
厄年はこんな存在でしょう。今回は、厄年の過ごし方・してはいけないことや、基本的な意味を見ていきます。
目次
厄年とは?意味・調べ方・種類
厄年とは本来、何を意味するのでしょう?ここではその意味や調べ方、厄年の種類を解説します。
厄年とは災難が起こりやすいとされる年齢
読んで字のごとく「厄」に見舞われやすい年。これが、厄年本来の意味です。
特に起きやすいとされるのが、心身のトラブルや、環境の変化。後者については、そこに伴うストレスにも見舞われやすい年です。
詳しくは後程ご紹介しますが、男性は大きな厄年が生涯で3回、女性は4回訪れると考えるのが一般的です。
厄年の年齢は数え年で見る
厄年は、数え年で見ます。その年の元日から、誕生日前日の昼12時までは、満年齢プラス2才が数え年。誕生日後ならば、満年齢に1才足します。
寺社仏閣のWebサイトや現地の案内を参考にするのも手。ただし、実年齢表記の場所もあるため、但し書きまで見て参考にしましょう。
前厄
厄年の種類、1つ目は前厄です。1番、厄に見舞われやすいとされる「本厄」の前年に当たります。
基本的には「前厄・本厄・後厄」の3年間を通して、運気は低空飛行。トラブルに見舞われやすい年として捉えるのがおすすめです。
運や環境は、3年かけて変わるとされるため、前厄から始まる3年間は厄年として扱いましょう。
本厄
厄年の本番ともいえる年。前厄の翌年になります。
早い方ならば結婚を迎える10代後半から20代半ば、昇進や子どもの受験等が起きる30代半ばや40代にやって来るものです。
加えて、セカンドキャリアを考える60代にも訪れます。心身ともに、外的な要因で煩わされたり、転換期を迎える時期。何よりも落ち着きが肝要です。
後厄
本厄の翌年に訪れます。ここまで来ると、少し明るい兆しが見えてくるでしょう。少しずつ運気は回復傾向とされる年です。
ただし、油断は禁物。ここでハメを外すと、思わぬ出来事に翻弄される可能性もあります。注意しましょう。
なお、前厄から後厄までの3年間と、翌年のお礼参りを含め、4度の御祈祷を受ける方もみえます。
大厄
厄年の中でも、特に大きな厄に見舞われやすい年のこと。男性は42才、女性は33才がこれに当たります。
疲れが抜けづらい、検診の結果が悪化した、今まで通りの肌ケアが通用しづらいということが起きやすい年齢です。
また、34才前後で老化が加速的に進むという研究結果もあります。心身のケアには十分、注意しましょう。
老い厄
平均寿命が伸びたため、時代の進行とともに生まれた厄年です。男女ともに、61才がこれに当たります。
定年が伸びたり、再雇用が活発に行われる現代ですが、少し前の時代であれば、満年齢60才でリタイアが当たり前でした。
環境や生活スタイルが変わり、心身ともに調子を保ちづらくなる頃にやって来る厄年といえるでしょう。
厄年に起こること
厄年に起こるとされることは、大きく分けて2つ。心身の不調や、環境の変化です。詳しく見ていきましょう。
心身の不調
大厄の項目で「34才前後は、老化が加速的に進む」とお話ししました。実は、60才や78才前後も、老化が一気に来る年齢という研究結果があります。
詳しくは、次の項目で見ていただきますが、男女ともに60才近辺と、78歳近辺が厄年が当たるのです。
また、10代後半から20代半の厄年は進学等、環境が変わりやすい時期。これも、不調の起きやすいタイミングです。
それまで何ともなくても生活習慣病が発覚する、小さな不調が大きな病を招きやすい。そんな時期といえるでしょう。
環境の変化
引っ越しや転職のみならず、属性や立場が変わることも含みます。
女性の前厄18才からの3年間は就職等で、環境の変わりやすい年、また、結婚する方もみえるでしょう。
男性の24~26才は最初の異動等の変化が起きやすい時。また、結婚して父親になるという方もみえるでしょう。
その後、30・40代は男女ともに子どもができる、子どもが進学する等の変化が起きやすい時期です。
男女別の厄年
男女によって厄年となる年齢は変わります。性別ごとに見ていきましょう。表記は数え年です。
男性の厄年
- 前厄:24才・41才・60才
- 本厄:25才・42才(男の大厄)・61才(老い厄)
- 後厄:26才・43才・62才
女性の厄年
- 前厄:18才・32才・36才・60才
- 本厄:19才・33才(女の大厄)・37才・61才(老い厄)
