赤口は仏滅ほどは気にならない。でも暦を参考にしたり、お祝い事をしようとした時に、凶日と知って気になる、微妙な凶日ではないでしょうか?
今回は、赤口にお祝い事がダメとされる理由の他、やっていいこと・悪いことについて解説します。
目次
赤口とは仏滅に次ぐとされる凶日
赤口が属するのは六曜と呼ばれる占い。有名な要素としては大安、仏滅等があります。
六曜という名の通り、6つの要素があるのですが、赤口は仏滅に次ぐとされる凶日。
具体的に、どんな凶日なのか解説しましょう。
赤口は鬼が暴れまわる日
赤口は陰陽道の考え方で、赤舌神(しゃくぜつしん)と呼ばれる鬼神が暴れまわる日とされます。
悪い鬼が街に出てきて徘徊し、人間のやることなすことすべてに手を出してめちゃくちゃにする。
そんなイメージ通り、赤口は何かをしようとしても邪魔が入ってうまくいかない日とされています。
また「赤」という字が入るため、人間の血液や炎を連想させる日でもあります。
そのため、血気盛んな人とトラブルになりやすかったり、ケガをしやすかったり、火事が起きやすい日という説も。
こんな凶運がはびこる日なので、マイナス要素を省きたい結婚式やお祝い事には向かない日とされます。
ただし、午前11時頃から午後1時頃まではツキがあるとされる日です。
2024年の赤口一覧カレンダー
赤口の日付 | 曜日 | 特記 | 重なる吉日(縁起の良い日) | 重なる凶日(縁起の悪い日) |
---|---|---|---|---|
1月1日 | 月 | 元日 | 一粒万倍日 天赦日 天恩日 | |
1月7日 | 日 | 大明日 月徳日 母倉日 | ||
1月11日 | 木 | |||
1月17日 | 水 | 月徳日 天恩日 | ||
1月23日 | 火 | |||
1月29日 | 月 | 大明日 | ||
2月4日 | 日 | 立春 | 受死日 | |
2月15日 | 木 | 大明日 天恩日 | ||
2月21日 | 水 | |||
2月27日 | 火 | 大明日 | ||
3月4日 | 月 | 天恩日 | ||
3月14日 | 木 | 大明日 | ||
3月20日 | 水 | 春分の日 | 天恩日 | |
3月26日 | 火 | |||
4月1日 | 月 | 大明日 | ||
4月7日 | 日 | |||
4月12日 | 金 | 大明日 母倉日 | ||
4月18日 | 木 | 一粒万倍日 月徳日 天恩日 | ||
4月24日 | 水 | 大明日 母倉日 | ||
4月30日 | 火 | 一粒万倍日 天恩日 | ||
5月6日 | 月 | 大明日 月徳日 | ||
5月10日 | 金 | |||
5月16日 | 木 | 一粒万倍日 月徳日 天恩日 | ||
5月22日 | 水 | |||
5月28日 | 火 | 一粒万倍日 大明日 | ||
6月3日 | 月 | |||
6月7日 | 金 | 寅の日 大明日 母倉日 | ||
6月13日 | 木 | |||
6月19日 | 水 | 寅の日 母倉日 | ||
6月25日 | 火 | 大明日 | ||
7月1日 | 月 | 半夏生 | 寅の日 月徳日 母倉日 天恩日 | |
7月6日 | 土 | 小暑 | 大明日 | |
7月12日 | 金 | 大明日 | ||
7月18日 | 木 | 天恩日 | ||
7月24日 | 水 | |||
7月30日 | 火 | 大明日 | ||
8月9日 | 金 | 巳の日 大明日 | ||
8月15日 | 木 | 大明日 天恩日 | ||
8月21日 | 水 | 巳の日 | ||
8月27日 | 火 | |||
9月2日 | 月 | 己巳の日 大明日 | ||
9月7日 | 土 | 白露 | 母倉日 | |
9月13日 | 金 | 鬼宿日 月徳日 母倉日 天恩日 | ||
9月19日 | 木 | 彼岸の入り | 母倉日 | |
9月25日 | 水 | 大明日 母倉日 | ||
10月1日 | 火 | 母倉日 | ||
10月6日 | 日 | 一粒万倍日 | ||
10月12日 | 土 | 一粒万倍日 大明日 天恩日 | ||
10月18日 | 金 | |||
10月24日 | 木 | 一粒万倍日 大明日 | ||
10月30日 | 水 | 天恩日 | ||
11月3日 | 日 | 大明日 | ||
11月9日 | 土 | 大明日 | ||
11月15日 | 金 | 天恩日 | ||
11月21日 | 木 | |||
11月27日 | 水 | 大明日 | ||
12月2日 | 月 | |||
12月8日 | 日 | 大明日 | ||
12月14日 | 土 | 一粒万倍日 月徳日 天恩日 | ||
12月20日 | 金 | 大明日 | ||
12月26日 | 木 | 天赦日 一粒万倍日 天恩日 | ||
12月31日 | 火 | 大晦日 | 己巳の日 大明日 |
2025年の赤口一覧カレンダー
