私の地元から少し離れた場所にとある喫茶店があり、そこで店主をされている年配の男性が有名な霊視占い師でした。そこに行くまで周りから聞いた話はどれも驚異的なものでしたので、あまり占い等信じない私も何となく怖く受ける事を避けていました。
当時20代半ばでしたが、私には高校時代から長く付き合った彼がいました。結婚の話もちらほら出ていましたが、ある時期私に他に気になる人ができたことで別れを切り出しました。私はその相手へ気持ちを向けていましたが、相手は他の女性を選び私は振られてしまいました。
自分で選んだことでしたが、ひとりぼっちになってしまったんだという寂しさと、極度の仕事のストレスで体調は崩れていき、みるみる痩せていってしまいました。家族や友人にもなかなか会えず、休日もひとりで引きこもってばかりいました。
しばらくそんな生活が続き、何とかしなければと思っていたある時、その占いの存在を思い出し、今の自分を戒めるためにも厳しい言葉をもらいに行こうと予約を入れました。
占いといっても場所は喫茶店なので気軽な気持ちで向かいましたが、お店に入ると私より先に受けている方との話が丸聞こえで、しかもとても怒られ泣いていました。私はとても不安な気持ちになり、少し躊躇したのを覚えています。
そして私の番になり、メモ用紙の裏に名前と生年月日を書かされました。そして少し私を見つめ、何も話していないのにも関わらず、「あなたは小さい頃、自分の環境に苦しんでいたね?小さなアパートのようなとこで生活していなかった?」と言われました。私は本当に驚きました。生まれてから成人し自立するまで、お風呂もない狭い社宅に住んでおり、思春期などは特につらい思いをしていたからです。そこから私の気持ちも紐がほどけたようにいろいろ相談をし始めました。私の悩みをしっかり聞いてくれた後、その方は「大丈夫、あなたは29歳の誕生日を過ぎた時、とても運命的な出会いがあるから」と言われました。そして「あなたの唇を見ると分かるけど、子供にもすぐ恵まれます」との事でした。私は張り詰めていたものが途切れたように涙があふれてしまいました。自分の未来を占ってもらい、それを知りたい、というよりも、本当は安心や励ましが欲しかったのだと思いました。そしてそれを解っているような無愛想でも深みのある占い師の話し方や言葉は、私の気持ちを少なからず軽くしてくれました。
占いを受けた当時27歳だったのですが、半信半疑に29歳まで恋人を作らずおひとり様を満喫していました。そして今、結婚し旦那様となっている人と出会ったのは、29歳の誕生日を過ぎた週末の合コンでした。約1年の交際を経て、授かり婚をしました。
幸せに辿り着くまで少し時間がかかりましたが、あの時占いへ行っていなかったら今の生活はなかったかもしれないと思うと、感謝するばかりです。
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