【四柱推命】あなたの格局・通変星はどれ？求め方ガイド・格局一覧

人の考え方や性質・性格を見るのに一番わかりやすいのが「格局（通変星）」を知ること。

ここでは、最終的にはその格局を、命式を完成させる過程の中で、求めていく方法を紹介し、さらにそれぞれの格局（通変星）が持つキャラクターや価値観について、実際に10人の女性キャラに登場してもらい、紹介していきます。

シンプルに言えば、「下の命式が埋まり、あなたの価値観が占える」ということですね。

さて、ゆっくりと基礎から順に見ていきましょう。
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格局とは『その人の価値観・性質』

四柱推命の格局（かっきょく）とは、その人の価値観や性質を表すもの。

価値観はこれまで生きてきた中で後天的に身についたものだと思われています。

ですが、宿命の理を解明する命理学では、宿命の範疇であると考えられているのです。

宿命の範疇であるからこそ、四柱推命占いによってその人の価値観や性質も、全て命式を用いて解き明かすことができます。

自分や周りの人の価値観がわかれば、人付き合いだけではなく恋愛、就職や転職に資格の取得など様々なことに活かせるでしょう。
特定の人の格局や通変星を知ることで自分との相性がわかったりもするので、ぜひ活用してみていただきたいですね。

普通格局一覧

普通、格局は食神格から建禄格までの合計10種類あります。

また、格局は大きく分類すると「普通格局」と「特別格局」の2種類があります。

ですがその2種類のうちでも、「全体の90%は普通格局である」といわれており、それぞれ違った性格を持っていると言われています。

自分はどんな性格なのか、自分の視点から見ただけではわからないもの。

なんて意外な評価をされていることもあります。

自分の普通格局がわかったら、該当する普通格局から自分の価値観や性質を調べてみましょう。

より深く自分を理解することで、長所を伸ばし短所を改善することができるのです。

食神格

食神格（しょくじんかく）の人は、ロマンを大事にしている芸術家タイプ。

基本は大らかな性格で、雰囲気も優雅なため人に好かれやすいです。

しかし、実は人や物事に関する好き嫌いがハッキリしています。

傷官格

傷官格（しょうかんかく）の人は、お喋りが得意で外交的なタイプ。

頭の回転が速く、時には辛辣な発言をすることも。

とにかく自由に生きたいので、上の者に従わないといけない会社員などには向いていません。

偏財格

偏財格（へんざいかく）の人は、相手の気持ちを考えられる、人付き合いが得意なタイプ。

明るい性格をしているものの、話しを盛り上げようとして大げさに言ってしまうことが多く、周りから疑われやすいのが難点です。

正財格

正財格（せいざいかく）の人は、誠実だけど、人一倍気が小さいタイプ。

石橋を叩いて渡る性格で、常に安全かどうかを気にするところがあります。

そのため、あまり大それた行動は取れません。

偏官格

偏官格（へんかんかく）の人は、義理人情を重んじるタイプ。

しかし武力にばかり目がいってしまい、無意識に知力をおろそかにする脳筋なところも。

上下関係がハッキリしている仕事や環境で実力を発揮できます。

正官格

正官格（せいかんかく）の人は、責任感が強く、ルールを守る真面目なタイプ。

良い運気の時期は管理能力の高さを発揮して立派な地位を築くことができます。

しかし悪い運気の時期は優柔不断になりやすい人です。

偏印格

偏印格（へんいんかく）の人は、気持ちを外に出さないことから謙虚に思われやすいものの、実は好奇心旺盛なタイプ。

束縛されることを嫌がり、常に変化があって刺激的な仕事に向いています。

印綬格

印授格（いんじゅかく）の人は、周りの大人に可愛がられやすい、呑気なタイプ。

素直で優しい性格ですが、騙されやすく忍耐力がありません。

人に甘やかされることに慣れているので、つい周りに頼ってしまいがちです。

劫財格（月刃格）

劫財格（ごうざいかく）の人は、意志が強いせいで、プライドが高くなりやすいタイプ。

自尊心が強く、認めてほしいという気持ちに捉われがち。

その気持ちが原動力となり、会社経営者にまで上り詰める人もいるでしょう。

比肩格（建禄格）

比肩格（ひけんかく）の人は、目的のためには努力を惜しまない、負けず嫌いなタイプ。

普段は平静を装っていますが、実は喜怒哀楽の激しい面も。

運気によっては気の強い性質がトラブルを引き寄せることもあります。

格局の求め方を完全ガイド

自分の価値感や性質を知る上で重要となる格局を求めるには、まず蔵干、通変星を出しましょう。

