ホロスコープは、中心から放射状に伸びた線によって12の部屋に区切られています。
その部屋の1つ1つを“ハウス”と呼ぶのですが、ハウスには、それぞれ意味や役割が存在するのです。
そもそも、ホロスコープの中心点は鑑定を受けている本人という位置づけですから、半分ほどのハウスは視界に入りません。
つまり、実際には見えないところにあるのですが、だからといって意味や影響がないわけではないのです。むしろ、見えないハウスにある星が大きな影響をあたえることもあるでしょう。
ハウスは、1つ1つがとても重要なもの。それを忘れないでください。
では、そのうち2のハウスが示すものとはいったいなんなのでしょうか。
ホロスコープの2ハウスが表すもの
2ハウスがあらわしているものは、財産、お金です。
ただし、臨時収入等、本人が予期しない運気は含まず、自分で行動したり、考えたりできる部分を示します。ですから、全体的な金運だけでなく、不動産や収入源についても読み取ることが可能。
それに加えて、本人の金銭に対する執着がどの程度強いかや、お金に対してどのような考えをもっているのかもわかります。
2ハウスに惑星があったときの意味
2ハウスは、金銭や不動産など、経済関連をあらわしています。
では、2ハウスに惑星が入っていたとき、それぞれどのように読み取ることができるのでしょうか。
太陽
2ハウスに太陽があった場合、その人が恵まれた金運の持ち主であることを示しています。
自分自身でお金を得る気力や能力に長けているので、お金に困ることはまずありません。それだけでなく、目上の人から紹介された物事が収入につながることもよくあるでしょう。
また、2ハウスに太陽がある場合、自分自身でも豊かな人生を送るためにはなによりもお金が大切だという考えになりがち。だからこそ、稼ぐ意欲がわいてくるのだといえます。
ただ、同時に「お金はつかってこそ意味がある」と考えるので、コツコツためるわけではないでしょう。大きく稼ぎ、大胆に使うのが特徴です。
月
2ハウスに月があった場合、その人の金運に波があることを示しています。
その波は本人の精神とつながっていて、心が落ち着いているときは金運も上昇傾向にあり、落ち込み気味のときは下降傾向です。
ただ、金銭的に余裕があるときは心が安定する節があるので、一度上昇したらしばらくその状態をキープすることも可能でしょう。
また、2ハウスに月がある場合、女性、もしくは子どもをターゲットにした商売で成功しやすいです。
水星
2ハウスに水星があった場合、その人にすぐれた能力があることを示しています。
その能力とは、文才や話術など、お金を稼ぐ手段となる能力。そのため、その人は作家や販売、営業等で大活躍ができるでしょう。
また、お金に関して能力が磨かれるわけですから、実際にお金に触れる経理などの仕事でも成功します。
もし、本業がそういった類のものではない場合、他に副業をもって上手に稼ぐことができるのも特徴です。
つまり、2ハウスに水星がある人はお金を稼ぐこと自体に才能があるといえるでしょう。
金星
2ハウスに金星はあった場合、その人が大胆にお金をつかうタイプであることを示しています。
自分自身の服飾などにお金をかけるのはもちろん、住む家や家財道具なども立派なものをそろえなくては気がすみません。そのため、出費は常に多め。
ただし、宝飾品やファッションなどに関しては才能もあり、関連するところで支出を補えるほどの収入も見込めるでしょう。
それに加えて、結婚などを機にかなりの財産を得ることができるのも2ハウスに金星がある人の特徴です。
火星
2ハウスに火星があった場合、その人がお金に対して執着しないことを示しています。
そのため、目的のない貯金は苦手。手元にまとまったお金があった場合、衝動買いでパッと使ってしまうことも少なくないでしょう。
ただ、浪費家というわけではなく、労働意欲も高いので、金銭面で困るわけではありません。
