今回の特集はW不倫について。
不倫をしているカップルのうち3組に1組が該当するダブル不倫。
W不倫がどう始まって、どこに悩み、どう終わるのか、メリットだけじゃないW不倫ならではのリスクなど、経験者談をふんだんにお届けします。
W不倫(ダブルフリン)とは既婚者同士の恋愛
近年、こういった関係を結ぶ人々が多くなってきているようです。
そこで、今回zired編集部では、不倫経験者約200名を対象に独自でアンケートを実施しました。
(2019年12月 crowdworks社登録・不倫恋愛中または不倫経験者200名)
その結果、意外な事実が浮き彫りに…。
不倫のうち『28%がW不倫』
まず冒頭でも書いた事実ですが、不倫をしている(していた)人のうち28%がW不倫関係であることが分かりました。
つまり、だいたい3組に1組は、お互い家庭があるもの同士で秘密関係を結んでいることになります。
不倫の36%が職場恋愛だが、W不倫の場合は14%
そして、なるほどというべきでしょうか…W不倫カップルの傾向として偏りが見られたのは、職場不倫率が異様に低いことでした。
どちらか一方だけが既婚者である不倫(以下、普通不倫)のカップルは36%が同じ職場で関係を結んだのに対し、W不倫カップルはその割合が半分以下の14%。
「職場では極端にW不倫が生まれにくい」ことが分かりました。
普通は後悔する不倫、W不倫は良い思い出!?
そして、アンケートのなかで不倫恋愛をどう感じたかを聞いた質問で、もう一つ驚くべき内容が明らかに。
W不倫カップルは遊びやファッションのように不倫を楽しんでいるのではないかという説が生まれたのです。一体これは、どういうことでしょうか。
ふつう、不倫は「辛すぎてやめたい」もの
Q.あなたの不倫はどういう恋愛?
普通不倫者 | |
---|---|
辛い恋愛 | 62% |
良い恋愛とは言えない | 19% |
楽しい恋愛だ | 19% |
普通不倫をしている人の、80%以上の人が「辛い・辛かった」「良い恋愛ではない・なかった」と回答しています。
80%の人が辛かったと振り返る。いかに不倫恋愛は、当事者にとって過酷で、後悔や嫉妬、罪悪感が伴うのだということを連想させるパーセンテージです。
これらの人々は、「好きになってしまった人が偶然既婚者であった。」もしくは「既婚なのにパートナー以外の人と恋に落ちてしまった。」。つまり衝突事故的に不倫に足を踏み入れてしまったのでしょう。
相手は上司で、ふだんから少しずつ話をしたり相談したりしていました。
ある日、途中駅の近くにある公園で、コンビニでお酒を買って飲みながら話していたときに、流れでキスをしてしまい、その日以来関係が始まりました。(29歳 女性 相手が既婚者)
こういう突発的衝動によって始まった恋愛。結果として、8割もの人が辛く悲しい恋愛となってしまったということのようです。
W不倫は「楽しい恋愛」と振り返る
一方で、W不倫者はまったく逆の結果になりました。なんと過半数を超える人が「楽しい恋愛だ・恋愛だった」と答えたのです。
普通不倫者 | W不倫者 | |
---|---|---|
辛い恋愛 | 62% | 20% |
良い恋愛とは言えない | 19% | 29% |
楽しい恋愛だ | 19% | 51% |
これは、ひいき目に見たとしても…
“不倫関係に堕ちた”と表現するよりは、もっと能動的にW不倫関係を構築した、つまり確信犯的であることを疑ってしまう結果です。
これは、次の、「不倫がはじまったキッカケ」にも色濃くあらわれていました。
不倫が始まったきっかけ
不倫関係のきっかけはさまざま。
しかしながら、普通不倫の人々は、職場恋愛が多い傾向もあり、「一緒に仕事をして支え合っている間に恋に落ちていた」というケースが多いようです。
意外に多い元彼・元カノとの復縁不倫
また、偶然に元彼・元カノと再会をして関係を持ってしまった人も、それに次いで多い結果でした。
こう答えたのは、結婚4年目になるA子さん。
このA子さんのように本当に好きだった人とタイミングがあわず結婚できなかった人が、再会を通して不倫復縁してしまったケースというのが存在しているようです。
さて、次はW不倫者の回答です。ここでもW不倫勢はまったく違ったきっかけを持っていました。
「出会い系サイトや飲み会」が多い
W不倫者に不倫のきっかけを尋ねたところ、圧倒的に多いのが「出会い系サイトで探した」「合コンなどの飲み会で意気投合した」という回答。
ここでも、不倫関係を自ら望んで、積極的に不倫相手を探していることが分かりました。
このことからもW不倫をしている人は確信犯的に望んで不倫関係を楽しんでいる人が多いことが証明されました。
自身の不倫恋愛を振り返り、通常であれば「辛かった」となるところ、「楽しい恋愛だった」と語る訳が分かりました。
経験者が暴露!W不倫の特有の悩み
ここからはW不倫をしている人へもう少し詳しく話を聞いていきます。楽しくファッショナブルに不倫を楽しんでいるように見えるW不倫者。
しかしながら、W不倫をしている人にも、特有の悩みがあるようです。それはどういったことなのでしょうか。
両方家庭持ち…会えない。旅行なんて不可能
言われれば、ああなるほど、という悩み。
既婚者と未婚者との不倫恋愛の場合、家庭との両立において、未婚者である側が、スケジュールなどを合わせることで、会う時間を確保することができます。
しかし、両方既婚者ともなると、偶然予定が合うことを待つのみ。あまり会えないのが悩みだという回答が多くありました。
会いたい時に会えないのがすごく辛かった。連絡すらできないのが悲しかった。
色んなところにデート行けなかった。一回でいいから旅行行ってみたかった。(33歳 女性 W不倫)
予定をあわせて、アリバイ工作をして旅行に行く!なんていうのも、この状況にでは不可能だという声も。
会うための難易度が高いのがW不倫の特徴と言えそうです。
バレる可能性も2倍…外デートはリスク高し!
