毎日をもっと前向きに生きたい──そんなあなたにぴったりなのが「アファメーション」です。
アファメーションとは、一言でいうと「なりたい自分になるための自己宣言」。

本記事では、効果的なやり方から実際の活用法、自己肯定感を高める例文や目的別フレーズ、さらには「あなたに今必要な言葉」がわかる診断まで用意、まるごとご紹介します。
目次
アファメーションとは?効果的なやり方
アファメーションとは
自己暗示や言霊の一種とされ、潜在意識に働きかける力があるといわれています。
日常的に取り入れることで、自信が生まれたり、不安が和らいだりと、心の土台が整っていくのが大きな特徴です。
スピリチュアルな印象を持つ人もいますが、どちらかというと心理学的なアプローチですね。
本当に効果ある?なぜアファメーションに意味があるのか
アファメーションの効果は、脳の仕組みに根ざしています。
脳は「現実」と「想像」の区別がつかないため、ポジティブな言葉を繰り返し受け取ると、それがあたかも事実であるかのように認識しはじめます。
たとえば「私は価値ある存在だ」と何度も唱えることで、無意識の思い込みが書き換えられ、自信が育っていくのです。
また、言葉を意識的に選ぶことで、自分の意志や感情が明確になり、心がブレにくくなっていきます。
ネガティブな思考に飲まれそうなときも、アファメーションは心の軸を取り戻すための支えになります。
効果的なアファメーションのやり方とコツ
アファメーションを効果的に実行するには、以下の通り、いくつかのポイントがあります。
現在形・肯定形で言い切る
アファメーションは「〜したい」ではなく「〜している」「〜できる」と言い切る形で表現するのがポイント。
すでに叶っている前提で言葉を使うと、脳がそれを現実として受け取りやすくなります。
心からしっくりくる言葉を選ぶ
無理に前向きな言葉を選ぶと、心が拒否して逆効果になることも。違和感のない、自分にとって自然な表現を選ぶことで、潜在意識にも届きやすくなります。
毎日決まった時間に繰り返す
朝起きたときや寝る前など、1日2回の習慣として続けるのがおすすめ。タイミングを固定することで、潜在意識により深く刷り込まれていきます。
一番良いのは声に出して、自分の耳で聞くこと
頭の中で唱えるだけでなく、実際に声に出して自分の耳で聞くと、より五感に働きかけられます。鏡の前で言うのも自己認識を高める効果があります。これと合わせてスマホ待受法などを併用すると効果的です。
ネガティブな気分のときこそ使う
落ち込んだときや不安なときこそ、アファメーションが効きます。言葉が心のブレーキを緩めてくれるので、感情に引きずられずに気持ちを立て直せます。
こんな方法も。アファメーション活用応用編
アファメーションは声に出して唱えるだけでなく、さまざまな形で取り入れることで効果を高められます。

ここでは日常生活に自然に取り入れられる応用テクニックをご紹介します。
鏡の自分自身に話しかける
鏡の中の自分に向かってアファメーションを唱えることで、言葉の力がよりダイレクトに自分の心に届きます。
自分の目を見て「大丈夫」「あなたはできる」と語りかけることで、自己受容や自己肯定感が自然と高まりやすくなるのです。
最初は少し照れくさいかもしれませんが、続けていくうちに自分を信じる力が育っていきます。
特に朝の身支度中や夜のスキンケア中など、鏡を見るタイミングに習慣づけると効果的です。
朝起きた時と寝る前に唱える
アファメーションは、脳が潜在意識にアクセスしやすい時間帯である「起きてすぐ」と「寝る直前」に唱えるのが効果的。
朝は1日のスタートをポジティブに切るきっかけになり、夜は言葉を心に浸透させながら眠りにつけます。
1日たった数分でも、この時間帯にポジティブな言葉を繰り返すことで、自然と思考や行動が前向きになっていきます。
歯磨きや布団に入るタイミングとセットにすると無理なく続けられます。
録音をして繰り返し聴く
自分の声でアファメーションを録音し、移動中やリラックスタイムに聴くことで、意識せずとも潜在意識に働きかけることができます。
耳から繰り返しインプットすることで、言葉が内面に深く刻まれていくのです。BGMとしてヒーリング音楽を入れるとより心地よく、就寝前に流すと癒し効果も期待できます。
声に出して唱えるのが苦手な人や、忙しい人にもぴったりの方法です。
手帳に書いたりスマホ待受にする
アファメーションを日々目にする形で残すのも効果的です。手帳やノートに書くことで、言葉が自分の中に定着しやすくなります。
また、スマホの待受に設定すれば、何度も目に入ることで無意識に言葉の力が刷り込まれていきます。
好きなフォントや画像と組み合わせて「見るだけで前向きになれる画面」をつくるのもおすすめ。視覚からのアプローチで、自分を元気づける習慣に変えていきましょう。
新月パワーを活用する方法
スピリチュアル的な観点から、新月は「スタート」や「願いを込めるタイミング」とされており、アファメーションを始めるには最適な日です。
この日には、自分が叶えたいことやなりたい姿を具体的に言葉にし、静かな空間でゆっくりと唱えるのがポイント。
紙に書いてから声に出すと、言葉のエネルギーがさらに強まります。自然のリズムに合わせてアファメーションを行うことで、心にも体にも深く響きやすくなります。
自己肯定感を高める自愛アファメーション例文
自己肯定感は「自分はここにいていい」「そのままで価値がある」と感じられる心の土台です。