- 後厄:20才・34才・38才・62才
実年齢(満年齢)での厄年一覧
数え年カウントは、通常生活では馴染みがないためややこしいという場合に簡単に活用いただける画像を用意しました。
子どもの厄年
男女共通、数え年で1才・4才・7才・10才・16才が該当します。
とはいえ、この年齢の度に御祈祷を受ける必要はありません。お宮参りや七五三をしていれば、それでOK。
なお、数えで13才の時に行う十三参りのみ、厄除けと知恵を頂くことを目的に行う家庭は多くあります。
70代以降の厄年
70代以降の厄年は通常、設定されていません。生まれた時の干支に戻る年・60才の翌年を最後に、考慮しないのが一般的です。
ただ、長寿のお祝いとなる年の翌年を、注意すべき年齢とする考え方はあります。具体的には、78才、81才、89才、91才です。男女共通になります。
【男女共通】厄年にやってはいけないこと
厄年には万人が避けたいこと、男女別に避けたいことがあります。まずは男女共通の避けたいことをお話ししましょう。
新しいこと(恋愛など)
心身のバランスを崩しやすい、昇進や進学等、労力を伴うことが起きやすい。これが、厄年の特徴です。
そのため、輪をかけて心身に負担をかけるような、新たなことは始めないのが無難。恋愛だけでなく、起業・転職、不動産の売買等は避けると良いでしょう。
ただし、時間は限られているもの。このタイミングでしかできないということもあるでしょう。
やむを得ず行うのであれば、慎重に行動を。スケジュールも余裕をもって組みましょう。
目立つようなこと(大きな買い物など)
出る杭は打たれやすいもの。大きな買い物や起業、派手な言動は目につきやすく、最悪の場合、噂の的になりかねません。
運気が下がっているというだけで、人間関係や物事の進行は不安定になります。加えて、心身の調子も不安定になりやすいのが厄年です。
自治会や保護者会等の役員になることや、大きなプロジェクトへの参入等も避けておきましょう。
会議等での発言や、服装も控えめなものにすると、無用なトラブルを防ぎやすくなります。
大きな決断(離婚やリフォームなど)
厄年の時期は、心身のコンディションが不安定になりやすいもの。大きな決断は、避けておくに限ります。
「彼と喧嘩ばかりでお別れを決意したけれど、原因はよく考えたら自分にあった」。「私に面倒ごとが回ってきそうで勢いで退職したら、給料下がった」。こんなことが起きやすいのです。
ただ心身を守るために、大きな決断をせざるを得ない場合もあるはず。その場合は周りやプロに相談する等、賢明な判断ができるよう、心掛けましょう。
厄年を気にし過ぎる
厄年を意識せず、無計画に振舞うのはご法度。ですが、厄年を気にし過ぎるのも考えものです。
「厄年に気をつけなくちゃ」と思いつめては、ただでさえ不安定な心身に負担をかけることに。
日常生活は普段通りに送りましょう。また、お守りをいただいたり、御祈祷を受けておくことは安心材料になるはずです。
「決断は慎重にするけど、ご祈祷もしてもらったし、お守りもあるからOK!」程度の姿勢が、厄を遠ざけます。
【男性】厄年にやってはいけないこと
特に男性が、厄年に避けたいことを3つ、ご紹介します。厄年の3年間は、意識して避けましょう。
仕事を頑張り過ぎる
厄年は心身ともにガタが来やすい年。特に20代と40代で訪れる厄年は仕事を頑張りたくなる時期ではありますが、自重したいものです。
マルチタスクや残業が毎日ある状態は考え物。家族や友人との時間、心身をいたわる時間も持ちましょう。
転職や引越しをして環境を変える
経験がある方はご存じでしょう。心身に負担のかかる行動です。
ある日突然、体調を崩したら大病だった。こんなことが起きやすい厄年には、避けた方が無難でしょう。
なお、厄年は人間関係が変わりがち。自然の流れに任せてみるのもアリです。
健康的ではない生活
心身を壊すと、厄年後も苦しむことになりかねません。心身の不調が起きやすい厄年には、健康的への配慮が必要です。
とはいえ、新しいことの開始も避けたいのが厄年。厄年に入る前から、休肝日を設ける等、良い習慣を身に着けておきましょう。
【女性】厄年にやってはいけないこと
女性にも、厄年に避けたいことが3つあります。チェックして、極力回避できるようにしましょう。
自分の環境を大きく変える