赤口の日付 | 曜日 | 特記 | 重なる吉日(縁起の良い日) | 重なる凶日(縁起の悪い日) |
---|---|---|---|---|
1月6日 | 月 | |||
1月12日 | 日 | 巳の日 母倉日 天恩日 | ||
1月18日 | 土 | 大明日 | ||
1月24日 | 金 | 巳の日 母倉日 | ||
2月3日 | 月 | 立春 | ||
2月9日 | 日 | 大明日 天恩日 | ||
2月15日 | 土 | |||
2月21日 | 金 | 大明日 | ||
2月27日 | 木 | 天恩日 | ||
3月4日 | 火 | 大明日 | ||
3月10日 | 月 | 天赦日 一粒万倍日 寅の日 | ||
3月16日 | 日 | 大明日 月徳日 | ||
3月22日 | 土 | 一粒万倍日 寅の日 | ||
3月28日 | 金 | 鬼宿日 | ||
4月1日 | 火 | 母倉日 | ||
4月7日 | 月 | 大明日 母倉日 | ||
4月13日 | 日 | 一粒万倍日 月徳日 天恩日 | ||
4月19日 | 土 | 大明日 母倉日 | ||
4月25日 | 金 | 一粒万倍日 鬼宿日 天恩日 | ||
4月30日 | 水 | 己巳の日 大明日 母倉日 | ||
5月6日 | 火 | |||
5月12日 | 月 | 巳の日 天恩日 | 受死日 | |
5月18日 | 日 | 大明日 | ||
5月24日 | 土 | 巳の日 | 受死日 | |
5月28日 | 水 | |||
6月3日 | 火 | 一粒万倍日 母倉日 | ||
6月9日 | 月 | 大明日 天恩日 | ||
6月15日 | 日 | 母倉日 | ||
6月21日 | 土 | 夏至 | 大明日 | |
6月25日 | 水 | 天恩日 | ||
7月1日 | 火 | 半夏生 | 大明日 | |
7月7日 | 月 | 小暑 | 大明日 | |
7月13日 | 日 | 天恩日 | ||
7月19日 | 土 | 夏の土用 | ||
7月25日 | 金 | 大明日 | ||
7月31日 | 木 | |||
8月6日 | 水 | 大明日 | ||
8月12日 | 火 | 母倉日 天恩日 | 受死日 | |
8月18日 | 月 | 一粒万倍日 大明日 母倉日 | ||
8月28日 | 木 | 己巳の日 大明日 | ||
9月3日 | 水 | |||
9月9日 | 火 | 巳の日 天恩日 | ||
9月15日 | 月 | 大明日 | ||
9月21日 | 日 | 巳の日 | ||
9月26日 | 金 | 母倉日 | ||
10月2日 | 木 | 大明日 母倉日 | ||
10月8日 | 水 | 寒露 | 大明日 天恩日 | |
10月14日 | 火 | 大明日 月徳日 | ||
10月20日 | 月 | 秋の土用 | ||
10月24日 | 金 | 寅の日 月徳日 天恩日 | 受死日 | |
10月30日 | 木 | 大明日 | ||
11月5日 | 水 | 寅の日 | 受死日 | |
11月11日 | 火 | 大明日 月徳日 母倉日 | 受死日 | |
11月17日 | 月 | 寅の日 | ||
11月22日 | 土 | 小雪 | 大明日 | |
11月28日 | 金 | |||
12月4日 | 木 | 大明日 | ||
12月10日 | 水 | 天恩日 | ||
12月16日 | 火 | 大明日 | ||
12月21日 | 日 | 天赦日 一粒万倍日 天恩日 | ||
12月27日 | 土 | 大明日 |
赤口にやっていいこと悪いこと
ここでは、赤口にやっていいことと悪いことを表形式でご紹介しましょう。
×や△のついたものの中でも、考え方や時間の選定によっては赤口の日でも行えることもあります。
行動 | やっていい度 | 解説 |
---|---|---|
結婚式 | × | 慶事に凶運を持ち込むと縁起が悪いという考え方が基本。 また、ケーキカットの刃物やキャンドルサービスの炎がケガや事故のもとになりやすいので、行わない方がいいという説も。 一方で、昼時に式や披露宴を開始する等の工夫ができるか、本人同士や参列者が六曜を気にしなければ、式場が安くお得に式ができるという考え方もある。 |
葬式 | 〇 | 凶日に避けるべきは慶事や物事の開始であり、弔事には関係ないという考え方が一般的。そのため、赤口に葬式を行っても、問題ない。 また、六曜と仏教や神道には関連がないため、赤口を理由に葬式ができないということもまずない。 万一気にする関係者がいた場合は、法事全般に問題ない日であることを説明して話し合ってみて。 |
納車 | × | 納車は、新しい車との付き合いが始まる日。凶日は物事の開始を避けるべき日なので、避けたい。 また、車は事故やトラブルを起こすと、ケガや火災を起こす存在でもある。ケガ・火災に気を付けたい赤口は車の節目の日には向かない。 どうしても赤口を納車日にしたい場合は昼時にしてもらうか、車のお祓いを受けるのがおすすめ。 |