今の自分をまるごと受け止め、未来に向かう力を育てていきましょう。
自分を受け入れてあげたい
自分を否定する癖がある人にとって、受け入れる言葉はとても大切です。まずは今の自分を責めずに「そのままでいい」と伝えることから始めましょう。
自分の自信を持ちたい
不安に負けそうなとき、何度もこの言葉を繰り返してください。あなたの中にはすでに自信の芽があり、それを育てるのがこの言葉です。
一歩踏みだす勇気が欲しい
踏み出す勇気は、最初の「やってみよう」という小さな声から生まれます。何かを始めたい気持ちがあるなら、この言葉を背中にそっと添えてみてください。
自分を大切にしてあげたい
他人を優先しがちな人ほど、自分のケアを後回しにしがち。アファメーションで「自分を守る」意識を育てることで、心のバランスが整っていきます。
未来に希望を持ちたい
過去ではなく「これから」に目を向けるアファメーションは、心に明かりを灯してくれます。小さな前向きな言葉が、未来をやさしく変えていきます。
【恋愛やお金】目的特化型アファメーション例文
アファメーションは自己肯定感を高めるだけでなく、恋愛・お金・仕事・美容など「叶えたい願い」に特化して活用することもできます。
明確な目的にフォーカスした言葉を使うことで、潜在意識がその方向に現実を引き寄せようと働きはじめます。

良い出会いに恵まれたい
出会いはタイミングと心の準備がそろったときに訪れます。「出会えない」という焦りではなく、「出会える」と信じる意識が、理想の人を引き寄せるカギになります。
片思いや復縁を成就したい
恋がうまくいかないと「自分が足りないのでは」と不安になりますが、まずは自分を信じることが大切です。復縁や片思いが報われるには、自分のエネルギーが満たされていることが前提です。
交際相手と深めたい・結婚したい
結婚や関係性の進展は、お互いの信頼と愛情が深まることで自然に訪れます。安心できるパートナーシップをイメージして、言葉にしていきましょう。
お金を引き寄せたい
お金への罪悪感や不安があると、なかなか豊かさは巡ってきません。お金を受け取る自分を肯定するアファメーションが、金運の流れをスムーズにしてくれます。
仕事で成功したい
成功とは、結果だけでなく「自分のやるべきことをやっている」という感覚でもあります。自分の価値を信じて働けるようになると、自然と評価やチャンスも集まってきます。
顔が変わる?美人になりたい
美しさは内側の意識から変わっていきます。自分を否定しながらメイクするより、「私は美しい」と思いながら過ごす方が表情もオーラも確実に変わっていきます。
アファメーションで成功した体験談(取材当時29歳 女性 事務職の方)
「どうせ私なんて」が口ぐせだった私
私は都内で事務職として働く29歳の女性です。昔から自己肯定感が低く、仕事で褒められても「まぐれ」「期待しないでほしい」と思ってしまうタイプでした。
学生時代のいじめや、厳しかった親の影響もあってか、「自分は価値のない人間だ」と心のどこかで信じ込んでいました。
恋愛もうまくいかず、気になる人ができても「私なんかが好かれるわけない」と思い込んで、最初から諦めてしまう。職場でも人に頼れず、ミスを抱え込んではひとり反省会…。毎日が苦しかったです。
そんなとき、SNSで偶然「アファメーション」という言葉を見かけました。「自分に優しい言葉をかけてみよう」──それだけのことが、当時の私にはとても新鮮に感じられました。
最初は信じられなかった。でも、毎日続けてみた
最初は「どうせ効かないだろうな」と思いながらも、朝起きてすぐ、「私は大丈夫」「私は価値ある存在」と唱えてみました。
正直、心では「そんなわけない」と思っていました。でも、唱えることでなぜか少し気持ちが整ったんです。
それから、スマホのメモ帳に“自分を励ます言葉”をリストにして書き出しました。寝る前に読む、鏡の前でつぶやく、通勤中に心の中で唱える…。
最初のうちは違和感だらけでしたが、1週間、2週間と続けていくうちに、ある変化が起き始めました。
ふとした瞬間に「大丈夫、私ならできるかも」と思えるようになったのです。
それまでだったら「失敗するに決まってる」と決めつけていたのに、自然と前向きな選択肢を考えられるようになっていました。
自分を認めたことで、人生が好転しはじめた
アファメーションを続けて1ヶ月ほど経った頃、上司から「最近、すごく明るくなったね」と言われました。
実感はなかったけれど、自分を否定しないことで表情や姿勢が変わっていたのかもしれません。プレゼンの機会も任され、思い切って挑戦したら、社内で高評価をいただきました。
恋愛面でも変化がありました。これまでなら誘いを断っていた飲み会に参加してみたら、自然体の私を「話しやすい」と言ってくれる男性と出会いました。今ではお付き合いして半年、穏やかな関係が続いています。
アファメーションで一番変わったのは、自分を“責める”クセが少しずつ減ったことです。落ち込むことがあっても「大丈夫」と声をかけられるようになったことで、人生がぐんとラクになりました。
今も毎朝、「私は私を信じている」と声に出してから家を出ています。アファメーションは魔法じゃないけれど、確実に私の人生を変えるきっかけになりました。
自分に優しい言葉をかけることの大切さを、私はこれからも大事にしていきたいです。
アファメーションの注意点
アファメーションは正しく使えば心に大きな力をくれますが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。
また、効果が出はじめる前には一時的に心や体に揺らぎが出ることも。

