タロット占い 大アルカナの意味解説【タロットカード】
この記事ではタロットカードの大アルカナのカードについて徹底解説いたします。
大アルカナとは何なのか、大アルカナの小アルカナの違いや大アルカナだけでのリーディング方法などを詳しくまとめました。
タロット占いを勉強している人、タロットカードが好きな人はぜひ参考にしてみてください。
一部のことだけ知りたい人は下記からジャンプしてご覧ください。
– 大アルカナ一覧
0.愚者(fool) 1.魔術師 2.女教皇 3.女帝 4.皇帝 5.教皇 6.恋人 7.戦車 8.力 9.隠者 10.運命の輪 11.正義 12.吊られた男 13.死神 14.節制 15.悪魔 16.塔 17.星 18.月 19.太陽 20.審判 21.世界
大アルカナとは?
大アルカナとはタロットカード全78枚のうち、メインで使う22枚のカードグループのことをいいます。
タロットを学ぶうえでとても重要なのがこの大アルカナと言えるでしょう。また、逆に残りの56枚は小アルカナというグループになります。
ここでは、タロットカードの「大アルカナ」「小アルカナ」の種類の違い、初心者向けや中級者向けのリーディング方法について詳しく見ていきましょう。
カードの種類「大アルカナ」と「小アルカナ」
前述の通り、大アルカナとはタロットカード78枚のうち、メインで使う22枚のカードになります。そのため、タロットを学ぶうえでとても重要なカード群です。
これからタロットの勉強を始める人は、この大アルカナのカードの特徴は必ずマスターするようにしてください。
アルカナとは「神秘・秘密」という意味で、私たちの内なる潜在意識を表しています。
0番から21番のカードまでの大アルカナカードは物事の本質的な意味を象徴しているカードで、人の生き方そのものに関わってくるような人生に対する世界観が表現されています。
相談したい悩みをタロットカードに問いかけた時、私たちが気づいてない潜在的な問題があることを教えてくれるのです。
大アルカナ
小アルカナ
小アルカナは78枚という多くのカードを使うので、これからタロットの勉強を始めたいという人には難しいと思うかもしれません。
そのため、大アルカナカードで悩みの大まかな問題点をリーディングして、小アルカナカードでその問題の背景を掴むなど、補助的に小アルカナを使うこともあります。
22枚の大アルカナのみで占う
タロット占いでは大アルカナだけで占う場合と、大アルカナと小アルカナを合わせた78枚のカードを使って占う場合があります。
人によってどちらかを決めていることもありますが、リーディング内容によってどちらの方法にするか決めることもあります。
大アルカナの22枚だけで占う場合のメリットやデメリットについて詳しくみていきましょう。
大アルカナだけに絞れば枚数は3分の1【初心者おすすめ】
大アルカナだけで占うメリットは、その問題に関わる大きなテーマを占うことができます。
たとえどんな悩みでも、その人の深層心理には、抱えている悩みを作り出しているネガティブな意識やブロックなどが存在しているのです。
大アルカナでそれを読み取ることで、根本的な解決に向けたアプローチをすることができます。
また22枚のカードのシンボルを覚えるのは比較的簡単なので、タロットの勉強をしてすぐに占えるようになりたい人にもおすすめです。
大アルカナ22枚のキーワードの言葉をいくつか覚えたら、その後に簡単なカードの展開方法を習得します。これだけで早い人だと数時間、遅くとも数日で簡易的なタロット占いができるようになるでしょう。
大アルカナだけでリーディングをするのは初心者に適した方法ではありますが、その他にも人生において大きいテーマを扱うときにリーディングしやすいというメリットがあります。
大アルカナだけを使うのに適したテーマ例
例えば「1年間の運勢を知りたい」など大きな流れを読む時にも大アルカナだけを使ってリーディングする場合が多いです。
小アルカナは「その瞬間に感じた人の気持ち」を知るのには向いていますが、1ヵ月単位や1年単位の全体の流れを見るときは、小アルカナよりも大アルカナのほうがわかりやすいからです。
また、自分に向いている職業などを見る時も大アルカナだけでリーディングする場合が多いです。
例えば、魔術師は営業職やクリエイター、女教皇は教師、正義のカードは裁判官など、「大きなテーマ」と「人物」が描かれている大アルカナは職業を見るのに適しています。
小アルカナを含めないデメリット【中級者以上向け】
小アルカナを含めずに大アルカナだけでリーディングすることのデメリットは、小さな感情の変化が読み取れないということです。
小アルカナカードは、今この瞬間に湧き上がる感情を知ることができたり、問題解決のために今すべき行動を知ることができます。
大アルカナだけだと物事を大まかにしか読み取ることができないデメリットがあります。
大アルカナで重要なテーマをざっくりと掴んでから、小アルカナで問題の詳細をさらに深堀りしていくことで、悩みの背景や潜在的な問題を表面化することもできます。
小アルカナを含めるべきテーマ例
例えば、大アルカナカードで「相手が傷ついている」というリーディング結果が出た場合、小アルカナの補助的リーディングを見ることでその「傷ついた背景」を知ることができます。
カップが出ていて感情的に傷ついているのか、ワンドが出て傷つくことで情熱を失ったのかがわかります。
また傷ついた原因にソードの逆位置が出ていれば、「急いで物事を進めようとするから焦って空回りをする」など、問題をとりまく状況や心境をより詳しくみることができます。
大アルカナと小アルカナの両方を使うことで、より深みが増して面白みのあるリーディングをすることができるのです。