など順を追って解説していきます。

四柱推命の命式で格局を出すのは、最初はちょっと難しいと感じるかもしれません。

でも四柱推命は案外誰にでも出来る占いですので、是非一度挑戦してみてください。

それに一通りの流れを知っておくことで、プロの四柱推命占い師に鑑定してもらったときも、鑑定結果を理解しやすいですよ。

蔵干を出す

蔵干（ぞうかん）は、地支の中にある十干のこと。

1つの地支につき2～3個の十干が入っていて、力量が多い順番としては

となっています。

蔵干は早見表を参考にするといいでしょう。以下が蔵干早見表で、

こちらは蔵干早見表の見方です。

例えば1988年6月1日の0時00分東京都生まれのAさんの場合は、年支が「辰」です。

蔵干早見表では、辰の蔵干は

となります。これを表に当てはめると、

このようになりました。

あとは月支、日支、時支も同じように蔵干早見表を見ながら命式を埋めていきましょう。

通変星を出す

通変星（つうへんせい）は、命式の中で日干と他の干がどのような関係性であるかを示す星です。

この通変星は、

の合計で10種類あります。

10種類の通変星は以下のように分類できます。

※生じる…「相生」、剋す…「相剋」

まずは天干の通変星を出し、それから地支の通変星を出していきます。

天干

天干の通変星を出すには、通変星早見表を参考にします。

例えばAさんの場合は、日干は「丁」です。

そして年干の部分は「戊」となっているので、

通変星早見表の横軸と縦軸が交差する部分、この例の場合は「傷官」が天干の通変星となります。

「傷官は」、年柱の「天干の通変星」の部分に入れてください。

同じように、日干と月干、日干と時干から通変星を求めます。

日干の部分には何も入れません。

地支

地支の場合、それぞれに2～3個の蔵干がありますから、全てに通変星を入れるようにします。

こちらも通変星早見表を参考にして命式へ入れていきましょう。

通変星早見表を見ながら、例えばこのように地支蔵干の通変星を求めると、以下のような表が出来上がります。

Bさんの場合は、日干の「丁」と地支の蔵干の交差しているところが通変星になるので、年支の蔵干の「本気」が「丙」ということから「劫財」が通変星です。

比肩格（建禄格）に該当するケース

10種類ある格局、実は選ぶ優先順位が予め決められています。

以下に該当する人の場合は、格局が「比肩格（建禄格）」となります。

例を見てみましょう。

例えば、

これらのどの場合も格局は「建禄格」となりますね。

月刃格に該当するケース

格局が「月刃格」となるのは、以下のような場合です。

例えば以下の例のように、日干が「甲」で月支が「卯」とします。

この場合、条件にあてはまるので格局は「月刃格」です。

他にも、

このような場合も格局は「月刃格」になります。

月支の蔵干との一致で見る

「月支の蔵干」との一致で格局を見ていきましょう。

この4つがあります。

また本気と中気と余気の並び順にして格局が決まることがあります。

一見ややこしそうに思えますが、こちらも図を交えながら順を追って解説していきましょう。

月干が同じ気のケース

「月支の蔵干」の中のいずれかと同じ気が「月干」に出ていたら、そちらを優先して格局へ取ることになります。

例えば図のように、日干が「己」であり、そして月支が「寅」となっているとき。

月支寅の蔵干は「甲」と「丙」と「戊」が入ります。

図を見てみると、寅の蔵干のところに「甲」があって、月支にも「甲」が出ていますよね。

だから条件に該当して、格局が「正官格」となるのです。

もう1つ、“同じ干ではなくても気が同じであれば条件にあてはまる”ことになります。

年干もしくは時干が同じ気のケース

「月支の蔵干」と同じ気が、「年干」または「時干」に出ているとき、それを格局に取ることになります。

例えば以下のような例を見てみると、日干は「庚」で、そして月支は「寅」になっていますよね。

月支寅の蔵干は、「甲・丙・戊」があります。

この場合、寅の蔵干のところに「甲」があって、年干のところにも「甲」が出ています。

そのため「月支の蔵干」の中のいずれかと同じ気が「年干」に出ているケースに該当するため、格局は「偏財格」になるのです。

次は「月支の蔵干」の中のいずれかと同じ気が「時干」に出ているケース。

この場合は、寅の蔵干が「甲」で、時干には「乙」が出ていますよね。

甲と乙はどちらも木の気（※1）です。

そのため格局は「偏財格」になります。

面白いのが、このパターンの場合は表向きは正財に思えるものの、しかし中身は偏財格でもあるという点です。