こちらもなるほどな悩み。
外でデートできない。不倫バレのリスクが2倍で、非常にバレやすいのだそう。
普通不倫の場合は、既婚者側の関係者に目撃されることがリスクとなり、未婚者側の関係者に目撃されても「ああ、新しい彼氏かな・・」で済むことも多いはず。
これがW不倫の場合は通用せず、どちらの関係者に見られても一発アウト。これでは外で外食、デートスポットにお出かけ…なんてできる訳ないですよね。
LINEや電話・メールもビクビクしながら
これも似た理由ですが、LINEや電話なども非常に気を使わなくてはなりません。
仮にこちらの家族が寝静まったあとでも、相手の家庭が同じとは限りません。
うっかり、「いつ会える?」なんてLINEを飛ばしちゃった日には、地獄を見ることに。
デートだけではなく、こういった連絡を取り合う際のリスクも2倍なのですね。
家庭円満なら…罪悪感も2家庭ぶん強く
2倍になるのは不倫バレのリスクだけではありません。
W不倫をしている人は不倫を楽しむ傾向がある(罪悪感も薄い?)とお伝えしましたが、それはあくまでも傾向。
人並みの罪悪感に苛(さいな)まれながら、不倫関係を続けている人もいます。
そういった人々にとってのW不倫には「2倍の罪悪感」が襲ってきます。
こちらの家庭、それから相手の家庭、子供を持っていたとしたら尚更です。
以上、アンケートから浮き彫りになったのはW不倫ならではの悩みの数々。不倫行為自体はもとより、W不倫もあまりオススメできるものではありませんね。
破局のきっかけ・別れ方
さて、ここまでW不倫のきっかけ、悩みを見てきました。
しかし、どんな恋でも終わる時が訪れます。
ここからは、W不倫の終わり方、破局、別れ方について経験談をもとに書いていきましょう。
何が破局につながることが多いのか、実に以外な答えでした。
キーワードは「愛してる」
このような破局理由の非常に多いこと。
キーワードは愛してる。一見、信頼関係が育っている証ともとれるこの「愛してる」という言葉には、危険信号が隠れているようでした。
想いの天秤が崩れたときが潮時
両方が同じくらい愛し合っている状態ならば、問題ありません。
しかし少しでも、想いのバランスが崩れると、一気に均等を崩すのが恋愛。追いかける方はとことん追いかけ、追われるほうの気持ちは冷めていく。
一般の恋愛でも見受けられる法則ですが、これをいち早く察知して終わらせなければいけないのがW不倫をしている人々なのでしょう。
あくまでも自分の家庭第一。このコンセンサス(合意)が崩れるとW不倫は続かなくなります。
男性の妻がまさかの妊娠
また、同様に、どちらかの家庭に妊娠や出産などがあった場合には、物理的な時間も取れなくなりますし、双方の罪悪感も増していき、破局につながることが多いのだとか。
似たような理由では「(どちらかの転勤などをきっかけとした)遠距離恋愛になってしまったから」という回答も目立ちました。
後記 -W不倫の果てに-
さて、最後にまとめを記したいと思います。
増え続けるW不倫、人々は不倫関係の果てにどこにたどり着くのでしょうか。
W不倫に本気になった人は幸せになれるのか?
あくまでもセックスフレンドであり、しっかりとバレずに通せるのであれば………と安易に考える人もいるでしょう。
しかし、男女関係というのはそう簡単ではありません。
W不倫に本気になってしまって身を滅ぼしたという回答をいただきました。
いや…最初はそう思っていても、途中からコントロールができなくなることもあるものです。
結婚(不倫相手との再婚)が成就することは無い
つまり、幸せになるということが何らかのゴール(結婚・再婚)を示すものであれば、それは残念ながら叶う見込みが少ないでしょう。
不倫相手に真剣になってしまい、結婚したいと思ったとしても、誰が結婚した相手を欺いて、腰を振っている人と結婚したいと思うのでしょうか。
そんな相手は遊び相手でこそ良いかもしれませんが、結婚相手としては不向きだと考えるものです。
修羅場、離婚に慰謝料…バレると重い「不倫罪」
幸せになれないだけならまだしも、そのW不倫が「不幸のどん底にあなたを突き落とす時限爆弾」であることを忘れてはいけません。
W不倫者の悩みでも出てきたように、W不倫はバレる可能性もダブル。2倍なのですから。
バレたときに生まれる修羅場は、どんな強い精神をもむしばみ、結果として家庭崩壊、離婚、そして一方的に不貞をはたらいたあなたを待っているのは高額な慰謝料です。
この不倫罪とでも言えるこの罪は、刑法では裁かれることはありません。しかし、ひとつの家庭や一人ひとりの人生を崩壊させるには容易たる重罪なのです。