不倫。それは倫理に反する行為。
わかっていても、忘れられない。離れたくても、離れられない。当時の私は、彼という存在に依存しきっていました。
そんな状況から同じように苦しむ人の書く、不倫ブログに助けられていきました。
そんな私の人生の備忘録を読んで、何かの励みに、抜け出すためのヒントにしていただけたらうれしいです。
目次
不倫はダメ。わかっていたけど。
3年前、失恋直後に初めての異動を経験し、親元を離れ地方での新生活がスタートしました。
見知らぬ土地には頼れる友達もいなくて、仕事をしている時だけが唯一心が安定している時間でした。
休日になるのが怖くて、ずっと仕事をしていたかったくらい。
幸い、赴任してきたばかりで仕事が忙しかったので、失恋の痛みと孤独を仕事でまぎらわそうと必死でした。
そんな時、私の運命を狂わせる上司と出会ったのです。
上司は、新しい仕事内容に戸惑う私に、優しく接してくれました。
支店の人たちもみんな優しくしてくれましたが、上司の優しさはなぜだか「特別」だと感じたのです。
決して押し付けるような優しさではなく、これまでの自分の経験と私の性格を理解したうえで、欲しい時に欲しい言葉をくれる。
煮詰まっている時にはランチに誘ってくれて、たわいもない話で元気づけてくれる。
と勇気をくれる。上司にとって私は、ただの部下かもしれない。けれども、私にとっては…。
段々と、私の中で上司の存在が大きくなっていきました。
そんな自分の気持ちに気付いたのは、上司のことを常に目で追うようになっていたから。
少し前の自分なら、一回り以上も年上の相手に恋をするなんて思ってもみなかった。
でも、今は。上司となら…。
失恋直後で、家族や友達と離れてしまったのもあるかもしれない。この時私は、確かに心が弱っていました。
誰でもいいから、優しくしてほしかった。そばにいてほしかった。慰めてほしかった。孤独を打ち破ってほしかった。
自分ではどうにもできない心の闇を、誰かに照らし出してほしかったのです。
「片思い」から「不倫」に迷い込んだ
ずっと片想いのつもりだったから、それが不倫だったなんて全く知りませんでした。
少なくとも会社では、上司は指輪をしていなかったし、家族がいるような雰囲気はみじんも感じさせなかった。
支店の人たちにとって、上司が奥さんとうまくいっていないことは周知の事実だったから、気を遣ってあえて話さなかったのでしょう。
私のしていることがいけないことだと気付いた時は、既に後戻りできなくなっていました。
ランチやディナーに、平日の約束が休日にも会うようになり。3回目のデートで上司に2つの告白をされたのです。
君さえよければ、僕とこれからも会ってほしい
彼はこう続けます。
妻に対してもう気持ちはないけれど、子供がいるから家庭を壊すつもりもない。
それでもいいなら、僕と付き合ってほしい
上司のことは好きだけど、不倫はしたくないと思った。
でも、上司は家庭を壊すつもりはない。私の気持ち次第で、この関係をつなぎとめることも、壊すこともできる。
ここで私が断れば、前みたいに、上司は私のことを部下として見てくれるだろう。
だけど私は…
私は、上司のことをもう上司として見れなくなっていました。
2番目でもいい、私に本当に好きな人ができたら、その時に別れればいいんだ。
彼を諦めたくなくて、自分の中で必死に言い訳を考えました。
その日から、彼と私の秘密の恋が始まったのです。
誰にも言えない「苦しい恋」
誰にも言えない内緒の恋。
彼と結ばれたという嬉しさと、もう後戻りできない場所に足を踏み入れてしまったという危機感。
色々な感情がないまぜになり、会社でうまく彼の顔を見られないこともありました。
彼の会社での顔は知っているけれど、家庭の顔は知らない。本当は奥さんとも円満なんじゃないだろうか。
他にも彼と付き合っている女性がいるんじゃないだろうか。
LINEの内容が全部、誰かに漏れているんじゃないか。デート中、誰かに跡をつけられていないだろうか。
そんな不安があっても、誰にも言えずにいました。もちろん彼にも、です。
不安だけじゃない。彼とつながれる喜びや、ちょっとした時に見せる大好きな仕草。
「彼のこんなところがすごく素敵なんです」って、誰にも言えないのも苦しかった。
不倫の恋は、嬉しいことも悲しいことも全部、心の中に秘めておかなくてはなりません。
同環境の人のブログに助けられる
しだいに私は、苦しい現実から目を背けるため、インターネット上で同じ境遇にある人のブログを見るようになりました。
普通の恋愛と同じ「人を好きになる行為」なのに、不倫の恋はどうしても冷ややかな目で見られます。
そんな偏見を承知の上で書かれている真実に、私は何度も救われました。