法事 | 〇 | 慶事ではないため、行っても差しさわりはない。もともと、赤口は弔辞を行って構わない日とされている。 また、仏教や神道と六曜にそもそも関係がないため、この日の法事を希望しても断られることはまずないはず。 ただ、まれに気にする人がいる場合がある。関係者に気にする方がいる場合は、まずはいわれを説明し、話し合って。 |
引っ越し | × | 引っ越しは新しい生活を始める行動。赤口に限らず、凶日には向かない。 また、ケガや火事が起きやすい日とされるので、大がかりな移動を伴う引っ越しは避けて吉。 ただし、赤口以外の日に前乗りで小さな物品を移動させて引っ越し初日とし、赤口の日に大物だけ移す方法もある。 赤口に料金が安くなる業者を利用する時におすすめ。 |
お宮参り | △ | 寺社仏閣と六曜には関係がないため、赤口を理由にお宮参りを断られることはないはず。 また、関係がない場所でゲンを担ぐ必要もないと考えられる。 ただし、親類縁者に気にする方がいる場合は配慮して正解。まずは、六曜と関係がないことを話してみて。 そのうえで、運気がアップするとされる、昼時にお参りするのも1つの方法。 |
七五三 | △ | 寺社仏閣と六曜に関係はないため、気にする必要がないとされる。 また、六曜は元日等にかぶると変更されることがあるが、七五三の11月15日に赤口が重なっても、変更されることもない。 ただし、慶事であるだけに気にする方が身近にいる可能性はある。 その場合は日付を変えたり、運気が上がる昼時の参拝を考える等の配慮を。 |
初詣 | △ | お宮参り等と同様、寺社仏閣と六曜に関係がないため、気にする必要はない。 また、神仏には人間にとっての吉運・凶運は関係ないともされる。 それでも、新年最初のご挨拶だから気になるという場合や、同行者が気にする場合は配慮を。 赤口の日にしか都合がつかないのであれば、午前11時から午後1時の間に参拝するのがおすすめ。 |
入籍 | × | 慶事であり、法的に新しい家庭を築く日なので、凶日には向かない。 また、ケガをしやすい日ともされるので、ゲンを担ぐならば避けて正解。 ただし、窓口が開いている等、都合がつくのであれば午前11時から午後1時の間に届け出ることは、悪くないとされる。 周囲に赤口を避けるべきという考えの人がいなければ、利用するのも手。 |
宝くじ購入 | × | 運に任せて一攫千金を狙う、ゲンを担ぎたい行動なので避けて正解。 また、当たった時に「買った日が縁起の悪い日だったから使い方に迷う」等、無用な不安や心配を防ぐためにも避けるのがおすすめ。 ただし、大安の日よりも当選確率が高いという声もある。 これを採用したいならば、午前11時から午後1時の間の購入がおすすめ。 |
お通夜 | 〇 | 弔事全般、控える必要はない日。そのため、お通夜を行うことも問題はない。 また、寺社仏閣等ともそもそも関係がないので、赤口であることを理由に行うことを断られることもまずない。 赤口であることを気にする関係者がいる場合は、まず上記の内容を説明してみて。 それでも納得が得られない場合は、日を変えることの検討を。 |
赤口に関する気になる疑問
暦を見ると、こんな疑問を抱く方もいるはず。
また、お祝い事の予定と赤口が重なった時の対処や配慮の程度も気になるところでしょう。
そんな、赤口に関する疑問にお答えします。
一粒万倍日と赤口が重なるときの考え方
一粒万倍日と重なる場合、2つの考え方があります。1つ目は一粒万倍日は万倍にする日なので、赤口の凶運を助長すると考え方。
もう一方は赤口の凶運を半減させる代わりに、一粒万倍日自体の吉運の威力も赤口にそがれるという考え方です。
マイナスにはならないけれど、完全なラッキーデイではないことから、ゲンを担ぎたい行動は避けた方が無難とされます。
宝くじを買いに出かけて転んだら「やっぱり赤口だから」とつい考えてしまう。こんな負の影響も防げるということです。
一方で「吉日以外はすべて気にしない!」という考え方もあります。
自分の気持ちが安定する考え方を選ぶことが、暦や六曜に振り回されるのではなく、活用するコツでしょう。
赤口のお祝い事はどのくらい気にすべきか
「自分の気持ち」と「かかわる人の気持ち」がカギになります。
本人は赤口を気にしなくても、人生の伴侶となる人が気にしたら、赤口に結婚式を行うことは難しいでしょう。
また、両親は赤口を気にしなくても、祖父母が気にしたらお宮参りでひと悶着起きるかもしれません。
お祝い事は多くの人がかかわる分、様々な価値観が交錯します。
暦や六曜を厳密に気にする人との関係を悪くしないためにも、自分とかかわる人、双方の気持ちを大切にしたいもの。
お祝いの日取りは、赤口以外の日も候補に入れて、周りに相談する程度には配慮するのがおすすめです。
どうしても赤口に行いたい場合は昼時にする、いわれを話して周りを説得することも必要かもしれません。