とくに、肉体労働や、成功報酬制の仕事など、“働いている”という実感がともなうものに適正があります。
ただし、一日中仕事のことを考えるのは苦手なので、長時間拘束される仕事には向かないでしょう。
木星
2ハウスに木星があった場合は、恵まれた金運の持ち主であることを示しています。そのため、とくに何もしなくても、金銭的に困窮はしないでしょう。
もちろん浪費癖があればその限りではありませんが、2ハウスに木星がある人は金銭面で堅実なので、その心配はほとんどなさそう。
生きていく上で周囲の信頼を集めるごとに仕事も上り調子となり、それに伴って収入も増えるのがこの人の特徴です。
また、堅実な面が生き、資産運用などで結構な財を成すこともあるでしょう。職業面では、研究職に適正があります。
土星
2ハウスに土星があった場合、その人がとても堅実で、節約家であることを示しています。
堅実なので投資や一攫千金のチャンス・仕事には向かず、普段の収入はそれほど多くありません。しかし、持ち前の節約意識で着実に貯金を増やしていくでしょう。
適正職も長期的に結果を出していくものとなり、たとえば農業、伝統工芸等に携わるのもよさそうです。
ただ、場合によっては節約が行き過ぎてしまうことがあるので、その点には注意が必要。衣食住が十分ではなくなるくらいの節制は避けてください。
天王星
2ハウスに天王星があった場合、その人の金運が波乱万丈であることを示しています。
そのため、一時的に大きな収入を得ることもありますが、逆に、とんでもない出費を強いられるケースもあるでしょう。
また、大きな収入を得る手段としてひらめきや発明が考えられるのですが、これを職業にするのは避けたほうが無難。
なぜなら、金運自体が波乱万丈なので、毎月の収入源となる仕事はできるかぎり安定していたほうがいいからです。持ち前の発想力や発明は、臨時収入のために活かしましょう。
海王星
2ハウスに海王星があった場合、その人がお金に無関心であることを示しています。
お金に興味がないのでたくさんほしいとも思いませんし、貯めようとも思いません。
そのため、基本的にその日暮し。財布の中は、いつの間にかお金が減っているというイメージで、何に使ったのかは自分でもわからないでしょう。
ただ、その独特の金銭感覚は芸術的な感性にもつながるので、うまく芸術や文学に活かせば収入につながる可能性は十分あります。
冥王星
2ハウスに冥王星があった場合、その人が金銭に対して強い執着をもっていることを示しています。
そのためお金に関する嗅覚がするどく、投資等のチャンスは逃しません。自身の力で一攫千金を勝ち取り、けっこうな富や名誉を手にすることもあるでしょう。
多少、リスクがともなったとしても、その結果大金が得られる可能性が高いと思った場合、全くためらわないのがこの人の特徴です。
ただ、それが行き過ぎるとお金を得るためなら手段を選ばなくなってしまうので、その点には注意が必要です。
2ハウスに惑星がなかったら
2ハウスがあらわしているものは、主に金銭関係です。
しかし、2ハウスに天体がなくても、べつにその人がお金に縁がないというわけではありません。
ただ単に、天体のあるほかのハウスに、その人の重きが置かれているというだけなのです。
では、2ハウスに天体がない場合、具体的にはどう読み取ればいいのでしょうか。
2ハウスに惑星がない場合、その人がお金に関してそれほど強いこだわりをもっていないことを示しています。
お金は生活に必要であり、仕事はそれを得るための手段。ですから、仕事は適正があるかどうかより、苦痛でないことのほうが大切。
たとえ不満はあれど、仕事に行くのが嫌になるほどでなければよしとします。
また、貯金は人並みにしますが、買いたいものを買うためというよりは、いざというときのための蓄えや、将来の不安に備えるためでしょう。
2ハウスがあらわすものは、財産やお金など金運に関するものです。
お金は人生や幸福に大きくかかわる重要な要素ですから、しっかりと注目したいところです。