四柱推命の「特殊星」とは、悪い意味を持つものなのでしょうか?また、何種類あって、どのように調べるのでしょうか?
今回は、特殊星の意味や種類、出し方について解説していきます。一緒に特殊星を導き出してみましょう。
関連特集四柱推命で占い!鑑定方法ガイド【見方と調べ方・当たるの?】
四柱推命の「特殊星(とくしゅせい)」とは?
「特殊星」とは、四柱推命で運命を見る場合に参考とする補助的なものです。「神殺」とも呼ばれていて、神は吉の、殺は凶の特殊星を指します。
この特殊星を見ることで、その人はどんな性格をしていて、どのような運勢が備わっているのか明らかとなります。
「悪い意味を持つのか」「特殊星がない場合はどうなるか」など、更に詳しく解説していきましょう。
特殊星は悪い意味を持つ?良い意味を持つ?
特殊星には、吉星と凶星があります。吉星があると吉作用を得やすくなり、凶星があると凶作用の影響を受けやすくなります。
神殺とも呼ばれているので不吉に感じるかもしれませんが、凶星と言っても悪い意味ばかりではありません。上手く使いこなせば強みとなってくれるでしょう。
特殊星がない場合の意味
占い師によって捉え方が異なりますが、多くの場合、命式に特殊星がないとしても、とくに問題ないと考えます。
特殊星は、あくまで補足的な存在です。その為、命式に入っていなかったとしても、あまり気にしなくて良いのです。
四柱推命で占う上で特殊星は重要?
四柱推命で占う際に、特殊星ばかりに注目していると、運命を読み間違えてしまう恐れがあります。
占い師によっては、特殊星を全く考慮せずに占うことも少なくありません。特殊星はあくまで補助的なものであり、そこまで重要ではないのです。
特殊星の出し方
特殊星は、命式の「天干」と「地支」の組み合わせによって出します。
例えば次の画像を見てみると、命式の年柱に特殊星の「天官貴人」があります。天官貴人は、日干が「己」のときに、地支が「卯」という条件で現れます。
また、特殊星には、3つの出し方があります。それぞれどのように調べるのか、簡単に解説していきましょう。
日干を基準として地支との関係で調べる
日干を基準に置いて、地支との関係から特殊星を調べることが出来ます。
この方法で現れる特殊星の種類には、「天乙貴人」「天官貴人」「大極貴人」などがあります。
月支を基準として天干や地支との関係で調べる
月支を基準に置いて、天干や地支との関係から特殊星を調べることが出来ます。
この方法で現れる特殊星の種類には、「天徳貴人」「天徳合」「月徳合」などがあります。
年支や日支を基準として他地支との関係で調べる
年支や日支を基準に置いて、他にある地支との関係から特殊星を調べることが出来ます。
この方法で現れる特殊星の種類には、「血刃」「亡神」「駅馬」などがあります。
【特殊星の種類一覧】意味と条件
特殊星は、200種類以上あると言われています。今回は、その中でもとくに重要とされる特殊星の意味と、それらを出す条件について紹介していきましょう。
紹介する中に、あなたの命式に入っている特殊星はあるでしょうか?是非、チェックしてみてください。
天乙貴人(てんおつきじん)
天乙貴人は、数ある特殊星の中で最も良い星で、他の凶作用を消してしまう程の強力な吉作用があります。
この星が命式にあると、一生涯、災厄から守られるでしょう。日柱にあると最も良く、次に良いのは時柱にある場合です。
また、命式に天乙貴人がある人は聡明で、目上の人物から可愛がられやすくなります。
天乙貴人の条件
天乙貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「丑」か「未」
- 日干が「乙」のときに地支が「子」か「申」
- 日干が「丙」のときに地支が「酉」か「亥」
- 日干が「丁」のときに地支が「酉」か「亥」
- 日干が「戊」のときに地支が「丑」か「未」
- 日干が「己」のときに地支が「子」か「申」
- 日干が「庚」のときに地支が「丑」か「未」
- 日干が「辛」のときに地支が「寅」か「午」
- 日干が「壬」のときに地支が「卯」か「巳」
- 日干が「癸」のときに地支が「卯」か「巳」
大極貴人(たいきょくきじん)
大極貴人は、命式にあると、困ったときに周りの人から助けてもらえやすいとされる、吉作用のある星です。
最も良いのが年柱にある場合で、目上の人から可愛がられたり、晩年運が良くなるなどの吉作用を得やすいです。
また、祖先・親の助力を得て、衰退した家を盛り興すことが出来る運勢を持っているでしょう。
大極貴人の条件
大極貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「子」か「午」
- 日干が「乙」のときに地支が「子」か「午」
- 日干が「丙」のときに地支が「卯」か「酉」
- 日干が「丁」のときに地支が「卯」か「酉」
- 日干が「戊」のときに地支が「丑」「辰」「未」「戌」のいずれか
- 日干が「己」のときに地支が「丑」「辰」「未」「戌」のいずれか
- 日干が「庚」のときに地支が「寅」か「亥」
- 日干が「辛」のときに地支が「寅」か「亥」
- 日干が「壬」のときに地支が「巳」か「申」
- 日干が「癸」のときに地支が「巳」か「申」
