今回の記事ではルノルマンカードで使うリーディング方法「グランタブロー」について紹介いたします。
グランタブローはあらゆる視点から相談者の悩みを解決するとても深いリーディングです。
一見複雑で難しいスプレッド(カードの並べ方)だと思う人も多いですが、コツをつかめば初心者でも簡単に占うことができます。
ルノルマンカードやカード占いに興味がある人や、悩みを抱えている人はポイントを押さえてぜひ自分でリーディングしてみましょう。
目次
グランタブローとは?どういう意味?
グランタブローとは、ルノルマンカード を使って占う時のカードの並べ方(スプレッド)のことです。
ルノルマンカードはフランスで生まれたカードで、グランはフランス語で「大きい」、タブローは「絵」という意味があります。
グランタブローは多くのカードを使用するので、それぞれのカードの細かいシンボルを組み合わせた「大きい1枚の絵」として捉えたリーディングです。
偶然が重なって出てきたカードの解釈は無限ともいわれています。まさに、その人にしか描けない「絵」を生み出すリーディングがこのグランタブローなのです。
グランタブローはなぜ当たる?
グランタブローは、フランスの有名な占い師「マドモアゼル・ルノルマン」が使用していた鑑定方法です。
ルノルマンの的中率や予言が当たると評判で、フランス皇帝ナポレオンも好んでいたとされる有名占い師でした。
また、宮廷での鑑定や政治に関わる助言などもおこなっていたそうです。
ルノルマンが使用していたカードを元に「ルノルマンカード」が作られたとされています。グランタブローのスプレッドも当たることで有名だったので、占い師の間で使用されるようになりました。
別の理由としては、ルノルマンカードに描かれたシンボルが日常的なものばかりだということです。現実に起きる身近な出来事とカードを結びつけやすいので当たるとされています。
グランタブローで何を占う?恋愛や仕事も占える?
グランタブローでは実に幅広い悩みを占うことができます。例として以下のような相談内容があります。
- 相手の気持ち
- 別れた彼の今の状況
- 復縁の可能性
- 仕事や転職について
- 対人関係について
- 自分の隠された才能
- 自分の気持ち
- 今後の人生について
また、ルノルマンカードは予言も得意なので以下のようなリーディングも可能です。
- 金運、仕事運、恋愛運、全体運について
- 今後の2人はどうなっていくか
- 今必要なメッセージが欲しい
なんでも気軽にカードに聞いてみましょう。
使用するカードは何枚?
グランタブローの占いでは、ルノルマンカード36枚を全て使用します。
隣り合わせたカードの組み合わせで潜在的なメッセージを受け取るので、全てのカードに大切な意味があるのです。
そんなに多くのカードを読むのは難しいと感じた人もいますよね。
ポイントさえ把握すれば、初めての人でもちゃんと読むことができるので、気軽にチャレンジしてみましょう。
やり方やカードの並べ方
グランタブローのやり方やカードの並べ方について解説します。
ルノルマンカードは逆位置を使用しないので、全て正位置のまま並べていきましょう。
まずは、あなたや占いたい人の相談内容を頭に思い浮かべてください。
それについてのヒントをもらえるように心でお願いをして、これで良いと思うまで、両手でカードをシャッフルします。
カードの並べ方は2通りです。
8枚を4段並べて、5段目に最後の4枚を並べる方法
左上から右に向かって8枚ずつカードを並べます。それを4段目まで作ります。5段目に最後に余った4枚を並べます。
9枚のカードを4段に並べる方法
左上から右に向かって9枚ずつカードを並べます。
どちらを選んでもリーディングの難易度はさほど変わらないので、好みで選ぶと良いでしょう。
グランタブローの読み方
ここからはグランタブロー の読み方について見ていきましょう。
グランタブローでおさえておくべきリーディングポイントや注意点について詳しくまとめました。
最初の4枚とは
最初の4枚のカードは今回の質問内容に対するテーマやキーワードを表しています。小説や演劇でいうならば「序章」にあたる部分です。
相談内容の元になる世界観や雰囲気を掴んでおくことで、このリーディングがどのような展開になるかを予測することができるでしょう。
始まりにスピーディーなカードが多いなら、今回の悩みが早い展開で解決に向かう可能性があると読むことができます。
恋愛占いで愛情のカードが最初の4枚に出た場合、すでに2人の心の繋がりが強く、ある程度の進展や信頼関係があることがわかります。
四隅をチェックする
最後の段の4枚を除いた四隅のカードを見てみましょう。
36枚のカードを展開した「大きな絵」をとめるピンのようであることから、「ピンカード」とも言われています。
四隅のカードは、あなたの深層心理や相談内容の潜在的な問題などを表すポイントです。
縦や横の斜めのラインを組み合わせて、まだ気づいていない問題点やテーマを知ることができます。
シンボルカードの位置
グランタブローでは注目すべき「象徴カード」があります。
この象徴カードがどの位置にあるのか、周辺に出ているのはどんなカードかを確認してみましょう。
恋愛占いの場合
質問者が女性であれば「29番 淑女」、男性であれば「28番 紳士」を象徴カードとして読みます。
あなたが淑女の場合、1段目に淑女、4段目の左端に紳士が出たとしましょう。1段目と4段目でかなり離れていますよね。