※1　同じ気の十干と五行は以下のように関係しています。

年干・時干に複数同じ箇所があるケース

次は、「年干」と「時干」に複数同じ箇所がある場合です。

以下の図を見てみると、日干は「丙」で月支は「寅」、月支寅の蔵干は「甲・丙・戊」がありますよね。

命式を見ると「甲」と「戊」どちらも格局に取れます。

ですが、月支の蔵干は本気、中気、余気の順に優先して格局が決まるため、「偏印格」となります。

本気・中気・余気の順に優先して格局が決まる

前述したように、月支の蔵干は本気、中気、余気の順に優先して格局が決まるのです。

もう一度さっきの図を見てみましょう。

「寅の蔵干の本気」のところに注目してください。

そこに「甲」が入っていますよね。

そして年干にも同じく「甲」があります。

また、寅の蔵干の余気には「戊」が入っていますし、時干にも「戊」が。

本気、中気、余気の順に優先して格局が決まるので、このパターンの場合は余気ではなく、本気を優先するということになります。

年干・月干・時干のどこにもないケース

月支の蔵干と同じ気が、年干にも月干、時干のどこにもない場合もあります。

そんなときは月支蔵干深浅表を参考にしましょう。また、

ということも必要となってきます。

こちらも難しく感じるかもしれませんが、図を交えながらサラッと流れを解説していくので、一度目を通してみてくださいね。

月支蔵干深浅表を参考に

月支蔵干深浅表とは以下のような表です。

節入りから生まれた日までの日数が横軸に、月支が縦軸に入っています。

この月支蔵干深浅表を見ながら“年干・月干・時干のどこにもないケース”を解明していくのです。

まず以下の図を見てください。

1959年3月11日16時00分生まれの人の場合をみてみましょう。

日干は「壬」で月支は「卯」の命式で、月支卯の蔵干は「乙・甲」が出ていますよね。

しかし年干のところは「己」で月干は「丁」、時干は「戊」です。

これだとどこにも月支蔵干がないということになります。

こういった場合に干支暦で自分が生まれた日は、

という流れで進めていきます。

干支表で節入り後の経過日数を計算

干支暦で節入り後の経過日数を計算する必要があります。

そのために、まずその人が生まれた日は、“月の節入りから何日経っているのか”を調べます。

節入りの一覧が見られるサイトがあるので見てみましょう。

例えば1987年6月9日の午後14時00分生まれの人の場合です。

干支暦の6月の節入りのところを見てください。

6月の節入りは「6日14時19分」と書かれていますよね？

なので、この場合は節入りから3日が経っているということがわかります。

作業はたったこれだけです。

蔵干を調べる

干支暦から節入り後の経過日数がわかったら、次は蔵干を調べていきましょう。

蔵干は「月支蔵干深浅表」という表があるので、そちらを参考にしてください。

月支の蔵干と同じ気が、年干にも月干、時干にもどこにもない「1959年3月11日16時00分生まれの人」を例として見ていきましょう。

この場合は節入り後の経過日数は5日ですね。

なので、下の図のように…、

横軸にある「7日まで」と、縦軸の月支「卯」が交差する「甲」が蔵干ということになります。

通変星表で格局を出す

最後に通変星表で格局を出していきましょう。

これはとても簡単、通変星早見表の日干と、先程出した蔵干が交差するところの格局を入れるだけです。

以下の図を見てください。

1959年3月11日16時00分生まれの人だったら、このように、

日干のところを見てみると、「壬」になっていますよね。

そしてさっき蔵干は「甲」と出ました。

なので以下のように通変星早見表を確認して…、

横軸の日干の「壬」と縦軸の蔵干の「甲」が交差しているところには「食神」がきます。

よって、この場合の格局は、「食神格」となるのです。

さいごに

その人の価値観や性質を表す格局の求め方をご紹介しました。

全体の90%である普通格局は10種類あり、それぞれ違った価値観を持っています。

それがわかればより良い人生を送るヒントになるのです。

格局は蔵干を出し、そして通変星を出して、建禄格に該当するケースや月刃格に該当するケース、あるいは月支の蔵干との一致で見たりもしますし、年干・月干・時干のどこにもないケースもあります。

基本の格局の求め方がわかっていれば、自分や周りの格局も出せるようになるでしょう。

もしもどうしてもわからないというときは、一度四柱推命が当たる占い師に占ってもらいましょう。

命式や格局について理解を深めることができるはずです。