文昌貴人(ぶんしょうきじん)
文昌貴人は、知性と関係が深い、吉作用のある星です。この星が命式にある人は、学問に関する事柄で大成すると言われています。
文章力に恵まれやすくなることから、著名な作家や学者の中には、この星を持っている人が多いです。
文昌貴人が日柱にある場合は、配偶者に高い文章力が備わっていることを意味します。
文昌貴人の条件
文昌貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「巳」
- 日干が「乙」のときに地支が「午」
- 日干が「丙」のときに地支が「申」
- 日干が「丁」のときに地支が「酉」
- 日干が「戊」のときに地支が「申」
- 日干が「己」のときに地支が「酉」
- 日干が「庚」のときに地支が「亥」
- 日干が「辛」のときに地支が「子」
- 日干が「壬」のときに地支が「寅」
- 日干が「癸」のときに地支が「卯」
福星貴人(ふくせいきじん)
福星貴人は、命式にあると穏やかな人柄となり、目上の人から可愛がられやすくなる、吉作用のある星です。
また、この星がある人は、金銭や物資に恵まれやすくなるという良い運勢を持っているでしょう。
福星貴人は、時柱にある場合が最も良く、次に日柱に入っていることが良いとされています。
福星貴人の条件
福星貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「寅」
- 日干が「乙」のときに地支が「丑」か「亥」
- 日干が「丙」のときに地支が「子」か「戌」
- 日干が「丁」のときに地支が「酉」
- 日干が「戊」のときに地支が「申」
- 日干が「己」のときに地支が「未」
- 日干が「庚」のときに地支が「午」
- 日干が「辛」のときに地支が「巳」
- 日干が「壬」のときに地支が「辰」
- 日干が「癸」のときに地支が「卯」
天厨貴人(てんちゅうきじん)
天厨貴人は、命式にあると衣食住に困らないとされる、吉作用のある星です。その為、この星がある人は、飲食関係の仕事と縁が深いでしょう。
また、この星がある人が学生なら試験の合格を、社会人なら出世が順調であることを意味します。
食神と一緒にあれば地位や財産を築く暗示となりますが、刑・冲・空亡と一緒にあると吉作用が薄れてしまいます。
天厨貴人の条件
天厨貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「巳」
- 日干が「乙」のときに地支が「午」
- 日干が「丙」のときに地支が「巳」
- 日干が「丁」のときに地支が「午」
- 日干が「戊」のときに地支が「申」
- 日干が「己」のときに地支が「酉」
- 日干が「庚」のときに地支が「亥」
- 日干が「辛」のときに地支が「子」
- 日干が「壬」のときに地支が「寅」
- 日干が「癸」のときに地支が「卯」
天官貴人(てんかんきじん)
天官貴人は命式にあると、会社などの組織内で高い地位を得やすくなるとされる、吉作用のある星です。
その為、この星がある人は、会社勤めや公務員など組織の中で活躍することに向いています。
また、天官貴人が印綬・正財・建禄のいずれかと一緒にある場合、高い出世運が備わっているでしょう。
天官貴人の条件
天官貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「未」
- 日干が「乙」のときに地支が「辰」
- 日干が「丙」のときに地支が「巳」
- 日干が「丁」のときに地支が「酉」
- 日干が「戊」のときに地支が「戌」
- 日干が「己」のときに地支が「卯」
- 日干が「庚」のときに地支が「亥」
- 日干が「辛」のときに地支が「申」
- 日干が「壬」のときに地支が「寅」
- 日干が「癸」のときに地支が「午」
節度貴人(せつどきじん)
節度貴人は命式にあると、協調性が高くなり、節度ある行動が取れるようになる吉作用のある星です。
その為、命式にこの星がある人は、争い事を好まない穏やかな性格になりやすいとされています。
自分は一歩引いて、周りの意見を尊重することから、誰からも好印象を持ってもらいやすいでしょう。
節度貴人の条件
節度貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「巳」
- 日干が「乙」のときに地支が「未」
- 日干が「丙」のときに地支が「巳」
- 日干が「丁」のときに地支が「未」
- 日干が「戊」のときに地支が「巳」
- 日干が「己」のときに地支が「未」
- 日干が「庚」のときに地支が「亥」
- 日干が「辛」のときに地支が「丑」
- 日干が「壬」のときに地支が「亥」
- 日干が「癸」のときに地支が「丑」
暗禄(あんろく)
暗禄は命式にあると、目上の人に可愛がってもらえるなど、周りの人に助けてもらいやすくなる吉作用のある星です。
困っていたところに颯爽と助っ人が現れるというよりかは、知らないうちにいつの間にか助けられていることが多いでしょう。
助けてくれる相手は家族や友人の場合もあれば、驚くような意外な人物の場合もあります。
暗禄の条件
暗禄となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「亥」