このことから、実際はすれ違うことがあるだけ、挨拶程度しか面識がないなど、実際の2人の距離感が遠いことがわかるのです。
自分を占う場合
自分1人を占う場合は、象徴カードの周りに出た9枚のカードをチェックしましょう。
潜在意識にある思い込みや問題点、悩みの原因などがみえてくることもあります。
- 象徴カードの上に位置するカード:あなたの悩み
- 象徴カードの下に位置するカード:あなたの基礎や基盤となるもの
- 象徴カードの左に位置するカード:過去
- 象徴カードの右に位置するカード:未来
上記のように解釈することができます。
その他の占いの場合
恋愛占いの場合は主に紳士と淑女を使いますが、以下の占いの場合は象徴カードが異なります。
- 金運は「魚」
- 恋愛運は「ハート」
- 仕事運は「イカリ」
この象徴カードの周辺のカード展開によって、実現が近いのかどうか、困難や試練は訪れるのか、などをみることができます。
象徴カードが端っこにある場合の周辺カード
「どのカードを象徴カードとして捉えるかは、占いたい内容によって異なる」とお話ししましたが、該当する象徴カードがグランタブロー展開したときに端っこに出てしまったときは、象徴カードの枚数も異なります。
下記図の淑女が象徴カードだった場合、周辺カードは5枚ということになり、そのなかでヒントを得てリーディングしていくことになります。
時間軸
グランタブローを読むときの時間の流れについて見ていきましょう。
象徴カードの位置を起点とした場合、
- 象徴カードと同じ縦軸にあるカードは現在
- 左に展開されたカードは過去
- 右にあるカードは未来
をそれぞれ表しています。
このことから、以前起きたできごとなのか、これから起こるできごとをカードが指しているのか知ることができるのです。
視線の方向
また、カードの人物の視線の方向もリーディングの重要なヒントになります。
2人が向き合っている場合は気持ちが通じ合っていて、お互いにそっぽを向いている場合は気持ちがない、気持ちが冷めていると読むことができるでしょう。
また、2枚のカードが同じ段に出ていれば、2人の立場や関係性が対等であると読むことができます。
上の段に相手がいて、相談者の象徴カードが下段にある場合は、相手の年齢が自分より年上だという解釈もできるのです。
それでも難しいと感じた場合
ポイントを読んでもやっぱり読むのが難しいと感じた場合は、初めに受け取ったあなたの直感を採用してみましょう。
パッとみた感じで「明るそう」「暗そう」「動きはありそう」「停滞しそう」など、あなたが始めに感じた印象で捉えると良いでしょう。
たくさんありすぎてどこを意識すべきかわからない人は、最初の4枚と最後の4枚の2箇所だけなど、自分の中での優先順位を決めてみてください。
カードからのメッセージがだんだんと入りやすくなります。
最後の4枚
最初の4枚が物語の始まりなら、この最後の4枚は物語の終わりとして読みます。最後の4枚が今回のリーディング内容に対する最終結果と解釈してください。
たとえば最後の4枚に「塔」「山」「熊」「棺」など重たいシンボルが多いと、今回の相談は解決に時間がかかる、しばらく動きが無く停滞することを意味しています。
最後が愛情のカードやスピード感のあるカードなら、恋愛成就や物事が成功に向かうなどと解釈することができるでしょう。
最初の4枚は軽く雰囲気を掴む程度で良いですが、最後の4枚はカードをしっかり読んで鑑定結果をまとめてください。
その前の8枚×4段の展開は、この結果にいたるまでの状況や心境の変化の推移などを示しており、1枚ずつ大切な鍵を握っています。
しかし途中のリーディングの段階でハッキリしない答えだった場合には、最後の4枚でわかりやすく結論が出るので、納得のいく鑑定をすることができるでしょう。
ハウス読みのやり方
ハウス読みとは、36枚すべての位置に決められたキーワードを定める読み方です。
家の番地のように、「この番号にはこの意味」と決めることから「ハウス読み」と言われています。
左上から1番〜最後の4枚目を36番とした場合、それぞれのハウスには以下のような意味があります。
2:小さな幸せ
3:チャレンジ
4:家族団欒
5:心の安定
6:混乱
7:終着
8:停滞
9:感謝
10:決断
11:トラブル
12:コミュニケーション
13:純粋さ
14:嘘
15:権力
16:希望
17:移動
18:援助
19:孤立
20:交流
21:遅延
22:選択
23:喪失
24:愛情
25:結婚
26:知識
27:情報
28:男性(相談者もしくは相手)
29:女性(相談者もしくは相手)
30:調和
31:成功
32:ロマンス
33:解決策
34:お金
35:信頼
36:重荷
この位置に出たものをこの意味として捉えることで、誰でも簡単に意味を解釈することができます。
中級以上のレベルの人は、これらのキーワードとその位置に出たカードのシンボルを組み合わせることで、より深いリーディングや複雑な内容の相談も読み解くことができます。
最後に:グランタブローを読みたいあなたへ
グランタブローはとても難しくて自分で読めないという人がいますが、今回のポイントに注意してじっくりとカードを観察すれば、誰でもリーディングできるようになります。
読めば読むほどルノルマンカードが自分に馴染んでくるのを実感するでしょう。
カードからの深いメッセージとグランタブローの楽しさをぜひ味わってみてください。