数秘術とは?
数秘術とは、「数」を用いた占いの1つで、欧米では占星術やタロットと並んで人気があるものです。
「数」というと、数量をあらわす単位として用いられることが殆どだと思いますが、じつはそれだけではありません。数にはそれぞれ固有の意味があり、この世界の成り立ちや仕組みを知る手がかりとして、古代ギリシャ、エジプト、中国やチベットなど多くの国々で研究されてきました。
英語で数秘術のことを「Numerology(ヌメロロジー)と言いますが、これは、数を示す「numero(ヌメロ」と学問・言葉を示す「logy(ロジー)」の組み合わせで、文字通り「数の学問」「数の言葉」という意味です。
数秘術のルーツは「万物は数なり」という思想で有名な、古代ギリシァの数学者で哲学者のピタゴラスだと伝えられています。その後、長い歴史の中でユダヤのカバラと結びつきをもち、占星術やタロットと関係し合いながら発展してきました。現在の数秘術のスタンダードな占い方は、20世紀初めにアメリカ人のミセス・バリエッタによって体系化されたモダン・ヌメロロジーと呼ばれるスタイルに基づくものです。
数の持つ主な意味
数秘術で基本となる数は、ルート・ナンバーと呼ばれる1〜9までの数と、マスターナンバーと呼ばれる11、22の合計11個の数です。それぞれの数の意味は、数秘術研究家により若干の違いはあるものの、大体は次のようになります。また、一般的にいわれるような吉数、凶数という考え方は数秘術では用いません。
1 :始まり、開拓、リーダーシップ、革新、男性原理
2 :受容姓、協調、優しさ、平和、女性原理
3 :表現、創造性、明るさ、楽観的、友好的
4 :基盤、現実的、実際的、安定、不動
5 :エネルギッシュ、動き、変化、自由、旅行
6 :愛、調和、奉仕、美的感覚、家族、家庭
7 :探求、観察、哲学的、精神性、神秘、専門家
8 :パワー、権威、財力、ビジネス、物質的豊かさ
9 :完成、終わり、手放す、寛容、慈愛
11:直感的、繊細、インスピレーション、芸術的
22:ビジョンを形にする、成功、無私
数秘術で占えること&占うために必要な情報
数秘術で占えるのは、その人の生まれ持った性質や傾向、才能とチャレンジ、そして、人生を4つに分けた大まかな流れになります。また、占うために生年月日と名前を用意しますが、その際は出生届の名前を使うのが一般的です。人の基本的な性質や行動パターンというのは、ほぼ子供の頃に育まれるので、結婚などによって改姓した名前やニックネームは補助的な要素とみなします。
数秘術の占い方
生年月日と名前を「数」に置き換えて、1桁になるまで足し算をします。計算の途中で11や22のマスターナンバーが出てきた場合はそれ以上の計算はしません。また、名前を計算する時は、ローマ字綴りにしてから数に置き換えていきます。
●誕生数の出し方の例
例1:1983年1月20日生まれの人
1+9+8+3+1+2+0=24 → 2+4=6 → 6が誕生数
例2:1991年6月3日生まれの人
1+9+9+1+6+3=29 → 2+9=11 → 11はマスターナンバーなので11が誕生数
先程の数の意味と照らし合わせてみます。誕生数が6の人は愛情豊かで優しく、人に頼まれるとノーと言えないところがありますが、自分を優先することも大切にしましょう…とか。誕生数11の人は繊細で芸術肌である一方、周りの影響を受けやすいので、動植物と触れ合う時間がヒーリングになるかも…というふうに、その人がもつ性質と傾向を占うことができます。
誰にでもできるシンプルな占い
生年月日と名前を使って簡単な計算でできる占い、それが数秘術です。そのシンプルさにもかかわらず、得られる情報は洗練されているので、セラピストやスピリチュアルカウンセラーにも人気があるツールです。
自分らしく生きるための参考情報として、試されていない方は是非試してみてはいかがでしょうか?