- 日干が「乙」のときに地支が「戌」
- 日干が「丙」のときに地支が「申」
- 日干が「丁」のときに地支が「未」
- 日干が「戊」のときに地支が「申」
- 日干が「己」のときに地支が「未」
- 日干が「庚」のときに地支が「巳」
- 日干が「辛」のときに地支が「辰」
- 日干が「壬」のときに地支が「寅」
- 日干が「癸」のときに地支が「丑」
金與禄(きんよろく)
金與禄は、恋人や結婚相手といったパートナーがきっかけで幸運に恵まれるとされる特殊星です。
その為、命式にこの星があると、素敵なパートナーと出会い、幸せになれる可能性が高いでしょう。
また、金與禄があると、穏やかで優しい性格になりやすいです。明るい雰囲気があることから、パートナーに愛されやすくなります。
金與禄の条件
金與禄となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「辰」
- 日干が「乙」のときに地支が「巳」
- 日干が「丙」のときに地支が「未」
- 日干が「丁」のときに地支が「申」
- 日干が「戊」のときに地支が「未」
- 日干が「己」のときに地支が「申」
- 日干が「庚」のときに地支が「戌」
- 日干が「辛」のときに地支が「亥」
- 日干が「壬」のときに地支が「丑」
- 日干が「癸」のときに地支が「寅」
羊刃(ようじん)
羊刃は、強力な凶作用を持つ凶星ですが、ある条件下では吉星と解釈出来る場合もあります。
この星がある人は、自我が強くなり性格がキツくなりやすいとされています。その為、命式にこの星があると、争いの絶えない人生を送りやすいです。
しかし、命式に強い自我を抑える偏官が入っていると、吉星の要素が強くなります。
羊刃の条件
羊刃となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「卯」
- 日干が「乙」のときに地支が「辰」
- 日干が「丙」のときに地支が「午」
- 日干が「丁」のときに地支が「未」
- 日干が「戊」のときに地支が「午」
- 日干が「己」のときに地支が「未」
- 日干が「庚」のときに地支が「酉」
- 日干が「辛」のときに地支が「戌」
- 日干が「壬」のときに地支が「子」
- 日干が「癸」のときに地支が「丑」
飛刃(ひじん)
飛刃は凶星の特殊星ですが、ある条件下では吉星と解釈出来る場合があります。
命式にこの星がある人は、短気な性格をしていて、ギャンブルに嵌りやすい傾向があるでしょう。
しかし、悪い面ばかりではなく、飛刃があるとメンタルが強い人になりやすいです。命式に偏官が入っていると、吉星の要素が強くなります。
飛刃の条件
飛刃となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「酉」
- 日干が「乙」のときに地支が「戌」
- 日干が「丙」のときに地支が「子」
- 日干が「丁」のときに地支が「丑」
- 日干が「戊」のときに地支が「子」
- 日干が「己」のときに地支が「丑」
- 日干が「庚」のときに地支が「卯」
- 日干が「辛」のときに地支が「辰」
- 日干が「壬」のときに地支が「午」
- 日干が「癸」のときに地支が「未」
紅艶(こうえん)
紅艶は本来であれば凶星となりますが、捉え方次第では良い側面も持っていると言えます。
命式にこの星がある人は、愛嬌があってフレンドリーな性格が魅力的に映り、とてもよくモテます。
しかし、そういった部分が恋愛トラブルを引き寄せてしまうことがあるのです。紅艶の持つ作用を上手くコントロール出来れば、大きな幸運が手に入るでしょう。
紅艶の条件
紅艶となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「甲」のときに地支が「午」
- 日干が「乙」のときに地支が「申」
- 日干が「丙」のときに地支が「寅」
- 日干が「丁」のときに地支が「未」
- 日干が「戊」のときに地支が「辰」
- 日干が「己」のときに地支が「辰」
- 日干が「庚」のときに地支が「戌」
- 日干が「辛」のときに地支が「酉」
- 日干が「壬」のときに地支が「子」
- 日干が「癸」のときに地支が「申」
魁罡(かいごう)
魁罡は、上手く使いこなせれば吉作用を得られますが、そうでなければ凶作用の影響を受ける恐れがあります。
命式にこの星がある人は、じっくりと下準備をしてから堂々と実行に移せる性格をしています。
目的達成の為には手段を選ばないので、大きな結果を残せますし出世も見込めます。ただ、その大胆さが原因でトラブルを引き寄せないよう気を付けなければなりません。
魁罡の条件
魁罡となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 日干が「戊」のときに日支が「戌」
- 日干が「庚」のときに日支が「辰」
- 日干が「庚」のときに日支が「戌」
- 日干が「壬」のときに日支が「辰」
天徳貴人(てんとくきじん)
天徳貴人は、凶星が放つ凶作用を和らげる吉作用を持っている星です。
命式にこの星がある人には、窮地に陥った際に周りから助力を得やすい運勢が備わっているでしょう。
