ホロスコープは、中心から放射状に伸びた線によって12の部屋に区切られています。
その部屋の1つ1つを“ハウス”と呼ぶのですが、ハウスには、それぞれ意味や役割が存在するのです。
そもそも、ホロスコープの中心点は鑑定を受けている本人という位置づけですから、半分ほどのハウスは視界に入りません。
つまり、実際には見えないところにあるのですが、だからといって意味や影響がないわけではないのです。むしろ、見えないハウスにある星が大きな影響をあたえることもあるでしょう。
ハウスは、1つ1つがとても重要なもの。それを忘れないでください。では、そのうち11のハウスが示すものとはいったいなんなのでしょうか。
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ホロスコープの11ハウスが表すもの
11ハウスがあらわしているものは、人とのかかわりです。
それも、交友関係という意味ではなく、大勢に関係する幸福や、社会に貢献できることなど。
つまり、人生の中でその人がどのように人とかかわり、幸福を与え、感じていくことができるのかを示しているのが11ハウスなのです。
11ハウスに惑星があったときの意味
11ハウスは、誰かとともに感じられる幸福や、社会貢献など、人生における人とのかかわりをあらわしています。
では、11ハウスに惑星が入っていたとき、それぞれどのように読み取ることができるのでしょうか。
太陽
11ハウスに太陽があった場合、その人が理想を実現していくことを示しています。
それも、同じ目標や理想をもっている人脈に恵まれるので、自分一人ではとうてい成し遂げられないだろう大きなことも実現させられるでしょう。
同士の中には、権力をもった人や、経済力のある人をはじめ、行動力や度胸にあふれている人などさまざまな人たちがおり、それぞれがそれぞれの役割を果たすのです。
このように、11ハウスに太陽がある人は、団体の中でより意欲や気力がわいてくるタイプ。とくに目標などがないときも、サークル活動などには積極的に参加するといいでしょう。
月
11ハウスに月があった場合、その人はだれかを助けることに生きがいを感じるでしょう。
そのため、ボランティア団体や活動に参加する機会も多いのですが、一箇所に根を張ることはありません。
なぜなら、11ハウスに月がある人は、困っている人を幅広く助けたいから。
つまり、災害被害者も、孤児も、病気で困っている人もまんべんなく手を貸したいと思うため、その時々でもっとも助けを必要としているだろうところへ足を運んでいくのです。
もちろん、そんな心のやさしさはまわりの人にも向けられるので、友人関係は広くなりやすいでしょう。
水星
11ハウスに水星があった場合、その人の人間関係が生涯を通して広がり続けることを示しています。
それも、趣味がきっかけになるので、老若男女を問わず人脈ができていきます。
もっといえば、11ハウスに水星がある人は知的な趣味をもつ傾向にあるので、そこから広がった人脈なら、付き合うだけで自身の成長につながるようなものとなるでしょう。
人脈を通して、新たに学べること、ためになるものがたくさんありますよ。
そして、このハウスに水星がある人自身も、人と人をつなぐ役割をにない、さらに人間関係を広げていくのです。
金星
11ハウスに金星があった場合、その人の人生がまわりのおかげで豊かになっていくことを示しています。
たとえば、高尚な趣味をもつ友人のおかげで、センスがみがかれ、本人が華やかになっていくなど。
これは、11ハウスに金星をもつ人が、とても魅力的だから。その雰囲気が老若男女問わず人をひきつけるのですが、とくに経済的に余裕のある豊かな人をひきつけやすいのです。
それにより、本人も余裕のある、優雅な人柄になっていくでしょう。
そのため、グループや団体に参加すれば、そこにいる時間はとても楽しく、充実したものとなるのです。
火星
11ハウスに火星があった場合、その人がたくさんの団体に所属し、人生を充実させていくことを示しています。
楽しそうと感じたり、興味をもったりしたサークルは、たとえ敷居が高くても臆せず仲間入りできるでしょう。
たとえまったくの初心者から参加したとしても、もちまえの熱意でどんどん成長し、そう時間もかからずリーダー格になることも。