同じように、叶わぬ恋で苦しんでいる人がいる。
本当は抜け出したいのに抜け出せなくて、相手の行動に一喜一憂しては、自己嫌悪に陥る。
まるで自分のことのようだと思いました。
私が助けられた「不倫ブログ」一覧
彼との向き合い方や心のもち方、苦しい恋を卒業するためのヒント。たくさんのものを教えてくれたブログたち。
たくさんの不倫ブログを読んできましたが、その中でも特に思い入れの深いブログを厳選しました。
まるで一緒に辛い境遇を乗り越えてきた、同士のような存在です。よかったら、ぜひ読んでみてくださいね。
不倫ブログ1「不倫をして別れました」
アラフォーでお子さんもいらっしゃる、主婦のB子さんのブログです。
B子さんは、出会い系サイトを通じて出会った男性とW不倫をしていましたが、
お相手の方に別れを切り出されたことをきっかけにW不倫を卒業されました。
卒業された後は、不倫に対するご自身の価値観や、どうして自身の恋愛がうまくいかなかったのかを非常に客観的な視点で書かれています。
不倫をしている時にはなかなか気付けないようなことも書かれていて、婚外恋愛の世界にズブズブとはまっていく私に
「ちょっと待って。今は幸せかもしれないけれど、このまま油断しているとうまくいかなくなるよ」
とブレーキをかけてくれているように感じました。
ご自身の経験をもとに書かれているので、言葉のひとつひとつに重みがあります。
不倫ブログ2「W不倫 彼との別れ」
8年間のW不倫生活を終えたところからブログが始まる、まあさんのブログです。
8年という長い年月を終わらせた、たった1通のメール。
突然のことに混乱する状態から現在までの道のりを書かれています。
「不倫をしたらこうなるんだよ」という厳しい現実を突きつけられているようで、読みながらまあさんに共感しつつも、
という気持ちにさせられました。不倫から卒業された後も、
彼から愛の言葉をささやくメールが届いたり、ふとした瞬間に彼との時間を思い出して切なくなったり…。
愛し合っていた時間が長ければ長いほど、自分の心が体にまでその思いが残り続けることをひしひしと感じました。
それと同時に、
と覚悟していたものです。まるで未来の自分のことが書かれているようで、他人事とは思えませんでした。
不倫ブログ3「不倫からの脱却(その後)」
もともとアニメや漫画が好きだったという既婚者の鶴さんが、
好きな作品をきっかけに不倫相手の方と恋に落ち、不倫から卒業するまでを書かれたブログです。
既に家庭をもっていた鶴さんがどうして旦那さんとレスになってしまったのか、彼に惹かれたのか、
なぜ彼との別れを選んだのかという気持ちの変化が事細かに、そして面白く書かれているので楽しく読めます。
不倫相手とのトラブルも、鶴さんならではの独特のテンションで書かれており、大変なはずなのにどこかクスッと笑える部分も。
不倫ブログには珍しい、鶴さんの好きな漫画作品の話などもちょこちょこ出てきます。
不倫をしていた時は、幸せな時間と不安な時間の落差がものすごく、精神が安定しない状態でした。
そんな時、鶴さんのブログに笑顔をもらっていました。
不倫ブログ4「桜散る頃…」
事務員のsakura_416さんが、同じ会社の幹部役員(既婚者)との不倫生活を綴ったブログです。
抜け出したいと思いながらも、彼を愛してしまった…。上司との不倫、やめたいのにやめられない…。
そういった部分が、自分の経験と重なり、思わずブログを読みながら涙してしまったことも。
さらに、sakura_416さんは彼との間にお子さんを授かったそうです。
sakura_416さんとしては、産みたいという気持ちが強くあったそうですが、色々なことを考え、中絶を決意されました。
愛し合っていれば、いつかは起きるかもしれない「妊娠」。
もちろんそうならないよう拓策をしていても、100%安全とは言い切れません。
壮絶な経験を経て、会社を辞めることで不倫を卒業されたsakura_416さんの綴る日々は、
なかなか不倫を断ち切れない私が不倫を卒業するための大きなヒントとなりました。
不倫ブログ5「三日月の秘密のお話」
アラフォーシングルマザーのユウコさんのブログです。
転職した会社の上司である既婚者の彼と恋に落ち、彼とのやりとりや婚外恋愛の現状を書いています。
不倫というと、どうしても家庭のある男性側の方が余裕があって、女性側の方が「好き」が大きい印象がありますが、
ユウコさんはそこまで不倫にどっぷりつかっていないと言います。
「ずっと一緒にいるのは無理だと思っている」「だとしたら、いつか終わりが来るのかな」
など常に少し先に終わりを見据えているような言葉に