関連タロットカード 小アルカナの意味解説と覚え方【タロット占い】
大アルカナの意味・大アルカナ一覧
0.愚者(fool)
カードの画像 | 正位置 |
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極端な自由 ここからのスタート |
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逆位置 | |
見切り発車 わがまま |
良くも悪くも“自由”をあらわす愚者のカード。
自由とは、とても幅広い意味合いと、解釈がありますよね。たとえば、忙しすぎると自由が欲しくなりますが、なにもすることがないと寂しさを感じることもあるでしょう。
このように、同じものをさしても、そのときの状態や捉え方次第でまったく意味合いが違ってくるのです。
だからこそ、正位置と逆位置の線引きができない愚者。このカードの読み取りが自然にできるようになったとき、もうタロット初心者ではなくなっているはずですよ。
1.魔術師
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
成功への期待 | |
逆位置 | |
可能性がない 能力がない 技術がない |
魔術師はとても強いカードです。正位置で出た場合はとても励みになりますし、逆位置で出ても「今はまだダメでも、これからがある」と、可能性を読み取ることができるのです。
もちろん、占う事柄や事情によって解釈は変わってくるでしょうが、初心者のうちは、カードをめくって魔術師が出たら、ひとまずホッとしてもいいのではないでしょうか。
それが正位置であれ、逆位置であれです。
2.女教皇
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
清らかさ 精神の強さ |
|
逆位置 | |
自分勝手さ ストレス ヒステリー |
女教皇は、精神性が高く、清らかであるぶん、とてももろいです。そのため、正位置で出ても、とても激しい喜びが一気に訪れることを示すわけではないでしょう。
ただし、そのぶん手に入る喜びは確かですし、永遠に心に刻まれたり、自身の礎になったりする、とても大きなもののはずです。
スムーズに読み取れるようになるまでには時間がかかりそうな難しいカードですが、悩みを抱えているときには、心の意味合いが高いこのカードはとても重要なものだといえるでしょう。
3.女帝
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
豊かさ 愛情 幸福 |
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逆位置 | |
挫折 虚栄 成長のなさ |
女帝は、精神的な意味合いが大きいカードです。正位置であれば豊かさや幸福、愛情を意味し、逆位置であれば怠けや虚栄を意味します。
そのどれも、“女帝である”ことを前提に読み取りますので、慣れてくればそれ以外の解釈、すなわち、質問にぴったりくる答えも得られるようになるでしょう。
4.皇帝
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
威厳、自立 責任 リーダーシップ |
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逆位置 | |
横暴、傲慢 無責任さ 自分勝手さ |
皇帝はいうまでもなく、トップの存在です。そのため、無条件で、「トップになれるのか」「うまくいくのか」と、目を輝かせてしまいがちですよね。
しかし、横暴で、人望のない皇帝は、民によってその位置から引きずり下ろされるだけ。皇帝に何よりも必要なのは、皇帝の器であることなのです。
もしも占って皇帝のカードが出たのなら、その結果をより良くするために、自分のするべきことはなんなのかもあわせて考えてみるといいですね。
5.教皇
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
規律 慈悲 協調性 |
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逆位置 | |
常識のなさ 閉塞感 押し付けがましさ |
教皇は、女教皇よりもさらに複雑で、難解な読み取り方をしなくてはなりません。初心者のうちは、なかなかとっつきづらいかもしれませんね。
しかし言い換えれば、“教皇”は教皇本人だけでなく、聖職者、もしくは神など、さまざまな立場の者が存在するカードでもあるのです。
占いたいことをそれぞれの立場に当てはめれば、一番しっくりくる形があるのではないでしょうか。そこから読み取っていけば、とても自然な解釈ができるようになるはずです。
6.恋人
カードの画像 | 正位置 |
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愛情 幸福 美しさ |
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逆位置 | |
浮気 衝突 気持ちの変化 |
恋人は、感情に特化したカードです。正位置であれば愛情や楽しさを、逆位置であれば飽きや気まぐれを表します。
その際、どうしても「恋人の間におとずれる飽き」など、恋人であることを前提に読み取ろうとするかもしれませんね。
しかし、上で述べたように、このカードは実は“恋人たち”。第三者の目線で感じている雰囲気、つまり、恋愛にかぎらず、単なる“楽しい”“飽きた”という感情として読み取ってもなんの問題もありません。
7.戦車