ここでは注意すべきポイントを解説します。
アファメーションの効果が出ない?よくあるNGなやり方
願望形で言ってしまう
「〜したい」「〜になりたい」といった願望形は、“まだ叶っていない自分”に意識を固定してしまい、現実化しにくくなります。
アファメーションでは「〜できる」「〜である」と現在形で言い切るのが基本です。
心に違和感がある言葉を使う
「本当はそう思えない…」と感じるフレーズを使うと、心が拒否してしまい逆効果になります。
無理に前向きな言葉を選ぶのではなく、自分が納得できる自然な言葉を選ぶことが大切です。
思い出した時だけ唱えている
アファメーションは習慣化してこそ効果が出てきます。気まぐれに唱えるだけでは、潜在意識には届きにくいもの。
朝や夜など、毎日決まったタイミングで続けることがポイントです。
好転反応ってなに?効果が出る前の心と体の変化に注意
アファメーションを始めてしばらくすると、なぜか気分が不安定になったり、眠くなったり、逆にネガティブな感情が強く出てきたりすることがあります。
これは「好転反応」と呼ばれるもので、潜在意識が変わる過程で一時的に起こる浄化反応のようなものです。古い思い込みや感情が表に出てくることで、体や心が反応しているのです。
不安になるかもしれませんが、むしろ変化が始まっているサインと考えてOK。大切なのはその状態に逆らわず、優しく自分をいたわりながらアファメーションを続けること。
しばらくすると自然と落ち着き、新しい意識がなじんでいきます。
あなたに今必要なアファメーション!最強例文診断
たくさんのアファメーションがあっても、「今の自分にぴったりの言葉がわからない…」という方も多いはず。
そこで、あなたの心の状態や思考のクセに合わせて、必要なアファメーションがわかる診断を用意しました。
15の設問に答えるだけで、今のあなたにしっくりくる“心に効く言葉”を2セット(各3文ずつ)ご提案します。

答えは、あなたの心の奥にもうすでにあるはずです。
最後に:自分に合ったアファメーションで、毎日が変わりはじめる
アファメーションは、誰かの言葉ではなく「あなた自身が心から信じられる言葉」であることが何より大切です。
無理やり前向きになる必要はありません。少しでも心が軽くなる、ほっとする、そんなフレーズがあなたにとっての“最強の言葉”です。
変化は一晩では起きませんが、毎日少しずつ言葉を自分にかけ続けることで、思考も現実もやさしく動きはじめます。
自分を励まし、愛する習慣を、今日から少しずつ始めてみませんか?