目次
キラキラ光る星!美しいイメージ…
星に願いをかける、という言葉もあるように、なんとなく神秘的な印象を受ける“星”。満点の星空など、ロマンティックですよね。
そんな美しい“星”ですが、タロット占いをして星のカードが出た場合、いったいどのように読み解くのがいいのでしょうか。
『星』が意味するもの
星のカードはなんとなくいい意味だろうと期待できますが、もし、不安があるとしたら、輝いて見えるのは夜だけだというところでしょうか。
確かに昼間は、星の姿を見て取ることはできません。しかし、星は決して消えてしまったわけではなく、変わらずそこに存在していることにかわりはないのです。
何を表す絵なの?
星のカードは、希望や憧れを表しています。
裸の女性が湖と大地に、それぞれ水を注いでいます。命の源である水を注ぐことで、そこからまた新しい生命が生まれるでしょうね。
それを願う女性は裸、つまりまったくの無防備であり、全てをさらけ出していることから、新しい生命の誕生を純粋に願っていることがうかがえます。
また、女性の背後では鳥が鳴き、夜明けを告げていますが、その割にはまだ星が明るく輝いています。この星は強い希望の力を秘めているため、明度もとても高いのでしょう。
また、星の大きさは一定ではなく、大きな星の周りに小さな七つの星がまたたいています。このことから、可能性は常に一つだけではなく、いくつも存在していることを示しています。
大きな目標を一つもつことは大切ですが、自分にはそれしかないのだ、と悲観することは間違いです。
もしかしたら、お持ちのタロットカードによっては細部のイラストが異なるかもしれません。しかし、どのカードであっても希望や憧れ、可能性等が読み取れるはずです。
星が「正位置」で出たときの意味
上で述べたように、星のカードには希望や憧れ、可能性といった意味があります。
では具体的に、それぞれの占いで星のカードが出た場合はどのように読み解けばいいのでしょうか。
仕事占いの場合
仕事を占って星が出た場合、出世への道が開けることを示しています。
これは、これまでの頑張りや積み重ねが評価されてのことなので、特にこれから大きな仕事を成功させる必要はありません。
また、出世も、予期しないタイミングでいきなり告げられるのではなく、まず新しい企画のリーダーを任されたり、上司から仕事ぶりを期待しているかのような言葉をかけられたりと、なんらかの前兆があるでしょう。
そのため、自分でも「もしかしたら」という予感があるはず。
とはいえ、これは無理やりの話ではありませんから、もしも本人にその気がなければ、断ることもできるはずです。
できる対策は?
出世のチャンスが近づいているとはいえ、そこに無理強いはありません。
本人にその気があれば出世するし、その気がなければ断れるのです。そのため、特に対策は必要ないでしょう。
ただ、迷っているのなら出世を受け入れる方向で、あらかじめ心の準備をしておくといいかもしれませんね。
恋愛占い(片思い・復縁)の場合
片思いや復縁希望で星のカードが出た場合、気持ちが少し落ち着いてくることを示しています。
この先、二人の距離は近づいていき、「もう少しで付き合えそうだ」というところまではいくのですが、そこで初めて見えてくるものがあるのです。
それは本人にとって「あれ?」と不思議に感じたり、「こんなはずじゃなかった」「こんなふうだとは思わなかった」とがっかりしたりするものでしょう。
遠くから見ていたからこそ美しい星のように、近づいて見ると少し熱が冷めてしまうのです。
できる対策は?
星のカードが出たときは、たとえ相手との距離がどれだけ近づこうとも、舞い上がらないことが大切です。
早まった答えを出してしまわないように、時間をかけて、自分の心が本物の愛情か、それともただの憧れなのかを見極めてから動くようにしましょう。
未来を占っている場合
未来を占って星が出た場合は、平凡ながら、不自由のない日々を送っていることを示しています。
仕事や趣味など、さまざまな場面でトップに立つほどの成功はしていませんが、そのかわり、心身に影響をおよぼすようなストレスや苦労もありません。
もしかしたら、トップに立たないのは、チャンスや能力がなかったのではなく、自分自身の判断なのかもしれませんね。
ただし、星のカードが出たのなら、そこかゴールではありません。本人がその気にさえなれば、いつでもさらに上を目指すことができるでしょう。
できる対策は?