カードの画像 | 正位置 |
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勝利 行動力 前進 |
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逆位置 | |
暴走 挑発 独走 |
戦車は、戦う車とはいっても、誰かを傷つけたり、争ったりするカードではありません。そのぶん、カード名から受ける印象とは違い、なかなか解釈がしづらいかもしれませんね。
実際に戦車に乗って走るわけではないことから、気持ちが戦車に乗っていると考えると読み解きやすいのではないでしょうか。
8.力
カードの画像 | 正位置 |
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勇気 力 強さ |
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逆位置 | |
臆病 消極的 強引 |
力は、その言葉のイメージとは裏腹に、暴力的なところの一切ないカードです。とはいえ、逆位置で出た場合は、質問しだいで粗暴なカードだと解釈しても問題ないでしょう。
そのほか、心の強さや体力的な強さなど、あらゆる面で応用のきく“力”というカード。初心者にも比較的解釈のしやすいカードではないでしょうか。
9.隠者
カードの画像 | 正位置 |
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内面の豊かさ 思慮深さ 忠告 |
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逆位置 | |
殻に閉じこもる 陰湿 邪推 |
隠者は、“表に出ずに潜んでいる人”ではなく、“長年、ひたすら進むべき道を進んできた人”です。
その結果、みごとゴールまでたどり着いているのですから、その努力や苦労は並大抵のものではないのが想像できます。
耐え忍ぶこと、つまり忍耐は、人生のさまざまな場面で必要になるものです。このカードが表す意味を知っていれば、タロットの解釈もしやすくなるのではないでしょうか。
10.運命の輪
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
大きな転機 チャンス 上昇 |
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逆位置 | |
下降、誤算 アクシデント |
運命の輪は、それまでいた場所から遠く離れたところへ飛び立つことを示すカードです。
カードの意味としては上昇、向上ですが、今まわりにあるものを手に入れたい、満たしたいと考えている場合は、それが叶わないと捉えることもできるかもしれませんね。
それでも、最終的には本人が満足できるということを忘れてはいけません。カードを読み取るときは、思い切って、まったく新しいところに飛び立つものだと解釈してください。
11.正義
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
公平 正義 裁き |
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逆位置 | |
不正、二股 バランスの悪さ |
正義のカードは、質問の答えとしてそのまま解釈できることはほとんどないでしょう。つまりそれだけ、読み取り方の難しいカードだといえます。
しかし言い換えれば、質問の答えとしてしっくりくるように読み解かなければならないのですから、タロット初心者がリーディングに慣れるためにはうってつけのカードだといえるのかもしれません。
12.吊られた男
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
拘束 忍耐 試練 |
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逆位置 | |
やせ我慢 根負け 徒労 |
吊られた男は、拘束され、身動きこそ取れませんが、その意志までは誰も捉えることができません。
タロットカードによってはこのカードを“死刑囚”とする場合もありますが、その場合も、本人にとってそれは正しい行動であり、決して歪んでいない(少なくとも、吊るす人物が同調するほどには)信念によるものなのです。
動けないけれど、決して絶望してはいない……そのことを忘れずに読み取ると、解釈がしやすいかもしれません。
13.死神
カードの画像 | 正位置 |
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終点 損失 死 |
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逆位置 | |
停滞 リスタート |
死神は、カード名こそ恐ろしいですが、実際にはそれほど絶望的なカードではありません。
それは、無差別に命を奪われるわけではないことから見てもわかるのではないでしょうか。それに、死神が未来に向かって歩いているというところも見逃せません。
このカードを読み解くときは、「終わりだけれど、未来につながる終わり」というように考えるといいかもしれませんね。
14.節制
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
バランス 安定 協力 |
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逆位置 | |
不安定 怠惰 |