また、命式に天徳貴人と月徳貴人が一緒にあると、更に吉作用が強まるとされています。この2つの星は、日柱にあることが好ましいです。
天徳貴人の条件
天徳貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 月支が「寅」のときに天干が「丁」
- 月支が「卯」のときに地支が「申」
- 月支が「辰」のときに天干が「壬」
- 月支が「巳」のときに天干が「辛」
- 月支が「午」のときに地支が「亥」
- 月支が「未」のときに天干が「甲」
- 月支が「申」のときに天干が「癸」
- 月支が「酉」のときに地支が「寅」
- 月支が「戌」のときに天干が「丙」
- 月支が「亥」のときに天干が「乙」
- 月支が「子」のときに地支が「巳」
- 月支が「丑」のときに天干が「庚」
月徳貴人(げっとくきじん)
月徳貴人は、凶星が放つ凶作用を和らげる吉作用を持っている星です。
命式にこの星がある人は、困った事態に陥ったとしても、周りから助けてもらいやすい運勢を持っています。
また、命式に月徳貴人と天徳貴人が一緒にある場合、更に吉作用が高まります。この2つの星は、日柱に入っていることが好ましいです。
月徳貴人の条件
月徳貴人となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 月支が「寅」のときに天干が「丙」
- 月支が「卯」のときに天干が「甲」
- 月支が「辰」のときに天干が「壬」
- 月支が「巳」のときに天干が「庚」
- 月支が「午」のときに天干が「丙」
- 月支が「未」のときに天干が「甲」
- 月支が「申」のときに天干が「壬」
- 月支が「酉」のときに天干が「庚」
- 月支が「戌」のときに天干が「丙」
- 月支が「亥」のときに天干が「甲」
- 月支が「子」のときに天干が「壬」
- 月支が「丑」のときに天干が「庚」
天徳合(てんとくごう)
天徳合は、凶星が放つ凶作用を和らげる吉作用を持っている星です。
天徳貴人や月徳貴人よりも効力が落ちるものの、命式にこの星があると、不運を避けられると言われています。
また、命式に天徳合と月徳合が一緒に入っていた場合、より吉作用が高まります。この2つの星は、日柱にあることが好ましいです。
天徳合の条件
天徳合となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 月支が「寅」のときに天干が「壬」
- 月支が「卯」のときに地支が「巳」
- 月支が「辰」のときに天干が「丁」
- 月支が「巳」のときに天干が「丙」
- 月支が「午」のときに地支が「寅」
- 月支が「未」のときに天干が「己」
- 月支が「申」のときに天干が「戊」
- 月支が「酉」のときに地支が「亥」
- 月支が「戌」のときに天干が「辛」
- 月支が「亥」のときに天干が「庚」
- 月支が「子」のときに地支が「申」
- 月支が「丑」のときに天干が「乙」
月徳合(げっとくごう)
月徳合は、凶星が放つ凶作用を和らげる吉作用を持っている星です。
天徳貴人や月徳貴人よりも効力が落ちるものの、命式にこの星があると、トラブルから身を守れると言われています。
また、命式に月徳合と天徳合が一緒にあると、より吉作用が強まります。この2つの星は、日柱にあることが好ましいです。
月徳合の条件
月徳合となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 月支が「寅」のときに天干が「辛」
- 月支が「卯」のときに天干が「己」
- 月支が「辰」のときに天干が「丁」
- 月支が「巳」のときに天干が「乙」
- 月支が「午」のときに天干が「辛」
- 月支が「未」のときに天干が「己」
- 月支が「申」のときに天干が「丁」
- 月支が「酉」のときに天干が「乙」
- 月支が「戌」のときに天干が「辛」
- 月支が「亥」のときに天干が「己」
- 月支が「子」のときに天干が「丁」
- 月支が「丑」のときに天干が「乙」
華蓋(かがい)
華蓋は、学問・宗教・芸術などと縁が深い吉星です。その為、命式にこの星がある人は、芸術や精神世界への興味を持ちやすいと言われています。
しかし、自分の世界に閉じこもりやすく、その結果、1人きりで過ごすことが多くなりやすいでしょう。
華蓋は、時柱と日柱に入っている場合に重視されます。時支にあると子宝に恵まれにくい運勢、日支にあると結婚と縁が薄い運勢となります。
華蓋の条件
華蓋となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 月支が「寅」のときに地支が「戌」
- 月支が「卯」のときに地支が「未」
- 月支が「辰」のときに地支が「辰」
- 月支が「巳」のときに地支が「丑」
- 月支が「午」のときに地支が「戌」
- 月支が「未」のときに地支が「未」
- 月支が「申」のときに地支が「辰」
- 月支が「酉」のときに地支が「丑」
- 月支が「戌」のときに地支が「戌」
- 月支が「亥」のときに地支が「未」
- 月支が「子」のときに地支が「辰」
- 月支が「丑」のときに地支が「丑」
血刃(けつじん)
血刃は、名前の漢字の通り、怪我・病気・事件・事故といった血に関連する災厄を暗示する凶星です。