11ハウスに火星がある人は、関心をもったものを自分一人ではなく、大勢とともに学んでいく道を選ぶため、独りよがりになりません。
客観的な知識が身につくのも、大きな強みだといえるでしょう。
木星
11ハウスに木星があった場合、その人が人の縁に恵まれることを示しています。
やさしい人、誠実な人など、友人として一生付き合える人はもちろん、地位の高い人や、並外れた経済力のある人などとも縁ができるため、いざというときには助けが得られそうです。
もちろんこれは、本人の人徳。11ハウスに木星がある人は穏やかで寛大なので、周囲に好感を抱かれやすいのです。
特にサークルなどの団体に属することで、人脈は広がりやすくなるでしょう。何か困ったときだけでなく、夢などを叶えるときにも支援が受けられるはずです。
土星
11ハウスに土星があった場合、その人が狭く深い人間関係を築くことを示しています。
べつに人付き合いが苦手というわけではないのですが、一人一人と誠実に向き合おうとすると、どうしても人間関係を広げることができないのです。
このように、本人が相手のことを気づかえるからか、相手にも大人の対応を求めがち。そのため、友人は年上が多くなりそうです。
そしてその影響を受けて、大人びた雰囲気をもったり、考え方をしたりというのもこのハウスに土星がある人の特徴の一つ。
また、年上からはかわいがられる傾向にあるので、引き立てられて思わぬ出世や恩恵を受けることがあるでしょう。
天王星
11ハウスに天王星があった場合、その人が常識の枠にとらわれない生き方をすることを示しています。
もちろん社会のルールは守るのですが、だからといって欲求を我慢するわけではありません。発想や好奇心にしたがって、革新的な行動や生き方をしていくのです。
これは、交友関係も大きく関係しており、11ハウスに天王星がある人のまわりには、個性的でユニークな人が集まりがち。その人たちに影響され、考え方が変わることも珍しくないでしょう。
そして、人生を楽しむすべをたくさん知り、充実した日々をおくっていくのです。
海王星
11ハウスに海王星があった場合、その人は人と表面的に付き合うことができません。心から、しっかりと交流しようとするのです。
そのため、友人には懸命に尽くすし、自分にできることならなんでもしてあげたいと本気で思うでしょう。
それほど気持ちを大事にする人ですから、11ハウスに海王星がある人は芸術や美術など心に訴えてくるものが大好き。
ボランティアにも関心が強いので、自分とよく似たタイプの人と、同じ目標に向かって一生懸命活動することも多いでしょう。
冥王星
11ハウスに冥王星があった場合、その人が高い能力や、不思議な魅力を秘めた人との親交を深めていくことを示しています。
それも、まるで物語のような出会い方やめぐり合わせで知り合うことになるでしょう。
11ハウスに冥王星がある人は、不思議な能力の持ち主に自然とひかれる傾向にあるので、一度知り合った縁は長く続きます。
ただし、純粋にその人への好感だけで付き合うことが大事。もしも、相手の不思議な能力を使って商売しよう、など不純なことを考えるといろいろとうまくいかなくなるようです。
11ハウスに惑星がなかったら
11ハウスがあらわしているものは、主に人とのかかわり方です。
しかし、11ハウスに天体がなくても、べつにその人がだれともかかわらないというわけではありません。
ただ単に、天体のあるほかのハウスに、その人の重きが置かれているというだけなのです。
では、11ハウスに天体がない場合、具体的にはどう読み取ればいいのでしょうか。
11ハウスに天体がない場合、その人の人間関係は生活の中で広がっていくことを示しています。
たとえば、職場や引っ越した先の近所など。友達の友達など、たとえ新しく知り合うきっかけがあったとしても、その人と日常的に接する機会がないのであれば、それ以上縁が深まることはないでしょう。
また、自分では付き合う人を選んでいるつもりはないのですが、周りにいる人は似たタイプばかりになりがち。しかしそれを悩むわけではなく、むしろ、居心地がいいと感じるでしょう。
11ハウスがあらわしているものは、生涯にわたる人とのかかわり方です。
人とのかかわりは人生においてとても重要なものですから、しっかり読み取るようにしてください。
