
僕が昔、結婚に悩んでいた時の話です。
彼女とは、遠距離恋愛の最中の時です。
遠距離とは、彼女が東京に住んでいて、僕が札幌にいました。
元々、東京で仕事をしていた僕なのですが、その時に知り合った女性です。
転勤で遠距離恋愛になってしまい
知り合ったきっかけは、僕が足の怪我で入院していた時のことです。
彼女は看護師で入院していた病院に勤めていた人です。
入院中にとてもよくしてくれたこともあって、退院後の食事に誘ったことが、きっかけで交際がスタートしたのです。
それから2年後に、僕に転勤辞令が出てしまい、札幌に転勤したのです。
滅多に会えない遠距離恋愛
札幌と東京。
とても離れている感じがしました。
せめて、転勤先が東北であれば、仕事が終わった週末に車を走らせて会いに行くこともできたはずなのですが、札幌からだと飛行機でしか行くことができません。
しかも、彼女は看護師なので、必ず週末に会えるとは限らなかったのです。
会えても2、3ヶ月に1度会えたなら、ラッキーという感じでした。
交際して2年経っても、まだ結婚という約束もしていませんでしたし、彼女とのすれ違いも多くて、何度か別れ話も出たこともありました。
久しぶりに会っても、彼女は僕のことを信じてくれていないような素振りも感じたこともありましたし、僕自身もこれからずっと交際し続けることできるのかという不安に襲われる毎日だったのです。
そんなことから、一旦、冷却期間を置くことにしたのです。
そんな冷却期間と言っても、僕は全く仕事が手に付かない状態が続きました。
別れたのではないのですが、やはり彼女が脳裏から離れなかったのです。
原宿の占い師の下に
そんなある時、東京への出張が入りました。
2泊での出張でした。
彼女との冷却期間を置いてから3ヶ月ぶりの東京。
勿論彼女もちろんに連絡をしたのですが、どうしても仕事が入っていて、会える時間が作れないということでした。
せめて、仕事上がりの30分でもいいので、会えないかという思いでしたが、それも叶わず。
「もしかして、もう彼女の心は僕から離れているのかも。」
と思っていました。
そして、札幌に戻る日は、都内での仕事が早めに終わったこともあり、1人でブラブラと原宿から渋谷を散策して、羽田に向かおうと考えたのです。
昔、2人でよく歩いた原宿の街。
懐かしさと寂しさを抱きながら、歩いていると、ふと目に飛び込んできたのが、占い師の看板でした。
「占いか?ちょっと見てもらうかな?」
それが少しずつ流れが変わってくるきっかけになったのです。
「焦ってはいけません。」
これが占い師の人から出た言葉でした。
まだ、彼女のことを話してもいなかったのに、すごく驚きました。
「焦ってはいけませんって、おっしゃいましたが、何を焦ってはいけないんですか?」
「貴方と彼女のことです。」
本当にびっくりしました。
しかし、この占い師の先生の言葉を借りると、相談される前に、すでに僕の顔から相談する内容が伝わって行ったようなのでした。
彼女と離れていること。
それで、冷却期間をおいて、僕が不安定になっていること。
その時の心境を全て打ち明けたのです。
「彼女は決して、あなたを嫌っているわけではありません。ただ、あなたの真剣な思いが重たすぎて、少し距離を置きたがっていたようです。」
確かに、僕があまりにも彼女への気持ちが強すぎたので、少し息苦しさを与えていたのです。
「でも、彼女は今、かなり後悔していますよ。冷却期間を置いたことで、本当にあなたの大切さに気付いています。今会えなかったのは、本当に仕事が忙しかっただけで、隠し事はないはずです。」
この言葉には、とても勇気付けられました。
そして、占い師の先生のアドバイスです。
「あなた方2人は、将来、必ず結ばれる運命にあります。しかし、今は焦ってはいけません。ただ、近いうちに大きな動きがあります。」
そんなアドバイスをもらって、札幌への帰途に付いたのでした。
翌日に飛んできた彼女
札幌の翌日は、普通に会社で仕事をしていたのですが、いきなり彼女からメールが入ってきたのです。
「昨日、一昨日はごめんなさい。会える時間が作れなくて。突然だけど、今、新千歳空港に着いたの。今夜、泊まってもいいよね?」
そんなに突然の内容でした。
この日は仕事を早く終えて、市内で彼女と合流。
久しぶりにゆっくりと会話をすることができました。
「ほんとにごめんなさい。今回、1週間休みを取ってきちゃったの。でも、冷却期間って言いながら、私の頭の中ではあなたのことばかり気になってて、仕事が出来ないくらいきつかったの。」
それが彼女の本当の気持ちでした。
それから1週間は、僕のマンションで一緒にいたのです。
この時に始めてプロポーズしたのです。
今でも忘れることができない彼女の大粒の涙。
それからゴールインするまでには、2年掛かったのですが、それまでの期間は離れていても、本当にお互いの気持ちが通じあっていたので、心配することはありませんでした。
占いの超激戦区である原宿地区。当サイトでも特設ページを設けています。