一粒万倍日等、割とおめでたい日も並ぶ選日。その中で、ひときわ縁起が悪そうな印象を放つのが、不成就日ですよね。
実際こう感じている方も多いかと思います。
でも、本当は過ごし方や意味を知って活用できれば、そんなに怖くはない日。
今回は信憑性なども含めて、不成就日との付き合いをラクにするお話をしていきます。
目次
不成就日はダメな日だと思っていませんか?
不成就日は代表的な凶日。それだけに、気になる日や暦を見たズバりその日に重なると「この日ダメなんだ~!」と落ち込むこともあるでしょう。
でも、本当にダメな日なのかというと、実はそうでもありません。
まずは、不成就日の基本的な意味からおさらいしましょう。その後「なぜダメではないのか?」を深掘りしていきます。
不成就日の意味をおさらい
成就は物事を成し遂げること。それだけであればすごくいい日なのに、頭に「不」がつくから何とも不吉ですよね。
その通り「物事を成し遂げられない」のが不成就日とされます。
そんな事態に陥ることを喜ぶ人はどこにもいないですよね。そう考えれば、凶日に数えられているのも致し方ないことといえるでしょう。
ちなみに、具体的に避けるべきことを挙げると、結婚式や入籍等の、子どもの名づけといった慶事、契約やスクールへの入学等の事始め。
その他、納車や地鎮祭、建築、福財布の購入、寺社仏閣への参拝等も避けるべきこととされています。
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それでも不成就日はダメな日じゃないその意味とは?
前の項目を読まれて、そう思われた方も多いでしょう。
でも、前の項目に出てきたのは「お祝い事」と「何かを始める」ことに限られていないでしょうか?つまり「これら以外のことであれば、問題なし」ということ。
出勤のために外に出てケガをしやすい日でもなければ、普段通りに過ごしているのにケンカをしやすい日でもありません。
そう、不成就日は「普段通りに過ごす」ことについては何ら問題のない日なのです。
普段通りに仕事するのはOK、既に通っている習い事やスクールに行くのもOK。いつも、夕飯の買い物は退勤途中にしているなら、その通りにして良い日といえます。
不成就日を気にし過ぎないことも重要
不成就日と上手に付き合う方法は、まだあります。その1つが「気にし過ぎないこと」。
気にし過ぎて身動きが取れなくなったり、不安を募らせながら過ごすより、いっそ気にしない、という考え方です。
ここでは「気にしなくてもいいよね!」という気持ちを後押ししてくれる、不成就日を気にしなくていい理由をご紹介します。
不成就日は気にしなくていい理由
1つ目は「科学的根拠がないこと」。最近の調査によると、不成就日だから不幸なことが起きるという因果関係は証明できなかったそう。
むしろ「今日は不成就日」と知っていて、悪いことがあったら「やっぱり」と思うことが多いのかもしれません。
2つ目は「選日はあまり活用されてこなかったものであること」。
実は選日、17世紀中のほんの短期間にしか使われていなかったそう。しかも江戸幕府が管理する暦には選日の一部は採用しても、不成就日は採用されていなかったといいます。
現代でも一粒万倍日が有名になるまで、選日を見かけることは少なかったはず。
歴史的に重要視されてこなかったものを気にする必要はない。こんな考え方もできるのです。
気にしなければならない場面
不成就日を「気にしない!」と決めても、この先、気にしなければならない場面に遭遇することはあるかもしれません。
それは「他人がかかわる一大行事」。結納、入籍、結婚式や新規プロジェクトの開始、祝賀会、お披露目会といったものがこれに当たるでしょう。
特に縁起を厳密に担ぐ年配の方や、占いを経営に活かしている方がかかわる場合は要注意。
また、車や建築、結婚式にかかわる仕事をする方がかかわる場合も、注意しましょう。
自分は気にしないつもりでも、こういった方々から「その日、マズいんじゃない?」と注意を受けることがあり得ます。
「他人に極力不快感を与えない」というマナーとして、十分注意して日取りを考えるのがおすすめです。
不成就日などの凶日に対するおすすめの捉え方
ここからは「気にしない」にプラスして使える、不成就日の捉え方をお伝えしましょう。
この捉え方は、他の凶日の捉え方にも応用できる部分が多くあります。
そんな風に思った時に、落ち着いて対処できる方法として、応用してみてくださいね。
不成就日を見ないように過ごす
他の占いでも使われる活用法です。いわゆる「喜ばしい部分だけ見て、悪い部分はスルーする」というやり方ですね。
また「最初から知らなけば恐れる必要もないし、この日の存在を知らなかったうちは何ともなかった」と捉えても良いでしょう。
選日を見たとしても、一粒万倍日等の良い日だけを見ることが基本のやり方。
応用編として、吉日だけを教えてくれるメルマガや、サイトを頼りにするというのもおすすめの方法です。
この方法を採用するのであれば「この間のツイていなかった日は何の日だっただろう?」と振り返るのもやめておきましょう。
不成就日にこそおすすめ①何もしない
特に、休日と不成就日が重なった時におすすめの過ごし方はこれ。
できれば、文字通り「何もしない」のがおすすめです。情報やタスクに追われて疲れている体や脳を休ませる機会として使えるでしょう。
ただ、休みの日にこそ家事をする方も多いでしょう。
大掃除や大規模な衣替えでなく、普段通りの掃除や洗濯はOK 。食事も作りなれたものを作るならOKです。
体のお手入れをしたい場合も、普段から使い慣れているコスメやアイテムを使い、普段通りにするならば問題ありません。
新しいもの・ことを試すのはやめておくのが吉ということです。
不成就日にこそおすすめ②別れる・終わる
あってうれしいものではありませんが、「この人との関係を終わらせたい」と感じる出会いも、人生の中にはあるもの。
実は不成就日、終わらせることには問題がない日なので、お別れするにはちょうどいい日。
頼ってくるだけの友人と別れたり、離婚届を出す日として使うのもおすすめの日です。
また、大きなところではお葬式をしても大丈夫な日ともされる不成就日。「終わらせる」と考えて、退職日をこの日にしても、問題ないともされています。
その他、必要のなくなったサブスクや、行かなくなったジムを解約する日に充てるのもおすすめです。
知ってしまっても迷信だと開き直って過ごす
「不成就日は気にしなくていい理由」でもお話ししましたが、不成就日に科学的根拠はありません。
また、数ある占いの中でもさして重用されないまま、現代にいたるという歴史も持っています。
カレンダー売り場にあるカレンダーには、あっても六曜までしか書かれていないことも少なくはないでしょう。
つまり、あまり多くの人に使われてこなかった、いわば迷信ともいえるものに振り回されない。こんな考え方に従うこともできる日が、不成就日です。
古いものとはいえ、たかが迷信。そう思ってすっぱりと開き直ってしまいましょう。
大事な日取りだけは気にしてあげる
不成就日は、発生頻度の高い凶日。1週間に約1回ほどはやってきます。人によっては「気にしたくてもしきれない」と感じる頻度でしょう。
でも、それでOK。「この日はどんなケチもつけたくない!」と思える日や、周りからのクレームがつきそうな日だけ気にする。
これも不成就日との付き合いをスムーズにする捉え方の1つといえます。
具体的には、結婚式や子どもの名づけ、地鎮祭、マイホームの契約といった一大ライフイベントがこれに当たるでしょう。
また、職場での顔合わせや、資格スクール等の契約・入校等も避けるのがおすすめです。