星のカードには、可能性を示す光が七つ輝いていることを忘れてはいけません。
自分の可能性、つまりできることややりたいことをいくつか見つけておけば、その中からもっとも無理なく、ストレスなく、上にいけるものが見つかるはず。
自身の可能性とは一体何なのか、一つでも多く把握するために、普段から色々なことに挑戦してみるのがいいでしょう。
星が「逆位置」で出たときの意味
希望や憧れ、可能性などの意味をもつ星のカード。
しかし、タロットは逆位置になるとその意味がまるで変わってしまうものです。では、星が逆位置で出た場合は、一体どのように解釈するのでしょうか。
基本的には、星の逆位置は失望やあきらめ、不安等を表します。
これは、逆位置で出た、つまり星の輝きが足りないために可能性を見失ったり、遠すぎて手が届かなかったりすることをあらわしているのです。
仕事運占いの場合
仕事を占って逆位置の星が出た場合、中途半端な位置で伸び悩んでしまうことを示しています。
これは、本人の目標とする結果と、本人に備わっている能力が折り合わないため。仕事で満足できるほどの成功をおさめるためには、まだ少し実力不足なのです。
できる対策は?
星の逆位置が出た場合は、実力不足で仕事が上手くいかないことを示しています。
しかしこれは、“今のままでは”というだけ。ほんの少し努力をしたり、より掘り下げて仕事に活かしたりすれば、さらに大きく成功できる可能性は十分にあります。
恋愛占い(片思い・復縁)の場合
片思いや復縁で逆位置の星が出た場合、相手と恋人同士にはなれないことを示しています。
しかし、これは、振られてしまうというよりも、恋人よりもしっくりくる形が見つかるといったほうが正しいでしょう。
つまり、現状では、恋人よりも友達でいたほうが楽しかったり、自然体でいられるということ。
強引に恋人を望めばそうなれるのかもしれませんが、無理をして接し方が不自然になってしまうよりは、今のままのほうがいいという気持ちです。
できる対策は?
強引にアプローチすれば恋人同士になれる可能性があるのに、それでも現状のままだったり、友達を希望したりするということは、つまり、そこで終わらないという自信があるのでしょう。
すなわち、将来的には恋人になれるだろうという手ごたえ。相手の好感が感じられるようになるのでしょうから、それなら確かに、急ぎすぎる必要はありません。
未来を占っている場合
未来を占って逆位置の星が出た場合、希望の未来には届かないことを示しています。
目標を達成することはできませんが、それでも、本人はそれほどショックは受けないでしょう。
もちろん、願いが叶わなくて残念な気持ちはありますが、それと同時に、「まあこんなものだろう」と、納得する部分もあるのです。
どうやら本人は、無意識のうちに夢と、理想と、現実と、何段階ものラインを引いていた様子。
つまり、「できればこうなりたいけれど、ここまでいけばもうけもの。でも、実際はこんなところだろう」と、極めて冷静に自身を見極めていたのです。
それを下回らないので、予想の範囲内ということになり、がっかりせずにすむのです。
できる対策は?
逆位置で星が出たのなら、状況をできるだけ客観的にみることが大切です。
自身の実力や能力、環境をひいき目なく分析することができれば、かなわない夢を抱くこともないでしょう。
実現可能な範囲で目標を立てられるので、達成できる可能性もぐんと高くなります。
まとめ(総括)
星のカードは、とても手の届かない壮大な喜びではなくて、自分の中に潜んでいる可能性をあらわす意味合いが大きいカードです。
カードに示された星の輝きは、本人の内からにじみ出ているのだと考えると、解釈がしやすいのではないでしょうか。