と驚いたものです。私の場合、とにかく彼のことが大好きで、でもやめなきゃ、それでもやっぱり気持ちを止められない…
と一人でモヤモヤしていたので、不倫に対してドライな考え方ができなかったのです。
連絡が来なくても、彼としばらく会わなくてもある程度心に余裕がある。
婚外恋愛中、ユウコさんのような心の持ち方をしたいと何度も思いました。
不倫ブログ6「上司から不倫相手。そしてまた上司に。」
夜のお仕事をされているゆうかさんが、会社社長との恋模様を綴ったブログです。
とにかく頑張り屋さんのゆうかさんに、思わず「頑張れ!」と応援したくなります。
ゆうかさん自身、本当に素直でまっすぐなので、それゆえに体調を崩してしまったり、
周りのことを考えすぎて自分自身が辛くなってしまったりするのですが、それもまた切なくて…。
どうしてこんなに頑張っているのに報われないんだろう、どうにかゆうかさんに幸せになってほしい。
読みながら、同じ「婚外恋愛」という境遇にあるから…という理由よりも、ゆうかさんの人柄にふれて、もっと応援したくなるブログです。
恋愛だけでなく、仕事のことも書かれていて、仕事にまい進するゆうかさんの姿も垣間見ることができます。
社長への思いを振り払おうと、仕事に打ち込むゆうかさんに心打たれるブログです。
不倫ブログ7「主婦ですが、これから恋をしようと思います。」
長年、仮面夫婦を演じてきた菜月さんの不倫体験ブログ。
普通の子持ち主婦として生活してきた菜月さんでしたが、夫に「家庭を壊さなければ何をしてもいい」と言われていることから、「恋活」を始めることに。
以降、複数の彼氏候補たちとデートをしたり、身体の関係をもったりと恋を楽しみながら日々の様子をブログに綴っています。
「不倫」というと「秘密の恋」「禁断の恋」という印象があり、切ないものと思いがちですが、
菜月さんの場合は旦那様の許可(?)もあるため、後ろめたさや罪悪感もなく、かなりオープンな気持ちで恋愛を楽しんでいる様子です。
不倫のはずなのに、普通の恋愛ブログのように楽しく読めます。
不倫ブログらしからぬ楽しげな文章に「こういう不倫もあるんだ!」と、自分の中に新しい価値観が芽生えました。
勇気をもらって不倫関係を断ち切る
こうしたさまざまなブログに後押しされたこともあり、最後は自分から彼に別れを告げることができました。
彼への思いがゼロになったということではなかったので、別れはとてもつらかったですが、何とか涙を見せないよう頑張りました。
その後ひとりで泣いたり、友達に失恋したと告げて慰めてもらってスッキリしたり。
時間はかかりましたが、少しずつ立ち直ることができ、今に至ります。
不倫も、言ってしまえばひとつの恋愛の形です。
恋をするのは簡単かもしれませんが、思いを断ち切るのは簡単なことではありません。
周りの人になかなか言えないことですが、経験者の言葉はとても参考になり、また前に進むための勇気にもなります。
本当に終わりにできてよかった恋
不倫を卒業したということは、失恋したということでもありますが、今となっては後悔の気持ちはほとんどありません。
罪悪感はほんの少し、彼の奥さんやお子さんに残っていますが、それは一生背負って生きていくものだと思っています。
不倫を卒業できた時、長いトンネルの中から抜け出したような、自分の中に光が見えたと思いました。
どうして不倫をしてしまったのか、それはひとえに私の心に隙があり、その隙を彼に見破られてしまったのだと思います。
思えば、私は子供のころから我慢強い性格でした。弱みや痛みを誰にも見せまいと必死に生きてきたのです。
だからこそ、そんな自分を受け入れてくれる器の広い彼に惹かれてしまったのでしょう。
不倫を機に、私は自分の弱さをなるべく人前で見せていくようにしました。
すると、色々な人が私のことを助けてくれたのです。私はもう、私を強く見せようとしなくてもいい。
弱いままの私でもいいのだなと感じ、そこから誰かに依存をするということがなくなり、穏やかな日々を送れるようになりました。
今は、私のことを深く理解してくれる彼と一緒になることができ、とても幸せです。
不倫をしている時は、もう二度と心から笑えることはないのではないか、世間に顔向けできない一生を送るのではないかと常に不安でいっぱいでした。
同じ境遇にある方々のブログに勇気づけられながら不倫を卒業できて、本当によかったです。
もしも今、かつての私と同じ境遇にいる方にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
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