天中殺とつくだけで、身構えたくなるのに「大運天中殺」とはこれいかに。ですが、注意点はあるけれど、大発展する可能性も秘めているのが大運天中です。
今回はそんな大運天中殺について詳しくご紹介。正体や過ごし方はもちろん、自分の大運天中殺の調べ方もご紹介します。
目次
大運天中殺とは？
120年に1回、20年間続けてやってくる天中殺のこと。
よくいわれる天中殺は、正確には年運天中殺と言われ、こちらは12年に1回、2年続けてやってきます。それに比べると大運天中殺はずいぶん、長く居座るのが特徴。
ただ、20年間ずっと運の悪さを感じることはまずなく、最初と最後の時期が波乱部組になりやすいのが大きな特徴です。
また、起きやすくなることにも、年運天中殺とは異なる特徴があります。
- 年運天中殺：目に見えるトラブルに遭遇しやすくなる
- 大運天中殺：メンタル面に影響を受けやすくなる
陽転・陰転がある
大運天中殺を語るうえで、絶対に欠かせない要素がこれ。「陽・陰」という字面から、どんな現象か想像がつく方もみえるでしょう。
陽転は、大運天中殺中に運が爆上がりすること。陽転することで、夢にも思わなかったような成功を収める人もいます。陰転はその逆に、ツイてなさを感じる状態です。
ただ、陽転することが、良いとは限りません。実は、陽転は運に乗せられて能力以上の成功を体験し、調子に乗ってしまいがちなのが問題。
「今は運に乗せられているだけ」。そう肝に銘じて過ごせれば、大運天中殺後の幸運を手にすることもできるでしょう。
陽転条件と陰転条件
大運天中殺を陽転させる主な条件は、以下の通りです。
- 大運天中殺直前（約5年程度）にツキがなかった
- ひとりぼっちを味わっている
- 働いている
- 夢に向かって頑張っている
- 家族や親族の仲が不良
- 経済が安定しない
1は、離婚や死別、リストラといった人生の一大事がこれに当たります。2は、親から独立していることでも代替可能です。
3と6は、企業や団体に属する人には難しいでしょう。タイミングよく、異動や出向で環境が変われば、陽転の条件になりえます。
なお、陰転の条件はこれと真逆と考えると分かりやすいでしょう。
大運天中殺に入る直前の5年で決まる
大運天中殺の陽転する条件の中には、自分では動かせないこともあります。
でも、大運天中殺に入る直前の5年間の振る舞いで、大きく変えられる部分があるので、ご紹介しましょう。
それは「努力すること」です。人の力を当てにせず、人のためになることをしながらも、自分の描く夢や理想に向かって、脇目も降らずに頑張る。
口で言うのは簡単だけれど難しい、こんな頑張りができた人は、陽転する可能性が高くなるのです。
運天中殺に入ってからも、驚くほどの幸運に甘んじず、この姿勢を貫く人は、大運天中殺後の生活も安定しやすくなるでしょう。
大運天中殺がない人もいる
大運天中殺は120年を1単位とし、その中で20年続けてやってくるものです。
つまり、80歳程度まで生きることの多い現代では、大運天中殺が来る前に天寿を全うする人もいるということ。その人には、大運天中殺がないといえるのです。
逆に、生まれた直後から大運天中殺という人もいれば、晩年が大運天中殺という場合もあるでしょう。
ただ、大運天中殺は、思わぬ幸運を授かれる時期でもあります。
あるならば、それを味方につけて人生を充実させること。調子に乗りすぎず、大運天中殺後まで幸せに生きることを心掛けることが大切でしょう。
大運天中殺を調べる（いつ・計算方法）
ここまでお読みいただいた方の中には「自分には大運天中殺は来るのだろうか？」と気になっている方も多いでしょう。
ここからは、自分で自分に大運天中殺があるか否かを調べる方法を解説します。
少しだけ専門的な言葉も出てきますが、大丈夫。順序通りに見ていただければ、自分の注意すべき時期を割り出すことができるはずです。
自分の天中殺を調べる
まず、自分の天中殺を調べましょう。全部で6種類あります。こちらで調べてみてください。
もう1つ知るべきは自分の、大運。10年に1度やってくる運の変わり目のことです。
これが分かれば、向こう10年（あるいは知りたい特定の時期）がどんな時期かがわかります。
そして、自分の天中殺と組み合わせることにより、大運天中殺の時期を割り出すことが可能になるのです。
なお、大運天中殺の時期は性別や出生時間で変わります。正確な入力を心がけましょう。
天中殺の支が大運にあるか調べる
天中殺は、以下の6種類あります。
天中殺の種類
この「子」や「卯」が「支」。前後どちらの文字も、単独1文字で「支」です。「子丑」の人の支は「子と丑」ということになります。
では続けて、大運の表をご覧ください。その中の「干支」の項目を見ましょう。そこから「2文字目が自分の支」で、しかも20年続いている部分を探します。それが、大運天中殺です。
81から90歳の部分が「戊子」、続く91歳から100歳の部分が「己丑」になります。ここが、大運天中殺です。
大運天中殺の過ごし方
大運天中殺が何か？いつ来るか？これが分かったところで気になるのは、「大運天中殺中をどう過ごすか？」でしょう。
ここでは、大運天中殺の間の特に肝心な、始め・終わり頃・終わってからの過ごし方について解説します。大運天中殺の過ごし方を、ばっちりマスターしましょう！
入るとき〜最初の5年
この時期の過ごし方は、年運天中殺に似ています。極力、転職することや引越しをすること等、何かを始めることは避けましょう。
また、メンタル面にダメージを受けやすい時期でもあるので、刺激を避けることが、心の平安を招くともいえます。
さらに、ストレスへの対応策は持っていて吉。気持ちが安定すれば、幸運も得やすくなるからです。
なお、最初の5年を過ぎると幸運に見舞われることが多くなります。
ですが、それに乗って楽しむだけの過ごし方はNG。内面を肥やすことに注力すると、大運天中殺を抜けた後の生活が安定しやすくなります。
最後の5年〜抜けるとき
それまでの「何をやってもツイてる！予想外にうまくいく！」という状態が、少しずつなりをひそめる時期です。
でもそれは、運が悪くなっているわけではありません。「通常運転に戻ろうとしている」だけす。
ここまでの間に仕事を拡大させたり、家を大きくしてきた人は「維持や縮小」を考える時期になります。
「ここまで何とかなってきたんだから」は油断。投資に回してきた額の何割かを貯金に回す等、守りに入る姿勢が肝心になります。
抜けた後の過ごし方
「大運天中殺、終了！無事に乗り切れた！」と安堵しすぎないように注意しましょう。
というのも、大運天中殺のような状態が、年単位で続く人が多いからです。
大運天中殺の頃の過ごし方を意識して過ごしましょう。仕事が難航する場合は、終わり5年頃の過ごし方を参考にして、縮小・維持を考えます。
また、心身の不調を起こしやすくなる場合もあるので、注意を。健康診断を欠かさない、ストレスをこまめに発散することがおすすめです。
大運天中殺の結婚は？
「大運天中殺中に結婚するのは避けたいけれど、相手を待たせられない！」ややもすると、こう思ってしまいますよね。
でも、大運天中殺に結婚を避けるべき時期は、最後の5年間。そこを避ければ、以下のような条件の人とならば結婚も可能になってきます。
- 大運天中殺以前からの知り合い
- 共通干支を持っている等、四柱推命的に縁がある相手
- 週末にしか帰宅しない等、結婚してもずっと一緒にいない相手
- 10歳以上の年が離れている相手
