくさん。かといって、勉強一本に育てられるわけではなく、旅行などのレジャーもたくさん経験するので、心の豊かな人に育つでしょう。
両親が、人とかかわることで学べるものがたくさんあると考えるので、幼いころから親戚はもちろん、近所の人などいろいろな人との交流がありそうです。そのおかげで、人見知りにはなりません。
金星
4ハウスに金星があった場合、その人の家庭運がとても強いことを示しています。
そのため、幼いころから愛情的にも経済的にも豊かな家庭に育つでしょう。そのおかげで、本人はとても穏やかで、やわらかな雰囲気をもった人に成長します。
そして、自分が生まれ育った環境を理想だと感じるので、大人になってからは、自身でも同じような家庭を築いていくのです。家庭にとても縁深い人生だといえるでしょう。
火星
4ハウスに火星があった場合、その人が争いの絶えない家庭で育ったことを示しています。
両親の仲が悪かったり、嫁姑戦争があったりするので、本人もあまり家庭に愛着がありません。そのため独立心が強く、かなり早い段階で家を出ようとするでしょう。
また、争いに限らず、4ハウスに火星がある場合、家の中にトラブルが起こりやすいという傾向にあります。外出時は火の元の用心や、鍵のかけ忘れなどないように注意してください。
木星
4ハウスに木星があった場合、その人が何一つ不自由のない家庭に育ったことを示しています。
自分自身は「もう少しこうだったらよかった」「ここが足りなかった」と思う部分があるかもしれませんが、ほかの人がそれを聞くと贅沢だと感じるでしょう。
つまり、与えられる愛情も環境も、何もかもが平均以上なのです。場合によっては、家柄も申し分ないことも。
また、この家庭運の強さは自身が子どもの立場としてだけでなく、将来結婚してからも続くでしょう。
一つだけ気をつけるとしたら、愛情たっぷりな半面、過保護になりすぎないことが大切です。
土星
4ハウスに土星があった場合、その人が家庭の中で窮屈な思いをしてきたことを示しています。
裕福でなく欲しいものがなかなか与えられなかったり、親からじゅうぶんな愛情を与えられなかったりするでしょう。
また、習い事やしつけでがんじがらめになり、不自由な思いをすることもありそうです。ただそのおかげで、本人には強い忍耐力が身に付きます。
場合によっては、自身の生まれ育った家庭環境を反面教師とし、将来は愛情あふれる温かな家庭を築くこともあるでしょう。
天王星
4ハウスに天王星があった場合、その人が平均からはかけ離れた家庭で育ったことを示しています。
たとえば、自由だったり独特だったりする家風のもとで育てられるなど。また、家の場所や形、スタイルなどが変わっている場合もあるでしょう。
それに加えて、親の愛情、もしくは愛情表現は少し淡白。そのため本人は、「なんとなく、みんなとは違う」と感じながら成長することも少なくありません。
また、そんな環境ですから個性は損なわれませんし、自立心も強くなります。それにより、親兄弟との仲に問題がなくても、早い段階で家を出て独立するケースが多いでしょう。
海王星
4ハウスに海王星があった場合、その人が家庭の中でさみしい思いをしながら育ってきたことを示しています。
親の愛情不足、もしかしたら施設で育つなど親の愛を知らないということもあるかもしれません。
もちろん、親の愛情が豊かなケースもあるのですが、共働きで忙しいなど、なんらかの面でさみしい思いをしていたでしょう。
家庭に対して複雑な思いを抱いているため、4ハウスに海王星がある人は現実よりも空想の世界に理想を描きがち。ほしいものや、求める形を頭の中に思い描いて満たされようとする傾向にあります。
冥王星
4ハウスに冥王星があった場合、その人と家系の結びつきがとても強いことを示しています。
そのため、親や兄弟と比べるとあまり似ていないのに、先祖代々、家系の特徴を比べるとそっくりあてはまるということも。
ですから、代々受け継がれているものは相続することになるでしょうし、遠くへ引っ越してもやがて故郷へ戻るというのも珍しくありません。また、進路や職業についても家系の影響を強く受けるでしょう。
ある意味、安定感はあるのですが、そのぶん自由は少なめ。とくに、自身の個性が尊重されたり、育てられたりする環境が整っていないので、精神的に満たされない思いをすることがありそうです。
4ハウスに惑星がなかったら
4ハウスがあらわしているものは、主に家庭環境です。
しかし、4ハウスに天体がなくても、べつにその人が天涯孤独というわけではありません。
ただ単に、天体のあるほかのハウスに、その人の重きが置かれているというだけなのです。
では、4ハウスに天体がない場合、具体的にはどう読み取ればいいのでしょうか。
4ハウスに惑星がない場合、その人はあまり家庭から強い影響を受けていないことを示しています。
親から愛された記憶、理不尽な思いをした記憶はそれぞれあるのですが、だからといってそれをずっと引きずるわけではありません。大人になると、自然と「そういうものだよね」と笑い話にできるのです。
そのため、成長して大人になるにつれ、親や故郷とのつながりは薄くなっていくでしょう。それらを思う気持ちはあるのですが、どうしても現在の生活を優先するため、なかなか帰る時間、連絡する機会がないのです。
4ハウスがあらわすものは主に家庭環境です。
これはその人の基盤を作ることになる重要な要素ですから、しっかりと注目しておきたい部分です。