安定やバランスの意味をもつ節制のカードを読み解く上で、もしかしたら、「正義のカードとは、どうやって読み分ければいいのだろう」と悩むかもしれませんね。
たしかに、正義のカードにも天秤が描かれておりバランスを思わせる雰囲気があります。
しかし正義の場合は、善と悪のバランスが崩れており、はっきりと悪だと言い切れるのであれば、そこに裁きがくだされますし、その部分の意味合いが大きいです。
それに比べると節制はバランスが取れていることそのものに焦点をあてます。その辺に気をつけて、解釈するといいでしょう。
15.悪魔
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
誘惑 拘束 裏切り |
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逆位置 | |
解放 回復 目覚め |
悪魔のカードは、逆位置のほうがいい意味になる数少ないカードの一つです。
とはいえ、悪魔のカードの場合、自身の強い意志さえあれば正位置でもその状況から逃げ出せるのだということを示しています。
このカード、“悪魔”という名前から受けるイメージほどには、悪いカードではないのかもしれませんね。読み解く際には、その辺を参考にするとわかりやすいかもしれません。
16.塔
カードの画像 | 正位置 |
---|---|
崩壊 災難 悲劇 |
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逆位置 | |
緊張、誤解 トラブル |
塔は、タロットの中で最も良くないカードです。とはいえ、タロットはあくまでも現状を前提にしているのだということを忘れてはいけません。
たとえば、恋愛でも、今すぐ告白するのと、一生懸命自分磨きをしてから告白するのとでは結果も違ってくるでしょう。つまり、塔が出たからといって、悲観しないこと。
なんらかの行動や努力をして、自分を現状とは違ったものにすれば、未来が変わる可能性は十分あるのです。誰かを占って塔のカードが出たら、ぜひそのことを伝えてあげてください。
17.星
カードの画像 | 正位置 |
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希望、憧れ 可能性 |
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逆位置 | |
失望 あきらめ 不安 |
星のカードは、とても手の届かない壮大な喜びではなくて、自分の中に潜んでいる可能性をあらわす意味合いが大きいカードです。
カードに示された星の輝きは、本人の内からにじみ出ているのだと考えると、解釈がしやすいのではないでしょうか。
18.月
カードの画像 | 正位置 |
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幻想 誘惑 不安定 |
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逆位置 | |
変化 安定 |
月のカードは、一見しただけでは月だと感じないかもしれません。たしかに、光線の放射具合から見ても、太陽と見間違えてもおかしくないでしょう。
リーディングの際には、自分が“月”から受ける印象と、カードのイラストから受ける印象の差や違いを解釈の参考にしてもいいかもしれませんね。
19.太陽
カードの画像 | 正位置 |
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成功 活気 希望 |
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逆位置 | |
活力不足 衰退 落ち込み |
太陽は、とてもエネルギッシュなカードです。人生においては、じっとしておいたほうがいいときというのもあるもの。しかし太陽のカードは、そういうときでさえじっとしていられないのです。
ただし、それで物事がダメになってしまうことはなく、情熱と行動力でいい結果を出すでしょう。それほどパワフルなカードなのです。
リーディングをするときは、どんな状況からでもいい結果を引き寄せるパワーがある、と考えるのがいいかもしれませんね。
20.審判
カードの画像 | 正位置 |
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復活 更新 リスタート |
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逆位置 | |
再起不能 行き詰まり 未練 |
タロットに慣れないうちは、審判という言葉のイメージと、カードに描かれた絵のイメージが一致せずに戸惑ってしまうかもしれませんね。
どちらかというと、スポーツ等で目にする審判よりも、ミケランジェロの作品、「最後の審判」を思い浮かべたほうがイメージが一致しやすいはずです。
21.世界
カードの画像 | 正位置 |
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完全 完成 達成 |
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逆位置 | |
不完全 崩壊 |
“世界”は完全、パーフェクトをあらわすカードです。
このときに忘れてはいけないのは、「完全」の中には悪も含まれるということ。善も、悪も、何もかもが揃ってはじめて完全だといえるのです。
世界のカードが出たからといって、最高にいい意味だとばかり考えず、カードのメッセージを上手に受け取るようにしましょう。