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始まりは完全に「勢い」
こんな私も、はじめからダメ男にひっかかる性格ではありませんでした。
昔は、本当にどこにでもいる普通のOLだった私。
当時付き合っていた男性も、至って普通の人で、悪くいえば何も面白みのない人でした。
それでも安定していたため、なんとなく結婚とかしちゃうのかなーと思いながら付き合い始めて2年が経過した頃、私の友人との浮気が発覚。頭にきて別れをつげたのは良かったが、そちらと順調に続いていたことがとても癪でした。
そんな元カレを見返してやりたいと日々思っていた時に、ある男性に出会ったのです。それは、私の職場にお客さんとしてきた男性だったのですが、とてもイケメンでした。
背も高くてとにかく目立っていました。
そんな彼が受け付けをしていた私のところへきて、紙切れを置いていきました。中身は電話番号。
「これはもしやナンパ?」と驚きました。
普段であればいくらイケメンでも、仕事中にナンパしてくるいい加減なやつで、チャラくて女慣れしてるから苦手なタイプだし絶対番号なんか捨てちゃうのですが、「こんなイケメンを連れて歩いていたら、もし町中で元カレに遭遇したら見返すことができるかも…」という発想が脳裏をよぎりました。
そこでいつもなら絶対に取らない行動に出たのです。そのイケメンの番号に電話をかけたのです。
ダメ男ならなおさら「恋愛はハマった方の負け」
電話口の彼はとても優しい声で、もうそれだけでたくさんの女の子たちが寄ってくるだろうということは予想がつきました。
そのまま食事へいく約束をしました。
いざ食事へいっても彼はとてもスマートでした。荷物は持ってくれるし、もちろん奢り。ただ仕事で県外からきているため自家用車を持っておらず、私が車を出すことになりました。
話していても、とても面白いし私が夢中になるのに時間はかかりませんでした。
そのまま流れで彼の家へ行くことに。するとカレンダーに女性の名前で「サトミ誕生日」と書いてある日が。
まさか彼女持ちだったのか、と思い聞いてみると最近別れた元カノのだと言うので鵜呑みにしていました。
しかし後々分かったのですが、それは本命の彼女だったのです。
半年程彼女とは言えないような関係でいましたが、突然彼は仕事を辞めて地元に帰ると言い出しました。収入がなくなると家賃が払えないから地元に帰ると、遠回しに家賃を負担してほしいと言ってきました。
とりあえず一緒にいたかった私は、次の仕事が見つかるまで負担してあげることに。それがいけなかったのですが、結局甘えられてなかなか仕事を見つけずニートの生活が始まりました。
どんどんダメになっていく彼と、どんどんダメにしていく私。
ニートの生活で楽を覚えてしまった彼は、毎日お昼まで寝て、午後からパチンコやゲーセンへ行き夜中までテレビやDVDを見るという生活が続いていました。
もちろん私は普通のOLなので生活スタイルがずれていきました。
ある日、彼は町中で喧嘩をし、その時に足の小指が折れたから仕事ができないと言い出しました。
もちろん病院へいったわけではなく、自己判断で骨折しているという今思えば馬鹿げた理由です。
それ以外にも、風邪をこじらせた、地元の弟の面倒を見なきゃいけない、など訳のわからない理由で仕事をすることを拒み続けました。
そんな生活が1年以上続き、嫌われたくなかった私もさすがに限界がきて、仕事をしてほしいとすごい剣幕で怒りました。
その言い争いのときに、痛いところをつかれ言い返す言葉がなくなったのか、思いっきり蹴飛ばされました。
怒っていることで興奮しているせいか、痛みは感じず向かっていったため、彼の怒りを更に煽ることになり殴り合いの喧嘩になりました。
その後は手を出してしまったことを後悔したようで、かなり謝ってきて優しい彼に戻りましたが、この日を境に彼は大揉めすると手をあげるようになりました。
「ダメ男は治らない」と悟ってからも、別れたいのに別れられず。
私がしっかりさせてあげないと、と奮闘していましたが彼は一向に変わる気配はなく、むしろ女癖も悪くなる一方で一緒にいるのがしんどくなってきました。
そろそろ別れを考えないと、と思い別れ話を切り出すと手を出されていたので、なんとか上手に別れられないものかと日々考えて更に1年近く経過していました。彼は傷害などの前科があり、頭にくると怖いものはないし、どうなってもいいといった思考になるため、本当におびえていました。
しかし今思えば、数年一緒にいたことでいい面も優しい面も知っており情が移ってしまっていることが、最大の難点でした。
私が本気で別れたいと思わないと、別れられるわけがなかったのですが、それに気づいてからは早かったです。
私もどうなってもいい!と思い別れ話を切り出したところ、案の定揉めて喧嘩になりましたが、私が本気だと分かると相手もすこし物怖じし、今までのことを許して欲しいような発言をしてきました。
しかし今回ばかりは本気だということを告げ、ようやく別れることができました。
その後はまた自分でも情が戻ってしまうと嫌でしたし、相手も困ったときに頼られても困るので、自分から絶対に検討がつかない場所へ引っ越しました。
それからは彼にしばられていた数年から解放されて、自分の時間を大切に日々生活しています。
(最後に・・)別れられない人は「人に言われ続けよう」
やっとダメ男から脱出できた私ですが、一人では到底無理でした。
もう関係に依存してしまっているからです。
私の場合は、親友に「別れなければ縁を切る」と言われたことが最後の決め手となりました。
それに至るまでも親友はいつも親身に話を聞いてくれ、諦めずに説得してくれました。「別れたいなら別れた方が良い、一緒に幸せになろう」と。
私にとっての親友のような存在がいれば、ぜひ頼って一緒に決心をしていくことが抜け出せるポイントです。
そういう人がいなければ、たとえば、自分に関心を寄せてくれる異性とか、親身に相談に乗ってくれる電話相談などを利用してみるのも手かもしれません。みなさんの幸せを心からお祈りしています。
脱・ダメ男。ダメ男はあなたの人生そのものを蝕みます。