その為、命式にこの星が入っている場合、怪我や病気などに十分注意する必要があります。
良い意味を持たない特殊星なので、命式で調べてこの星が出ていたら、用心して過ごしてください。
血刃の条件
血刃となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「戌」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「未」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「辰」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「丑」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「亥」
囚獄(しゅうごく)
囚獄は、事件(とくに冤罪)に巻き込まれる恐れがあることを暗示する凶星です。
その為、命式にこの星がある人は、何らかの誤解があって濡れ衣を着せられるなどのトラブルに遭うかもしれないことを意味しています。
また、弁護士や裁判官といった法曹関係の仕事に就いている人が、この星を持っている場合があります。
囚獄の条件
囚獄となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「酉」
亡神(ぼうじん)
亡神は、病気や体調不良といった、体の内側に関する災厄を暗示している凶星です。
命式にこの星が2つある人は金銭面に不安が生じやすく、3つある人は犯罪に関わりやすいと言われています。
しかし、他の吉星と亡神が同じ柱にある場合は、知略に長けた人物となりやすいです。
亡神の条件
亡神となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「寅」
咸池(かんち)
咸池は、本来であれば凶星となりますが、ある条件下では吉星に転ずることがあります。
命式にこの星がある人は、怠惰な性格をしていて異性に対してだらしない面があり、恋愛トラブルに遭いやすいです。
しかし、天徳や月徳と一緒にあると、凶作用が抑えられます。また、羊刃と一緒にあると、体はあまり強くなくとも知的な人物となります。
咸池の条件
咸池となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「子」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「酉」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「午」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「卯」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「子」
劫殺(ごうさつ)
劫殺は、事故など外部からの災厄を暗示する特殊星です。命式にこの星がある人は、執念深く冷酷な性格になりやすいです。
また、この星が2つある人はお金への執着心が非常に強く、3つある人は家族への情が薄いとも言われています。
しかし、天乙貴人か官星と一緒にあり、地支が喜神であれば、頭の回転が速く聡明な人物となります。
劫殺の条件
劫殺となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「申」
駅馬(えきば)
駅馬は、交通・活動を意味する特殊星で、激しい変化や忙しくあちこちを動き回る状態を暗示します。
その為、命式にこの星があると、元気はつらつとした人物になりやすいと言われています。
上手く使いこなせれば出世が早くなりますが、コントロール出来ないと、精神・肉体を酷使しているのに思うように稼げない状態に陥ってしまいます。
駅馬の条件
駅馬となるのは、次の組み合わせの場合です。
- 年支(または日支)が「子」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「丑」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「寅」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「卯」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「辰」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「巳」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「午」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「未」のときに地支が「巳」
- 年支(または日支)が「申」のときに地支が「寅」
- 年支(または日支)が「酉」のときに地支が「亥」
- 年支(または日支)が「戌」のときに地支が「申」
- 年支(または日支)が「亥」のときに地支が「巳」