大学を転学する、転職をするといったことは極力避けましょう。
ただ女性は、数えで19才前後の3年間が厄年に当たります。厄年だからと進学や就職を避けるのは難しいもの。
慌てず冷静に適性や願いを洗い出し、方向性を決めるのが正解です。
ストレスを溜め込むこと
女性は女性ホルモンの関係で、男性よりストレスを感じやすいとされます。つまり、ストレスから体調を崩しやすいのです。
さらに、女性の厄年は受験や出産等、ストレスフルな事態に遭遇しやすい時期。こまめなストレス発散を心掛けましょう。
結婚すること
結婚前にうつに近い状態に陥るマリッジブルー。こんな状態になる方が出るほど、結婚は心身への負担の大きい事柄です。
女性は、名字や住環境の変化でストレスを受けやすいとされます。心身に変化の起きやすい厄年の結婚は、極力避けましょう。
【男性】厄年にやると良いこと
厄年には積極的にやっておくと良いこともあります。特に、男性におすすめの行動を解説しましょう。
整理整頓
雑然とした場所には、悪い運が滞るもの。厄年はただでさえ、運気の下がる時期。極力、整理整頓を心掛けて、常に風通しの良い環境を保ちましょう。
なお、厄年を機に、不用品を一掃するのもおすすめ。処分するものに、あなた自身の厄を預けてしまえば、厄払いにも一役買ってくれます。
また、職場のデスク等の整理整頓は、運気云々を抜きにしても大切なこと。
重要な書類、貸し借りする物品の置き場所は明確にしましょう。あなたの信頼度を上げることにもつながります。
健康に気を使う
やってはいけないことでもご紹介しましたが、健康的な生活を心掛けることは重要。それでなくとも厄年は、今まで心身に蓄積した負担が表出しやすい時です。
厄年中に複数人の元同級生が心身の調子を崩して亡くなり、残された同級生でお祓いをしたというケースも。
それくらい、注意が必要な時期と心得て、生活習慣を見直しましょう。
食生活の見直しには力を入れたいもの。最近は、栄養失調とされる方も増えています。併せて、睡眠や運動の時間も確保すると良いでしょう。
厄払いしてもらう
時間とお金はかかりますが、これは特におすすめのアクション。
何より、きちんとした場所でお祓いを受けたという安心感が、不安の軽減につながるでしょう。それが、良い運を引き寄せる状態作りにもなります。
なお、正式には前厄・本厄・後厄それぞれの年始に受けるのがベター。さらに後厄の翌年、お礼参りもするのが良いとされます。
ですが、時間もお金も馬鹿にならないということになるでしょう。前厄か本厄の年始に受けておき、あとは参拝に留めるのも1つの案です。
【女性】厄年にやると良いこと
女性にも厄年にやると良いことは、もちろんあります。驚きのものも含め、チェックしておきましょう。
健康診断を受ける
お金はかさみますが、できる限り全身くまなくチェックできるメニューを選んで。
特に女性の厄年は、ホルモンバランスや環境の変化により、思わぬ病気の起きやすい時期です。女性ならではの病気も含め、チェックしておきましょう。
また、受けっ放しにすることも避けたいもの。例えば、中性脂肪や血糖値が高めならばお菓子を控える、運動するといった生活改善が見込めます。
結果を読み込む時間を持ち、必要ならばプロの力も借りながら、健康維持に努めると良いでしょう。
出産
驚きですが、これは厄年のラッキーアクション。生まれてくる赤ちゃんが、お母さんの厄を払ってくれるとされるからです。
相手のあることですし、仕事を持っている女性の多い現代ですから、厄年に併せてというのは難しいかもしれません。
ですが「厄年中に出産!マズいのかな?」と思う必要がないだけでも、安心材料になるでしょう。
逆にもし、うまく出産時期を合わせられるならば、厄年に合わせてしまうのも手。厄落としをして、より幸せな家庭生活を築けるでしょう。
厄除けしたり縁起物を身につける
男性同様、厄除けはぜひ行っておきたいこと。3年間の厄年のうち、前厄か本厄どちらかだけでも、お祓いを受けておくと良いでしょう。
強い安心感につながり、日常生活を良い形で過ごしやすくなるはずです。想定外のことにも対処しやすくなるでしょう。
縁起物はお祓いを受けた場所のお守りの他、長寿の意味を持つ、長いものを持つのもアリ。ストール、ネックレス等を身につけましょう。
ネックレスは「万能のお守り石」といわれる水晶や、ダイヤのものがおすすめです。